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明峰生に届け~校長の思い~

校長からの明峰生にむけたメッセージです。

 No.3_2学期始業式式辞

 
 みなさん、おはようございます。2学期が始まりました。
この夏休み、「やりたいこと」は、できたでしょうか。できた人は、きっと自己肯定感が上がったことでしょう。できなかった人は、また「やりたいこと」を探して、挑戦するといいですね。
 さて、今日は「防災の日」です。1923年(大正12年)9月1日、11:58に、関東大震災が起こりました。ちょうどお昼時だったため、火災が広がって、およそ10万5千人の方々が亡くなられたそうです。この夏休み期間中にも、熊本の地震や各地の大雨、ネパールの土石流など、各地で災害が頻発しています。命より大切なものはありません。画面の向こうの出来事と思わず、自分事として、災害が起こったときを想定して備えておきましょう。
 本校でも、かつて体育館が焼失したこともありますし、台風に伴う暴風雨で体育館のフロアーに浸水する水害も起こっています。人生百年の時代です。災害はいつか自分の身に起こるものであると心得ましょう。
 話は変わって、人の認知とコミュニケーションについて考えます。
〔回転するダンサーの動画を見て〕人間の脳の認知の仕方は人それぞれであり、同じものを見ても、右回りに見えたり、左回りに見えたりと、受け止め方が異なることがあります。このことが、人と人とのコミュニケーションを難しくしています。同じことを伝えたつもりでも、真逆に伝わることがあるのです。
 「ことば」が、意図したことと違って受け止められたり、逆のニュアンスで伝わったりすることもあります。特にSNSでは、このことでトラブルがよく起こります。顔を合わせて、お互いの考えを丁寧に伝え合えば、理解し合えることがほとんどなのですが。
 幸せな人に共通するのは、良い「人間関係」です。不適切な「ことば」は、一瞬で人間関係を破壊することがあります。口頭であれ、文字であれ、「ことば」を発するときには、本当にそれで良いかを、事前に十分考えましょう。
 ある少女が、「お母さんなんて大嫌い!」と言って学校へ行きました。2011年3月11日のことでした。少女から母への最後の「ことば」になってしまいました。もう二度と、少女は母へ思いを伝えることはできません。災害は残酷です。
2学期も、よい「人間関係」をつくっていきましょう。

 No.2_1学期終業式式辞

 
 みなさん、おはようございます。1学期、お疲れ様でした。
 始業式では、幸せな人生を送るために、よい人間関係をつくることば、「時を守り 場を清め 礼を正す」を紹介しました。実践できたでしょうか。1学期を振り返ってみてください。
 さて、いよいよ夏休みです。ワクワクしますね。では、みなさんは、次のどちらにワクワクしますか。
 ・ゆっくり寝られる
 ・やりたいことができる
 カントという哲学者は、次のように考えました。「ゆっくり寝られる」と考える人は不自由な人、「やりたいことができる」と考える人は自由な人であると。それは、前者は「本能の奴隷」、後者は「本能に打ち勝つ理性のある人」であるから。本能の奴隷にならず、夏休みは、やりたいことを自由にやっていきたいものですね。
 では、みなさん、「やりたいこと」は、ありますか。ない、という人には「バケット・リスト」を作ることを勧めます。これは、「生きている間にやりたいこと」のリストです。壮大なことから、小さなことまで、何でもかまわないので、たくさん挙げてみましょう。そうすると、自分が本当にやりたいことの傾向が、だんだん分かってきます。リストができたら、この夏には「やりたいこと」を、一つはやってみましょう。
 「人生二度なし」とのことばがあります。本当にやりたいことが見つかれば、悔いのないように、人生を懸けてやってみてください。
 人の一生は、どれくらいの時間か計算したことはあるでしょうか。人生を100年と仮定すれば、
  100×365.24×24×60×60 = 3,155,673,600
つまり、約32億秒が、与えられた時間です。このうち1/3~1/4は寝ています。とすると、十代後半のみなさんが、これから活動できる時間は、約19億秒ほどでしょうか。
 「ジャネーの法則」によると、年を取るにつれて、時間の経過が早く感じられるようになります。一説では、20歳までの体感時間は、人生全体の70%とも言われます。
時間を大切に、充実した、幸せな夏休みを送ってください。

 No.1_1学期入学式式辞

 

 北摂の山々に映る光も輝きを増し、美しい桜が咲く今日のよき日に、本校第五十一回入学式を挙行するにあたり、多数のご来賓の皆様、並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。
 ただ今、入学を許可いたしました百四十五名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。心から歓迎いたします。
保護者の皆様、おめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。
 
本校は、昭和五十一年に地域の期待を背負って開校いたしました。以来、校訓「自主 創造 礼節 友愛」を理念として教育活動を展開し、昨年、創立五十周年を迎えました。つまり、五十一回生の皆さんは、新たなる五十年の記念すべき第一期生となります。明峰の新たな歴史をつくる思いで、高校生活を送っていただきたく思います。
 さて、現在、世界の情勢は不安定さを日に日に増し、安全安心に暮らすことが危ぶまれる状況が訪れつつあります。「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」。川西明峰高校は、このユネスコ憲章の精神に基づき、「人と人との対等な学び合いから平和の文化を築く人物」を育成することを教育理念に掲げ、ユネスコスクールの一員として教育活動を行っています。新入生の皆さんには、本校での学びをとおして、平和な世界を築いていく人として成長されることを期待します。
 そのような人になるために、皆さんに紹介したい言葉があります。それは、「時を守り 場を清め 礼を正す」という言葉です。
 「時を守る」人になってください。人の人生は限りがあります。つまり、「時間」は「命」であると言っても過言ではありません。時間を守る人、大切にする人は、つまり、人の命を大切にする人に、他なりません。
 「場を清める」人になってください。環境を整え、清潔にすることです。整理整頓された環境では、人は無駄な時間を費やすことなく、すぐに行動を起こすことができます。清潔にすることは、周囲の人に安心して気持ちよく過ごしてもらうための優しさです。
 「礼を正す」人になってください。挨拶や返事はもちろんのこと、笑顔で人に接してください。これらは、他者を認め尊重する姿勢であり、平和へと繋がる思い遣りです。
皆さんは、世界を変える力を持っています。人生百年と言われる時代、皆さんが、これから世界の中心で活躍される人へと成長されることを信じています。失敗を恐れず、様々なことに挑戦し、本校の校歌にあるように「心と体」を鍛えてください。
 終わりになりましたが、保護者の皆様にお願いを申し上げます。私たち教職員は、心を込めて全力で指導に当たる所存でございますので、どうか本校の取組に、ご理解を賜りますようお願いいたします。 また、学校で過ごす時間は限られたものでございます。ご家庭、地域の皆様と連携して生徒たちを育てていくために、ご支援ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げ、式辞といたします。
 

令和8年4月8日
兵庫県立川西明峰高等学校長
小宮山 宏之