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明峰生に届け~校長の思い~

校長からの明峰生にむけたメッセージです。

No.8_3学期終業式式辞

 
 皆さんおはようございます。今日で3学期が終了です。明日から春休みです。
 学校生活の1年の終了でもあります。
 3学期の始業式で一富士二鷹三茄子の初夢の話をしました。初夢は暦でいう1年の始まりの時期限定です。 
 日常生活を送る上で、1年は4月で始まり、3月で終わる、という考え方が定着しています。これを「年度」といいます
 その年度が今日終了します。
 
 突然ですが、皆さんは竹を知っていますね。割り箸、竹灯籠、竹細工などに使う、竹です。
 一般の植物の成長点は茎の先端の一カ所です。ところが、竹の成長点は節ごとにあるのです。
 人間は自分で節目を作れないし年輪も作れないので、私たちはこういう儀式で節目を作っているのではないでしょうか。
 この1年の節目に今年度1年を振り返るとともに来年度の希望をイメージしながらこの春休みを成長点としてください。
 
 新1年生の50回生が午後から登校してきます。1年生は一節、2年生は二節、先輩として成長した姿を新1年生に見せられるように充実した春休みにしてください。
 
 さて、この1年間、担任の先生や顧問の先生は悪魔のようでしたか。
 わたしは、天使は悪魔の顔をしてやってきて、悪魔は天使の顔をしてやってくると思っています。
 この春休み、君たちを狙って天使の顔をしてやってくる悪魔は間違いなくいます。
 そのことをよくよく考えて行動し、いい節目にしてください。
 そして、4月8日(火)、必ずこの場所に戻ってきなさい。
 君たちの居場所のこの場所に戻ってきなさい。
 待っています。

No.7_卒業生へのメッセージ

 
 47回生の皆さんご卒業、おめでとうございます。
 
 天候が心配されましたが、兵庫県立川西明峰高当学校第47回卒業証書授与式を終えることができました。
 今日の佳き日に、PTA会長池内明子様をはじめ多くのご来賓のご臨席を賜り、ありがとうございました。
 また、本日までお子様を育ててこられました保護者の皆様にも、お子様のご卒業、心からお祝い申し上げます。
 
 47回生の皆さんが在籍したこの3年間様々なニュースがありました。
 1年生の時にはWBCで日本代表が前回王者のアメリカを破り優勝を果たしました。
 2年生の時には新型コロナウイルス感染症が峠を越え、5類感染症に移行しました。昨年の元日には能登半島地震が発生しました。復旧、復興途中の現地に本校からも有志諸君がボランティアで参加しました。
 3年生の時にはパリ五輪で海外開催の夏季五輪で過去最多のメダルを獲得しました。
 また、佐藤栄作元首相以来、日本では2例目のノーベル平和賞を被爆者団体の日本原水爆被害者団体協議会、いわゆる被団協が受賞しました。
 そして、皆さんが入学前に起こったロシアによるウクライナ侵攻の終結は未だ見通しが立っていません。
 このように、皆さんが巣立つ先の社会を多くの学識経験者でさえ「将来の変化を予測することが困難な時代」と言っています。
 そんな未来にむけて、この明峰で在りたい未来を描き、人生を切り拓いていく知識を身につけ、経験を積み、友人関係築いたことは信じてよいと思います。
 この3年間、腹を抱えて笑ったことばかりでなく、苦しいこともあったでしょう。悔しかったこともあったでしょう。様々なことを乗り越えて今日の日を迎えられましたことに改めて敬意を表します。
 
 多くの出会いと
 多くの別れと
 私たちの人生はそのたびに
 豊かになっていく
 
 皆さんの輝かしい未来を祈念いたします。
 

No.6_3学期始業式式辞

 
 皆さん、明けましておめでとうございます。
 2学期終業式で一富士二鷹三茄子(いちふじ にたか さんなすび)という初夢の話をしました。
 その後、2年生のある生徒が「初めて聞いた言葉だけれど、意味がよくわかりました」と直接話してくれました。集中して聞いてくれていることをうれしく思います。
 まだ初夢を見ていない人は縁起のいい初夢を見られるといいですね。
 
