令和6年度 生物工学科通信

生物工学科 『杉原和紙研究所の見学』

2024年4月1日(月)

兵庫県多可町では古くから和紙の生産が行われており、「杉原紙」として知られています。生物工学科では昨年から木質バイオマスの利用として紙の生産について研究しています。今年度も植物性のバイオマスの利用のヒントを得ようと杉原紙研究所で和紙作りについての話をうかがいました。紙漉きの難しさや、紙の生産方法や材料など、様々なヒントを得ることができました。

「紙漉きに生まれた紙の一枚が生物資源となるまでの春」

生物工学科 『兵庫県の発酵文化を学ぶ 〜龍野うすくち醤油〜』

2024年4月12日(金)

兵庫県では数多くの発酵文化が根付いており、生物工学科の授業では発酵食品について学習します。今回は、発酵食品の1つである「龍野うすくち醤油」について、工場見学を行いながら学習してきました。工場見学では、しょうゆの作り方だけでなく、うすくち醤油の歴史などの話も聞くことができました。また、SDGsの視点でしょうゆ造りを学ぶことができ、幅広い視点で発酵文化を知ることができました。

「一滴の醤油もいつか生徒らの食卓にならぶ夢をみている」

生物工学科 『県農花てがみを醸しています 酵母の納品 編』

2024年4月15日(月)

生物工学科では、地元の酒蔵「岡田本家」さんに協力していただきながら、日本酒「県農花てがみ」の醸造実習を行っており、今年も米洗いや仕込みなど日本酒醸造を進めています。昨日は、県農花てがみの醸造で使用する酵母菌の納品を行いました。この酵母菌は、自然界から採取したものを生徒たちが大量に殖やしています。納品の時には、生徒たちの手で酵母菌をタンクの中に入れていきました。酵母菌を入れるときはドキドキしましたが、約1か月後にできる私たちの酵母菌が作り出した日本酒が楽しみです。

「酵母菌 就職希望の生徒らの一人としての進路を歩む」

生物工学科 『ウィルスフリーサツマイモの定植』

2024年4月19日(金)

サツマイモは種ではなく、イモから出たツルを使うので、種イモが病気を持っていると植え付けに使用するツルも病気を持ったままになってしまいます。それを治療するために茎頂の細胞を培養して無病の苗(ウィルスフリー苗)を作ります。
この日は細胞を培養して作り出した無病の苗を無事に植え付けることができました。はたして無事に品質の高いサツマイモは収穫できるのか、今から楽しみです。

「ウィルスを一度も知らぬままであれ そのまま秋の来るまできっと」

生物工学科 『県農花てがみを醸しています 仕込み 編』

2024年4月22日(月)

生物工学科では、地元の酒蔵「岡田本家」さんに協力していただきながら、日本酒「県農花てがみ」の醸造実習を行っています。今回は、昨日納品した酵母菌(4/15付け記事)をさらに大きなタンクに仕込んでいく実習を行いました。実習では、仕込みに使用する酒米を洗米するところから始まり、大きな釜で蒸した米をタンクに入れていきました。作業は全て手作業で、昨年の約2倍の仕込みということもありとても大変でしたが、3日間にも及ぶ仕込みを終えることができました。

「海外に飛び出す夢も見るだろう 英語まじりに混ぜる日本酒」

生物工学科 『県農花てがみを醸しています 分析 編』

2024年4月30日(火)

日本酒「県農花てがみ」の醸造実習では、週に2〜3回分析を行います。私たち高校生はお酒を口にすることはできません。そこで、分析でアルコール度数やアミノ酸度などを測定し発酵状態を確認します。この分析結果は、これからの品質管理に活用されます。今回の分析では、授業で学んだ蒸留技術と滴定技術を活かして慎重に実習を行うことができました。そして、分析で得られた結果から「県農花てがみ」の状態を判断することができました。

「新しい花の手紙を渡すため 分析結果の数値見ている」