令和5年度 学校長挨拶

 兵庫県立農業高等学校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
 平素は、本校の教育活動に対しまして、ご理解とご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。
 本校は、明治30年、今の明石城内に創設された兵庫県簡易農学校から、今年で創立126年を迎える歴史と伝統のある学校です。校訓「ゆたかな情操 たゆまぬ研鑽」のもと、生徒たちは、日々作物や動物、自然やそれらを取り巻く環境に触れ、農業を学び農業から社会で活躍できる資質を身につけ、命を育てはぐくみ、人権を尊重し、豊かな心の醸成に取り組んでいます。
 生徒の特色ある学びから生まれたキーワードを2つ紹介します。

1.「茂風波」
 令和3年7月に県農で誕生。動物科学科生徒の愛情をいっぱい受けて育ちました。現在は兵庫県の黒毛和種種雄牛の待機種雄牛となっています。 今後、能力を発揮し基幹種雄牛と育つことを願っています。

2. 「花てがみ」
 生物工学科(以下B科)の生徒たちが、サルビアの花から採取した「野生酵母」と農業科の生徒が栽培した酒米「山田錦」を原材料に、地元加古川の酒蔵で杜氏の指導の下、B科生徒たちが醸造作業に携わり作られた純米吟醸酒です。

 このように、県農で学ぶ生徒たちは、地域の課題から農業高校生だからできることを探究し、日々活動を続けています。今後も、キーワードが一つでも多く作り出され、農業の発展はもちろんのこと、農業を理解し幅広い分野で兵庫県の産業発展に寄与できる人材の育成にも務めてまいります。 未来に向かって更なる躍進を続ける県農、そして農業教育の発展に対しまして、ご支援いただきますよう心よりお願い申し上げます。

 令和5年4月1日
                         兵庫県立農業高等学校長 澤井 正志