 2025年、なに年か知っていますか。巳年(みどし)です。
 通常はあまり見かけませんが、十二支の場合は「己」のような文字を使います。(形を身体で表現しました)
 ヘビがとぐろを巻いている姿を文字にしたものです。
 国語的に言えば象形文字といいます。ものの形を象徴的に表している文字のことです。
 
 ヘビは脱皮を繰り返して成長します。このことから巳年は「復活と再生」の年と言われます。
 昨年、元日に能登半島地震があり、「復活と再生」は道半ばです。
 阪神淡路大震災から今年で30年です。君たちはまだ生まれていません。
 震災を全く知らない先生方もいらっしゃいます。
 第2次世界大戦が終わって80年になります。私たちの先人は復活と再生を繰り返し、今のこの国の姿があります。
 本校は今年、創立50周年です。君たち自身も幾度となく失敗したかもしれませんが、巳年にちなんで今年1年、君たちの脱皮と成長を期待しています。失敗が君たちを成長させてくれます。
 
 これらは私が所有している阪神淡路大震災の写真集です。
 当時、混乱の中、書店でかき集めて購入したものです。
 私は尼崎に住んでいますが、近くの新幹線の高架が崩落しました。
 阪神高速道路も倒壊しました。予想だにしませんでした。
 私が勤めていた同僚の娘さんがピアノの下敷きになって亡くなりました。
 私の受け持っていた生徒の家も全壊し、ながく小学校の体育館で避難生活を余儀なくされました。
 震災以降、複雑な思いになるので手に取ることはあまりなかったですが、このたび君たちに伝えようと、本棚から持ってきました。
 
 家屋の倒壊や火災のため、寝間着や部屋着など、着の身着のままで逃げ出した人もたくさんいました。(上着やネクタイをはずしました)
 神戸海洋気象台(現、神戸地方気象台)の当日の最低気温は1度、最高気温は6度。
 このつらさがわかりますか。君たちも様々な状況の中で通学していると思いますが、当時の状況のような環境ではありません。日々の「当たり前」に感謝しましょう。
 
 阪神淡路大震災から30年を迎えて、本校でも阪神淡路大震災追悼行事を行います。
 そのなかで黙祷を行います。いろいろなことに思いを馳せるのです。 誓い、祈りなのです。
 ヘラヘラ笑ったり、しゃべったりすることは言語道断です。
 心静かに時を過ごしましょう。
 
 このような節目の年に君たちが成長できる1年であることを願っています。
 

No.5_2学期終業式式辞

 
 皆さん、おはようございます。本日で2学期が終わります。
 2学期始業式で、この2学期、無我夢中で取組み、周りの人に感謝され、周りの人を元気にさせることのできる明峰生となることを切に願っています、と伝えました。今学期いかがでしたか。
 
 先週末の2日間にわたる、ESD発表会では今年1年の学びの成果を立派に発表していました。
ご来賓で基調講演をいただいた大阪公立大学の伊井直比呂(いい なおひろ)先生にもお褒めの言葉をいただきました。

 一富士二鷹三茄子(いちふじ にたか さんなすび)という言葉を知っていますか。

 新年初日に富士山、鷹、なすの夢を見ると縁起がよく、よい1年になるといわれています。
 いわれは諸説あります。
 徳川家康が好んだもの。
 高いもの。富士山は日本一高く、鷹はまさにタカく、初茄子は高価です。
 富士山は「不死」、鷹は「高い」、茄子は「成す」の語呂合わせ。
 
 私は自宅近くの武庫川の河川敷で犬の散歩をします。
 時間も短く、荷物の準備も心構えも必要ありません。
 もちろん、覚悟も必要なし。
 
 先ほどお話しした富士山を散歩で頂上まで登り切った人を私は知りません。
 日本一高い富士山の登頂には周到な準備と心構え、覚悟が必要です。
 
 来年のはじまりにあたり、富士山などのいい夢を見るとともに、志を立ててください。
 また、年末年始、友達と遊ぶのもいいですが、貴方を大切に思っているおうちの方などと大切な時間をゆっくりと過ごしてください。
 
