No.4_2学期始業式式辞
皆さん、おはようございます。本日より2学期が始まります。よくぞ戻ってきました。
夏休み前に皆さんに大きく跳躍するにはそれだけ深く沈み込み「タメ」を作る必要があることを伝えました。この夏休み無我夢中で大きくジャンプする準備はできましたか。
さて、この夏休みいろいろな場面で本校生徒が活躍しています。
オープン・ハイスクールでの発表、会場案内や前日のボランティア清掃を行ってくれた人
地域高齢者対象の地域パソコン教室に参加した人
東北ボランティアに行った人
防災ジュニアリーダーに行った人
フィリピンのセブ島研修旅行に行った人
本校は残念ながら地域の方から苦情も多くいただきます。
今、紹介した活動をしている皆さんはいろいろな方から感謝やお褒めの言葉をいただいています。
どちらも川西明峰高校の君たちに対する評価です。
君たち、それぞれはどちらの明峰生ですか。
周りの人から苦情を受ける生徒ですか。
それとも、感謝されお褒めの言葉をいただける生徒ですか。
1学期に終業式で選挙権のある3年生は7月20日(日)の参議院選挙に行きましょうと呼びかけました。選挙権を行使しましたか。良い悪いは別として歴史的な結果となりました。歴史の教科書に刻まれることでしょう。
今年のはじめにお話ししたように今年は戦後80年です。先の戦争では戦没者は約310万人でした。日本本土で約70万人、沖縄で約20万人でした。
1学期の終業式でお話ししたとおり、君たちの未来をつくっていくのは君たち自身なのです。今の時代が「戦前」ではなく、ずっと「戦後」であってほしいと願っています。
関連して戦没者310万人のうち日本本土の戦没者の次に多いのはどこか知っていますか。沖縄より多いのです。
フィリピンです。フィリピンでは約50万人の方がなくなりました。
そのフィリピンに生徒諸君と6日間研修旅行に行ってきました。五感を刺激されました。目にする景色、珍しい味のキュウリジュース、鳴り響くクラクションの音、独特な匂い、訪問先で多くの子どもたちに求められる握手の感覚。すべて新鮮でした。
皆さんも、クラスや学校でしか通じない内向きの発想から外に向かった発想に転換してほしいと思います。
この2学期、無我夢中で取組み、周りの人に感謝され、元気にさせ、明峰生であってほしいと切に願っています。
No3._1学期終業式式辞
皆さんおはようございます。今日で1学期が終了です。
明日から夏休みです。
どの学年も勉強はもちろん読書、ボランティア等の様々な経験をしてください。
1学期、あなたたちの行動が地域の方々から褒められました。
1件目。ひき逃げ事件に遭った被害者の方に寄り添い、警察へ連絡して捜査に協力したことについて、お礼のご連絡をいただきました。
2件目。JR尼崎駅で体調不良を訴えた方に対し、咄嗟の判断で救急搬送依頼をしたことについてもお礼の言葉をいただきました。
今年の夏も兵庫県防災ジュニアリーダーとして夏季休業中に2名の生徒が東北ボランティアに参加します。
うれしい限りです。
一方で残念ながら地域の方々から厳しいご意見をいただきました。自転車のマナー等で近隣の方々に迷惑をかけていることは事実です。
善行を褒められる明峰生もいれば、お叱りを受ける明峰生もいます。
あなたはどちら側の明峰生ですか。
是非、前者の明峰生であってほしいと願っています。
1学期の始業式では飛行機が飛び立つ時、順風ではなく、逆風で飛び立つという話をしました。
あなたに逆風は吹きましたか。何かから離陸しましたか。
明日からの夏季休業中に自ら逆風を見つけ、2学期大きく飛び立てるように準備をしてください。
さて、明後日の7月20日(日)は何があるか知っていますか。
ご家庭にこのような封筒は届いていませんか。(尼崎市の第27回参議院通常選挙のお知らせを見せる。)3年生のなかで18歳になっている人は手元にあるはずです。
私はもともと地歴公民科の教員です。
是非、投票所に足を運んで選挙権を行使してください。
歴史的に見れば明治期の有権者の資格は直接国税の基準がありました。
つまり、多額の税金を納めることができる裕福な人たちにしか選挙権が与えられていなかったのです。
総人口比で1.1パーセントですから、この体育館にいる人を例にすると7人しか資格を持っていなかったということになります。
さらに、男女の差別無く、女性に選挙権が与えられたのは第2次世界大戦が終了してからのことでした。
自分の意思で性別を選んで産まれてきたわけではないけれど、差別されていました。
そして、2016年夏の参議院通常選挙からは18歳以上に選挙権が与えられ、現在に至っています。
明治期に選挙権を獲得するために文字通り、多くの血と汗と涙が流れました。
この歴史を振り返るとき、是非、あなたたちの意思で未来を決めてほしいのです。
