学校長より
洲本高等学校 学校長
越田 佳孝
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11月1日(金)、平成25年度洲本高校定時制文化祭が、「私とあなたのschool fes!」をテーマに行われました。開始が平日の夕刻(18時)からにもかかわらず、保護者、地域の方々をはじめ一般の来場者が約80人もありました。しかも、開場時刻の10分前には40人余りの方々が列を作って待っているのです。なかなかのものです。これには私も驚きました。
定時制文化祭の内容は、生徒の作品展示と生徒・育友会による出店です。生徒集会室が展示会場。内容は、茶道部、華道部、陶芸作品、それに総合的な学習の時間の作品、生徒会による献血啓発コーナーもあります。出店内容は、4年生がカフェ・パンケーキ、3年生がたこ焼き、2年生がホットドッグ・フランクフルト、1年生がバザー、育友会が豚汁・おでん・炊き込みご飯です。そして有志によるカラオケ。開場時刻前に、列をなした多くの人たちは1年生の「バザー」がねらいだったそうです。「バザー」以外に生徒によるカフェ、たこ焼き屋、育友会役員による炊き込みご飯(100円)、豚汁(150円)、おでん(150円)の販売、さらには育友会長による特製の「いかげそ唐揚げ」のサービスもあります。これだけのことをするのですから準備は大変です。育友会の役員の方々も2週間前には文化祭のための役員会を開き、当日までと当日の役割の確認をしました。また、生徒も文化祭当日食品を扱いますから保健所の許可をとるため、「検便」「検便」でたいへんでした(笑)。
私は全日制の西角教頭と小原事務長と3人で各会場を見て回りました。そして屋台では、私と事務長はたこ焼きと豚汁を、教頭はちゃっかりと炊き込みご飯(いかげそ唐揚げ付き)を購入していました。隣の教室の2年生のカフェでは、私はフランクフルト、事務長はホットドッグを注文しました。さらに私はバザーで本屋大賞を受賞した作家、百田尚樹の今年の新刊『夢を売る男』(太田出版)定価1400円を100円でゲットしました。お得感満載。
それぞれの学年が運営するカフェ等では、生徒たちは着ぐるみを着たりしながら、いそいそと接客に励んでいます。わいわいいいながらも、楽しそうで屈託のない表情は高校生そのもの。一般の人たちが、しかも大勢で自分たちの学校に来てくれているのがうれしいのです。しかも、開場前に40人もが列を作って待っている。自分たちの学校の文化祭を楽しみにしている人たちが大勢いる。そういう事実がうれしいのです。こういう気持ちを「自己有用感」「セルフエスティーム」といってもよいでしょう。今年入学した1年生にとっては、そういう文化祭の様子を目の当たりにして学ぶところが大いにあります。多少しらけていた1年生も、この事実に接して「来年こそは…」と心に誓っているでしょう。これが「成長」です。洲本高校の定時制は、生徒自らの気づきによって、生徒の成長を促す学校。そういう意図的な仕掛けをしていくのが洲高の定時制に勤務する教師の役割です。それを忘れてはなりません。♪築け 洲高の 定時制♪(定時制応援歌)は教師への応援歌でもあります。
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