兵庫県立姫路工業高等学校-ものづくりの学校-

3学期始業式（3年生・1年生）

第3学期　始業式
■教頭式辞 みなさんあけましておめでとうございます。 いよいよ令和6年がスタートしました。令和5年度締めくくりの3学期スタートです。 新年から心の痛む災害・事件がありました。いまだ安否のわからない人がたくさんおられます。一刻も早い救出、復旧と復興を願うばかりです。 2学期の終わりに避難訓練をしました。訓練以降、みなさんの災害に対する備えは万全でしょうか。訓練も大事、備えも大事。しかし、なかなか防げないものもあるかと思います。 兵庫県でも非常に大きな震災がありました。阪神淡路大震災です。平成7年1月17日早朝のことでした。死者は6千人を超えています。私はその地震で家が半壊になりました。当時は就寝中で、起きようとすると顔の近くに大きなスピーカーがありました。もし、頭に当たっていたら大きなけがになっていたと思います。備えを全くしていませんでした。朝、停電になりました。廊下をはっていきました。階段が落ちているかもしれないと四つん這いになって一段ずつ降りていきました。家族の安否を確認しました。また、近所の方が声をかけてくださいました。地震で傾いて戸が開かない家があって手伝いもしました。みなさんの災害に対する備えはどうでしょうか。 また、自分の将来に対する備えはできているでしょうか。ここで言う備えは、なりたい自分になるための備えです。将来なりたい自分像はそれぞれ違うと思います。 3年生は卒業まであとわずかです。登校するのは数十日かと思います。卒業して職業人となり、あるいは進学して学生となる準備は万全でしょうか。これからは1日1日大事に過ごしていくことが将来に左右すると思ってください。 1年生は1年間の締めくくりに来ました。姫工の生活、2年生は一番大事な学年です。あわせて中だるみしやすい学年です。じっくりと自分の将来を見据えてどんな備えをするか考えて実践していく大事な学年です。 エンジンの回転数をあげて頑張ってほしいと思います。将来なりたい自分になるための備えをじっくりと取り組んでください。 そして「ありがとう」という言葉を大切にして欲しいです。 「ありがとう」とはどんな意味でしょう。有るという字と難しいという字、それで有難いと読みます。有るのが難しい、そんな大変なことを私のためにしてくれて、あるいは言ってくれたことに対する感謝の気持ちがあらわれて、敬意を込めた言葉だと思います。 「ありがとう」という言葉を大事にしてください。