学校長より
洲本高等学校 学校長
越田 佳孝
|
 |
県立洲本高等学校の保護者の皆様、そして地域の皆様には、日頃から本校の教育活動にご理解とご協力を賜っておりますこと、厚く御礼申し上げます。4月1日付けで赤坂前校長の後任として本校に着任しました越田でございます。太平洋戦争後の昭和23(1948)年、新制高等学校の発足と同時に設立され、今年で65年の歴史と伝統を誇る本校定時制の課程に校長として着任し、緊張と責任の重さを感じています。
4月8日には始業式・入学式を行いました。その式辞の中で私は「県立洲本高等学校で学ぶということ」の意味について考えて欲しいという趣旨で、以下のような話を紹介しました。
洲本高等学校の定時制の課程は、第二次世界大戦後の昭和23年1月頃から、洲本市内の電柱や家々に貼られた「働く青年のために夜間学校をつくろうという」というポスターで始まりました。それは「学びたい」、しかし、もろもろの事情で働かなければならない。そういう少年たちの「学び」にたいする渇望の声、「学ぶこと」のすばらしさを知る者の真摯でひたむきな魂の叫びでした。「働き学ぶ少年たちの運動が、定時制高校を創設する原動力となった学校は全国でも他に類がない。本校定時制の誇りである」(『世紀を超えて 洲本中・淡路高女・洲本高100年の軌跡』)という話です。
過去を知らずして現在を語ることはできません。そして、未来を語ることは現在を生きることです。「同窓」とは、同じ学校で学び、同じ師から教えを受けたことを意味します。その「学び」や「教え」は、今、現在の「学び」や「教え」だけではなく、かつてこの学校で行われていた「学び」や「教え」であり、これからもこの学校で行われるであろう「学び」や「教え」であります。それを体現しているのが校訓の「至誠・勤勉・自治・親和」です。この校訓こそ「洲高」の根底に流れている精神なのです。
私や今回着任した者も含め、教職員が一丸となって、創立以来営々と築かれてきた本校教育の殿堂に「黄金の釘」を打ち加えていく決意でありますので、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
平成28年度
平成27年度
平成26年度
平成25年度
|