日曜日には投票に行きましょう。
別の話です。
30㎝を跳ぶときにはこのように膝を曲げなくても跳ぶことができます。しかし、遠くへ跳ぼうとすればするほど、このように大きく膝を曲げて沈み込んでから跳ぶものです。勢い余ってひっくり返ることもあります。
それでも良いのです。この夏休み大きく飛躍するために深く沈み込んでください。きっとエネルギーが湧いてくるはずです。
さて、長期休業前には毎度言っていることです。この1学期、担任の先生や顧問の先生は悪魔のようでしたか。
わたしは、天使は悪魔の顔をしてやってきて、悪魔は天使の顔をしてやってくると思っています。
この夏休み、君たちを狙って天使の顔をしてやってくる悪魔は間違いなくいます。
そのことをよくよく考えて行動し、いい夏休みにしてください。
そして、8月27日(水)の登校日、必ずこの場所に戻ってきなさい。
あなたたちの居場所、この場所に戻ってきなさい。
待っています。
No2._入学式式辞
暖かい春の日差しが降り注ぎ、桜が満開の中、木々も若葉を開く季節を迎えました。そうした今日の佳き日に、PTA会長池内明子(いけうちあきこ)様 同窓会長丸野俊一(まるの しゅんいち)様をはじめ多くのご来賓のご臨席を賜り、兵庫県立川西明峰高等学校第五十回入学式を挙行できますことは、私たち教職員にとりまして、誠に大きな喜びであります。
ただいま入学を許可しました一九六名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。みなさんを本校の五十回生としてお迎えできますことを在校生、教職員一同大いに喜んでいます。また、今日までお子様を大切に育ててこられました保護者の皆様、お子様のご入学を心からお祝い申し上げます。
本校は昭和五十一年に創立され、以来「自主」「創造」「礼節」「友愛」を理念として、今年で創立五十周年を迎えます。
本校は国連が提唱するSDGsの実現のための教育活動が評価され、令和4年度にユネスコスクールに正式加盟しました。混沌とする国際情勢下にあって、本校の教育活動は有意義なものと考えます。
明峰生として、みんなが安全で安心できる環境を作るため、自らを律して規則を守り、高校生活を送ることを基本としてください。無我夢中で走り切ってください。明峰生として、ゆるがぬ志と大きな夢の実現のため日々、果敢にチャレンジし続けることを期待しています。3年間を終えたときにこの出会いは偶然ではなく必然であったと確信することとなります。最後になりましたが、お子様のご入学にあたり、保護者の皆様に重ねてお喜びを申し上げます。時にはお子様にとって厳しいことをお伝えするかもしれませんが、お子様の健全な成長と豊かな個性の伸長を目指しています。今後のご支援とご協力をお願い申し上げ、式辞といたします
No.1_1学期始業式式辞
皆さんおはようございます。今日から令和7年度が始まりました。
3学期の終業式で、この場所が君たちの居場所として戻ってくるよう伝えました。
この春休み大きな事故等がなく君たちがこの場所にいることをうれしく思います。
ちょうど1年前の1学期始業式で私は皆さんに
- 帰宅したらおうちの方に「総理大臣になるわ」「俳優になるわ」と話してください。おそらく「無理、無理」とか「あんた、私の子やで」など否定的な答えが返ってくることが多いと予想されます。
- その時、すかさず「なったことある?」と返してみてください。
- と話をしました。
- 昨年度1年間で大きな夢を見つけましたか?
ところで、皆さんは飛行機を見たことはありますね。乗ったことがある人もいるでしょう。
本校から近いところには大阪国際空港、伊丹空港があります。
伊丹空港には北西から南東に滑走路があります。
空港周辺の気象状況では北からの風が多く、北に向かって離陸します。
飛行機は向かい風、逆風の状態で離陸するのです。
最近では4月6日(日)に東の風が吹いたので滑走路を南東に向かって離陸しましたが、年間でみるとその確率は1パーセント程度ということです。
何かから離陸しようとすると向かい風のような困難はつきものです。向かい風で苦しいときこそ、上昇して飛び立つチャンスなのです。背中から風を受けて走るだけでは飛び立てないのです。
3年生の学年通信では君たちの岐路、選択の重要性が説かれていました。
2年生の学年通信では学校の中心として自覚を促すことが説かれていました。
先生方の思いを感じて1年間を過ごしてほしいものです。
新しい学年になりました。是非チャレンジ精神を持って逆風の中を遙か先のことを思い描き、また、今日の目標を実践していきましょう。
失敗しても大丈夫。君たちを応援してくれる先生方がいます。失敗を恐れず果敢にチャレンジしましょう。
応援しています。