学校長より
洲本高等学校 学校長
越田 佳孝
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2月4日(火)、洲本高等学校(定時制)第2回学校評議員会を開催しました。第1回の学校評議員会は、6月25日に行いました。学校評議員制度は、平成12年に、地域に開かれた信頼される学校づくりを推進するために導入された制度です。その趣旨から、まず、学校評議員会の事務方である学校には、学校運営の状況、生徒の様子、学校の課題などを説明していくことが大切です。
当日は6時から授業参観。1年生(2クラスで同時に展開しています)の数学、2年生の理科、3年生の英語(日本人教師とALT(外国人教師)とによる授業)です。私も授業を見学しました。夜の廊下は冷え込みがきついのですが、教室の中はストーブがあり、けっこう暖かいのです。そして、どのクラスでも生徒と教師とのやりとりがあります。6時30分からの学校評議員会では、総務部長から「今年度の主な取組」、教頭から「今年度の学校評価中間報告」の説明、生徒指導部長から、11月に実施した「平成25年度高校生心のサポートシステム 不登校経験生徒支援実践・研究」発表会の報告です。
学校評議員の方々からは、生徒による授業評価、教職員による平成25年度重点目標の37の項目に関する自己評価について「よくやっている」とのお褒めの言葉をいただきました。それぞれの項目を4段階で評価し、評価に関する「振り返り」と次年度への「展望(ここは改善ですね)」を記述しています。かなり手間がかかっているものです。「定時制の先生はここまで丁寧にしているのか」という「驚き」と「賞賛」が入り交じった感想でした。
洲高の定時制は「学ぶことの大切さ」を知っている人たちが創りあげてきた学校です。この原点は大切にしていかなければなりません。そのためには、まず① 生徒が学校に来ること、② 授業をしっかり受けて学ぶこと、③ その学んだ「成果」を活かして自らの就職に道筋をつけることができるようにすること、の三つを教育の目標にしています。
①では、一人一人を大切にすること。そのため1年生では運用上2クラスとして「個」を大切にした指導をしています。②では学ぶことが楽しいと思える授業づくりのため、全教科で基礎・基本の定着をはかる「学び直し」と、3年で卒業を目指す「3修制」に力を入れています。③では就業体験(インターシップ)です。それと、コミュニケーション能力を高め、自己有用感を育成するため「自分探しワークショップ」等を実施しました。
評価が高い項目は、インターンシップ(4.0)、心の健康の保持(3.9)、学び直し(3.8)、自分の適性を考える(3.8)等です。学校が「目標」として力を入れている項目は評価が高く、評議員もその結果に納得してくれます。大切なのは、今、学校が力を入れていることを評議員会でしっかり説明していくことです。それが定時制を知ってもらうことになります。
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