東京みらいフロンティアツアー 

  • 日程:8月下旬 2泊3日程度
  • 参加生徒数:第2学年35名程度(普通科,創造科学科)

世界の最先端が集まる東京を中心にフィールドスタディを実施する。量子科学技術研究開発機構,物質材料研究機構,産業技術総合研究所つくばセンター,アジア経済研究所,国際交流基金,国連UNCHR協会,アジア開発銀行,衆議院会館,外務省,M’s Vision (三菱電機),ソフトバンク竹芝本社,ハーゲンダッツジャパンへの訪問を予定している。また,事前学習ではJFOODO(JETRO)の協力を得る。
1日目の夜には東京武陽会との交流を行い,3日目は東京大学先端科学技術研究センターおよび生産技術研究所の見学ツアーを実施することを計画している。

2026年度

東京みらいフロンティアツアー1日目 (8/19)

8月19日より創造科学科10期生・普通科80回生の希望者が東京みらいフロンティアツアーに参加しています。1日目はX班量子科学技術研究機構,Y班清水建設の2コースに分かれてそれぞれの地で学びを深めました。夜は本校卒業生の東京武陽会の皆様に開催していただいた交流会に参加し,自身の探究活動や学校生活,進路に関する話で盛り上がりました。

以下,生徒たちによるブログになります。

1日目 X班 量子科学技術研究開発機構(QST)

QSTでは最先端の粒子線治療の研究についてお話を聞くことができました。放射線=被ばくすると危険なもの,というイメージがありましたが人を救うために使えると知ることができました。

QSTでは研究者のお話を聞かせていただいただけではなく,最先端の粒子加速器を見学することもできました。炭素イオンを加速するHIMACは想像以上に複雑な構造とサッカーコート一面分もある大規模な装置を実際に見ることができ貴重な経験となりました。

また,がんやアルツハイマー病の早期かつ正確な発見のために現在開発,普及が進んでいる次世代PETといわれる装置についての説明もしていただきました。私たちがまだ知らない装置で,このような機器が日本で導入され始めていることを知りその機能に驚きました。

QSTでは未来のがん治療の機器に触れることができ初めての学びがたくさんありました。このような学びの機会をいただき,ありがとうございました。

1日目 Y班 清水建設

今日私たちは清水建設のNOVAREを訪問しました。

まず清水建設の歴史資料館を訪れ,過去に手掛けた建物の模型など見せてもらい,技術の高さや伝統を大事にする心を実感しました。

次に旧渋沢邸を見学させていただき,何回も移築されていたという歴史に驚きました。次にNOVARE Labにて最新技術を見せていただいて,中でも特に3Dプリンターによって造られた壁・家具や,水素を発電に利用する技術は,清水建設ならではだと感じ,印象深かったです。社員さんが実際に働いている場所も見させていただいて,ロボットと人々が協働する様子も興味深かったです。

最後にワークショップにも参加させていただきました。NOVAREで働く人々の経験を聞かせていただいたり,進路などに関するアドバイスをいただき,貴重な機会になりました。

多くの学びを得られる機会を与えていただき,本当にありがとうございました。

東京武陽会交流会

X班(量子科学技術研究機構)とY班(清水建設)は研修を終えた後,溜池山王カンファレンスセンターに集合しました。到着した人から,それぞれの班に分かれて武陽会の方から頂いたお弁当を頂きました。

東京武陽交流会では,それぞれの探究のテーマや困っている点について話し合い,様々な職業視点での貴重なアドバイスを頂けました。また,他の探究班へのアドバイスから,自分の探究に活用できそうなところを多く発見するなど,たいへん充実した時間にすることができました。

本日の交流会は,探究の目的とその意味を見つめ直す良い機会となりました。これらの学びを活かして,今後の探究活動の質を高めていきたいです。

東京武陽会の先輩方,本日は親身になってご対応いただき,ありがとうございました。

東京みらいフロンティアツアー2日目(8/20)

8月19日より創造科学科10期生・普通科80回生の希望者が東京みらいフロンティアツアーに参加しています。

2日目はA班筑波方面,B班国際関係機関,C班ものづくり関係の3コースに分かれてそれぞれの地で学びを深めました。

以下,生徒たちによるブログになります。

A班

私たちは物質・材料研究機構NIMSとJAXAを訪問しました。

NIMSではまず,どのような研究が行われているのかを本校OBの研究者の方々から伺い,実際に見学をしました。最新設備での研究が地球のエネルギー問題の改善に繋がっていて,新技術の開発と世界の暮らしやすさへの追求が両立できることが素晴らしいと思いました。また,透過型電子顕微鏡やNMRの性能を上げて今まで見えなかった世界を見ようとすることに憧れを感じました。

JAXAではツアーに参加し,訓練施設や管制室を見学させていただきました。微重力の環境で生活すると骨の密度が下がることから,老化に関わる研究をISSで行っていることなどを学べました。宇宙の奥深さやおもしろさ,打ち上げ成功後も油断なく作業を行われていることなどを知ることができました。

