学校長より
洲本高等学校 学校長
越田 佳孝
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9月20日(金)、いざよいの月の下、平成25年度洲本高校(定時制)体育祭を行いました。テーマはSpring of life fever❤です。意味は「青春の熱狂」とでもいうのでしょうか。
開会は、定時制らしく(?) 17時45分。この頃にはたくさんの観客が集まってくれています。育友会会長さんはじめ役員の方々、同窓会の会長・役員、そして保護者。何よりも多いのが地元川西地区の「みどり会」のお年寄りのみなさんです。開会の時刻には、少しずつ水銀灯に光が入りだします。十六夜(前日が中秋の名月でした)の月はまだ出てはいません。
プログラムの一番は入場行進です。先導は、生徒会旗を持つ生徒会長のNくんです。続いて、国旗を生徒会副会長のFくんはじめ生徒会役員が、校旗をUくんたちが捧げ持ちます。その後に、4年生、3年生、2年生、1年生と続きます。それぞれそろいのTシャツを着ています。4年がピンク、3年が黄色、2年が黒、1年がブルーです。開会式では、国歌を斉唱し、国旗の掲揚を行います。その後、校長(私)、育友会長、生徒会長のあいさつがあります。選手宣誓は4年生のAくん。力強い宣誓です。諸注意は生徒会役員のKさんがしました。なかなかのものです。
種目は70㍍走、バラエティーリレー、5人6脚、綱引き、玉入れ、障害物リレー、クラス対抗リレー、全体演技と続きます。「綱引き」は優勝チームと連合チームの試合があります。連合チームとは来賓の方と川西みどり会の方々、それに飛び入りで、私やALTのKとAも参加しました。おじいさん・おばあさん方の元気なこと。年寄りといって侮ってはいけません。準備体操でも、生徒よりもきびきび体を、しかも大きく動かしていたのですから。私は、準備体操だからそんなに本気出さなくてもと内心思いましたが…。<BR>
「玉入れ」は川西みどり会の方々が最も楽しみにしている種目です。競技の進行という「大人の事情」で、玉は最初20個でしたが、みどり会の方がたくさん出たいというので、急遽、増やしました。それでも少なく、玉は取り合い状態(笑)になってしまいました。
圧巻は最終種目の全体演技。女子の「ソーラン節」のダンスです。気合いが入っていましたよ。かけ声が勇ましい。「どっこいしょ‼ どっこいしょ‼」声も揃っています。この日を目指し、4年生の女子が必死(?)になり下級生を指導したそうです。こうして伝統は受け継がれていきます。伝統とは「行事」を繰り返した「年数の長さ」ではありません。毎年繰り返す行事に、絶えずその「意義」を再確認し、そこに「自分たちのこころ」を吹き込み続けていく教職員や生徒の「営み」にこそあります。4年生はそのことを知っています。
最後は定時制応援歌の全員合唱で、オブジェに点火します。この頃には、中空に輝いている十六夜の月の光のもと、Spring of life feverの火文字が浮かび上がります。まさしくfever(熱狂)。♪夜空を照らす 灯火は 未来(あした)を拓く大志(こころざし)♪でした。
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