 1学期の夏休み前にも伝えたことです。
 担任の先生や顧問の先生は悪魔のようでしたか。
 わたしは、天使は悪魔の顔をしてやってきて、悪魔は天使の顔をしてやってくると思っています。
 この冬休み、君たちを狙って天使の顔をしてやってくる悪魔は間違いなくいます。
 そのことをよくよく考えて行動し、いい冬休みにしてください。
 そして、1月8日(水)、必ずこの場所に戻ってきなさい。
 君たちの居場所、この場所に戻ってきなさい。
 待っています。

No.4_2学期始業式式辞

 
 皆さん、おはようございます。本日より2学期が始まります。
 夏休み前に皆さんに卒業式や部活動の引退時に泣く資格ができるように、
 この夏休み無我夢中で取組むように、とお話をしました。
 
 今年はパリオリンピックで私が印象に残っているのは柔道の阿部詩選手です。
 前回の東京オリンピック女子52キロ級金メダリストの阿部詩選手が2回戦で敗退しました。
 頭を抱えたまま、なかなか立ち上がれず、その後も畳の下でコーチに抱きかかえられて泣き叫ぶ声は、会場に響きました。
 彼女は4年間、今回は東京オリンピックからは3年ですが、基本的には4年間、この4分間にいろいろなことに優先して、または多くのことを犠牲にしてこの日のために準備をしてきたと思います。
 その結果なので、やっぱり泣く資格があるのだと思います。
 
 さて、この夏休みいろいろな場面で本校生徒が活躍しています。
 次の活動に関わっていた人、手を上げてください。
  オープンハイスクールでの発表、会場案内や前日のボランティア清掃を行ってくれた人
  野球部と卒業生のボランティア校内整備を行ってくれた人
  荻野小学校の土曜ボランティアに行った人
  フィリピンのセブ島研修旅行に行った人
  地域高齢者対象の地域パソコン教室に参加した人
  インターンシップに行った人
  能登半島ボランティアに行った人
  防災ジュニアリーダーに行った人
 
 本校は残念ながら地域の方から苦情も多くいただきます。
 今、紹介した活動をしている皆さんはいろいろな方から感謝やお褒めの言葉をいただいています。
 どちらも川西明峰高校の君たちに対する評価です。
 
 君たち、それぞれはどちらの明峰生ですか。
 周りの人から苦情を受ける生徒ですか。
 それとも、感謝されお褒めの言葉をいただける生徒ですか。
 
 話はそれますが、カブトムシを飼っている人はいますか。
 カブトムシは夏に活動し卵を残して、幼虫で冬を越します。
 カブトムシは成虫になってしまうと、1ミリも大きくはなりません。
 幼虫の時期にいかに良い環境で良質の餌を食べるかによって、成虫の大きさが決まってしまいます。
 君たちはある意味、幼虫のように、今こそが土の中で大きくなるチャンスなのです。
 大きな成虫になるための準備期間です。様々な経験をして大きな成虫となりましょう。
 
 この2学期、無我夢中で取組み周りの人に感謝され、元気にさせ、明峰生であってほしいと切に願っています。このことが大きな成虫のための一つの要素だと思います。期待しています。

No.3_1学期終業式式辞

 
 皆さんおはようございます。今日で1学期が終了です。
明日から夏休みです。
どの学年も勉強はもちろん読書、ボランティア等の様々な経験をしてください。
 
 突然ですが、3年生野球部キャプテン。その場で起立をお願いします。
先日7月16日(火)に最後の試合でした。
その感想は?
「この仲間とともに最後まで野球を好きになることができました。」
ラストミーティングで涙が出ましたか?
「はい」
勇気を持って、答えてくれて、ありがとう。(生徒から期せずして拍手)
 
 一生懸命なにかをやり遂げると、自然と涙が出てくるものです。それが「泣く資格がある」ということだと思います。いろいろな感情が渦巻いてはいるだろうけれど、やりきれば勝手に涙が出るものです。
 