本日の研修で,物質科学や宇宙事業について深い学びを得ることができました。ただ知識を得るだけではなく,進路について考える一助となりました。貴重な機会をくださり,本当にありがとうございました。

B班

2日目の東京研修で,私たちは国連大学,国連UNHCR協会,外務省,国際交流基金の4か所を訪問しました。国連大学では,実際に国際会議で使われるウ・タント国際会議場やエリザベス・ローズホールなどに行き,臨場感を味わうことができました。また,世界のさまざまな課題について話し合い,解決に向けて動いている場所なのだと思うと,国際的な場に対するリスペクトもより強く感じました。さらに,国連大学が「安全で公平かつサステナブルな未来を創造する」という明確な存在意義を持ち,その実現に向けて研究や提言を行っていることを知り,とても印象に残りました。大学院教育にも力を入れており,世界中から集まった学生や研究者が,地球規模の課題について学び合いながら解決策を考えているという点にも強く興味を持ちました。

国連UNHCR協会では,難民支援について詳しくお話をしていただきました。国連UNHCRと国連UNHCR協会は別の団体で,それぞれ政府とのやり取りと民間からの資金集めを役割分担して行なっていることが分かりました。難民支援というと,必要な物資を届けることを思い浮かべていましたが,実際はその他にも他組織との連携や資金を集める活動なども行っていることを知りました。また支援物資の優先順位やどのような物質が送られているのか,なども知ることができ,貴重な体験になりました。

外務省では,日本と外国との関係を築き,言語や文化などの違いを越えて相互理解を深めていくために,ODAなどを通じてさまざまな取り組みを行っていることを学びました。さらに,兵庫高校のOBで,専門職として在外公館で勤務されていた方から,実際の仕事についてのお話を伺いました。具体的な仕事内容や,現地でどのように働いているのかを知ることができ,これまでよりも外交の仕事を身近に感じることができました。

国際交流基金では,自国の文化などを知ってもらうと同時に相手の国についても理解する相互理解が大切だと学びました。さらに,文化・言語・対話という3つの観点から国際交流へのアプローチを考えていることを知りました。日本を一つの「ツール」として,人々の人生をより豊かにしていくという考え方がとても興味深く感じられました。また,インドにおける日本語教育への取り組みについてもお話を伺い,日本語や日本文化が海外でどのように広がっているのかを知ることができました。今日1日を通して,今まで知らなかった仕事や考え方を知ることができ,国際的な視野が大きく広がったと思います。今日得た学びをこれからの学校生活や将来に活かしていきたいです。貴重なお話や体験をさせていただき,ありがとうございました。

C班

C班は清水建設NOVARE Academyと三菱電機M’s visionに訪問しました。NOVARE Academy では,清水建設の基本的な情報を教えてもらってから超高層ビルの建て方を1から説明してもらい,さらに実際にNOVARE Academyのさまざまな工事現場を模した研修施設に行かせていただきました。ここで実物に触れながら建築の工程や工夫を学ぶことによって,日常生活にある建物に対し,新たな視点を得られました。気づけば移動中も目の前にある建物の天井や柱,壁などを見ながら,使われている技術や構造について話している自分たちがいました。

M’s vision では,現在行っているたくさんのビルソリューションの話を中心に聞くことができました。そこで過ごす人たちの快適さを追求していくだけでなく,環境問題や人手不足など社会で起こっていく問題も解決するような素晴らしい技術を,実物を見たり,経験を聞いたりしながた学ぶことによって,あらゆる技術を活かすということについて深く考えられました。

本日の研修で,実際に日本で生み出されている技術の数々や,それを実用化しようとする動きを見ることができ,そこから将来の進路を考えるきっかけになりました。

このような貴重な機会を設けていただいた皆様,本当にありがとうございました。

東京みらいフロンティアツアー3日目(8/21)

3日目は東京大学駒場第二キャンパス生産技術研究所・先端科学技術研究センターを訪問しました。

研修では3つの班に分かれ、都市環境数理工学、エネルギーシステム、減災まちづくりの研究室を見学させていただき、研究者や大学院生の方々から詳しい研究内容を伺いました。難しい内容もあったものの、それぞれが理解に努め、考えが深まったと思います。数学的な考え方に加えて心理学、行動学が関係している研究に触れ、文理融合の研究の面白さを身に染みて実感することができました。懇談会では高校生からのたくさんの質問に、さまざまな観点から答えていただき、私たちが現在行っている探究活動や将来にいかせることばかりでした。これから身につけておくべきことについて、自分の関心外にも視野を広げることだとおっしゃっており、常に好奇心を持ち続け、色々なことにアンテナを張って物事を多面的に考えられるようになりたいと改めて感じました。

また、分からないことがあったときは周りの人を頼ることや、人との繋がりを大切にということを多くの方々がおっしゃられていことが印象的でした。研究内容に関してから人間性についてまで様々な面から思考を重ねることのできた、とても濃い最終日になったと思います。

この3日間を通して強く感じた、たくさんの方々との繋がりをこれから先も大切にし続けていきたいと思います。これまで私たちのためにさまざまなサポートや協力をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。