熱中症対策・AED講習会を行いました
7月4日(木)、夏に向けて安全な部活動の実施をするために、熱中症対策・AED講習会を行いました。
総務省消防庁によると7月1日~同7日の累計熱中症患者数は、全国で9105名と前週の4倍近い値となっており、兵庫県においても前年度の同時期と比較して2倍の患者数を記録するなど、今年の夏は特に警戒の必要があると言えるでしょう。
私たちの身体には発汗することにより熱を体内から放出する体温調節機能が備わっていますが、気温や湿度が高い環境で激しい運動を行うと、体内で作られた熱の放出がうまくできず、さらに、大量に汗をかき水分や塩分を失うことで、体温の調節が困難となります。
身体から熱を逃がすには、首や脇の下、太ももの付け根などの大きな血管が通るところを冷やすのが有効です。また、熱中症の予防として「手のひら冷却」が有効であるとの報告があり、運動前や運動中に適宜15℃程度のもの(保冷材や氷ではなく、よく冷えたペットボトルなど)により冷やすのが望ましいそうです。
熱中症発生の危険が高い時には、放送にて注意を呼び掛けるなど保健委員が中心となって熱中症予防に取り組んでいます。
熱中症は命の危険もあるとの認識を持ち、こまめな水分補給と適度な塩分補給により体温と体調の管理をしっかりと行い、この夏を乗り切りましょう。
AED講習会では、救命の具体的な手順や方法を、人形を使用しての心肺蘇生法を行い確認しました。
人形を使用して練習をすることで、胸骨圧迫を行う際の適切な力加減や速さなどが確かめられたと思います。
日本では、119番通報があってから救急車が現場に駆け付けるまでに約8~9分ほどの時間を要するとされています。万一の時、救急隊員の方々が到着するまでに、周囲に居合わせた人たちが応急処置を行うことによる救命の連鎖が救命の可能性を高めること、自分が動くことで助けることのできる命があることを学びました。