 1年生は入学後から1学期を振り返って、この夏、本当の明峰生になるために、先ほどいった様々な活動を無我夢中で行ってほしい。
 
 2年生は部活動では3年生の先輩は大半引退してしまっている。
この夏休み、君たちがまさに無我夢中で学校の中心になっていくための時期です。
 
 3年生はいよいよ天王山。
 あるクラスの学級通信を見せていただきました。
「長く続く人生の中で、今からの30日間、本気で過ごしてみよう」
確かに苦しい時期だけれども、長い人生から考えると短いし、本気で頑張らなければならないときってそうそうあるものじゃない。
 今ががんばり時です。進路実現に向けて無我夢中になってほしい。
 
別件です。
 昨日7月18日(木) 12時頃川西能勢口のレストラン前で本校女児生徒3名について、外部からお電話をいただきました。
 熱中症のような症状で動けなくなり座り込んでいたお年寄りに「大丈夫ですか」等と声をかけ持っていたハンディファンをあてていました。
 その光景を見て明峰高校さんの素晴らしさと優しさを感じました、というお話しでした。
 ありがたいことです。
 このように地域の方々は本校の動きをよくご覧になっています。プライドを持って行動しましょう。
 
 さて、この1学期、担任の先生や顧問の先生は悪魔のようでしたか。
 わたしは、天使は悪魔の顔をしてやってきて、悪魔は天使の顔をしてやってくると思っています。
 この夏休み、君たちを狙って天使の顔をしてやってくる悪魔は間違いなくいます。
 その、ことをよくよく考えて行動し、いい夏休みにしてください。
 そして、8月27日(火)、必ずこの場所に戻ってきなさい。
 君たちの居場所のこの場所に戻ってきなさい。
 待っています。

No2._入学式式辞

 
 暖かい春の日差しが降り注ぎ、桜が満開の中、木々も若葉を開く季節を迎えました。そうした今日の佳き日に、PTA会長川北将(かわきた まさる)様 同窓会長丸野俊一(まるの しゅんいち)様をはじめ多くのご来賓のご臨席を賜り、兵庫県立川西明峰高等学校第四十九回入学式を挙行できますことは、私たち教職員にとりまして、誠に大きな喜びであります。
 
 ただいま入学を許可しました227名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。みなさんを本校の四十九回生としてお迎えできますことを在校生、教職員一同大いに喜んでいます。また、今日までお子様を大切に育ててこられました保護者の皆様、お子様のご入学を心からお祝い申し上げます。
 
 本校は昭和五十一年に創立され以来「自主」「創造」「礼節」「友愛」を理念として、今年で49年目を迎えます。君たちが2年生になったときには創立五十周年を迎えます。
 
 本校は国連が提唱するSDGsの実現のための教育活動が評価され、令和4年度にユネスコスクールに
 
 正式加盟しました。混沌とする国際情勢下にあって、本校の教育活動は有意義なものと考えます。
明峰生として、みんなが安全で安心できる環境を作るため、自らを律して規則を守り、高校生活を送ることを基本としてください。無我夢中で走り切ってください。明峰生として、ゆるがぬ志と大きな夢の実現のため日々、果敢にチャレンジし続けることを期待しています。3年間を終えたときにこの出会いは偶然ではなく必然であったと確信することとなります。
 
 最後になりましたが、お子様のご入学にあたり、保護者の皆様に重ねてお喜びを申し上げます。時にはお子様にとって厳しいことをお伝えするかもしれませんが、お子様の健全な成長と豊かな個性の伸長を目指しています。今後のご支援とご協力をお願い申し上げ、式辞といたします。
 
 

令和6年4月8日     
兵庫県立川西明峰高等学校長
近藤和弘
 
 
 
 

 No.1_始業式式辞

 
 皆さんおはようございます。今日から令和6年度が始まりました。
年度のはじめにあたり改めてお話をします。
 
本校の校訓は知っていますか。
「自主 創造 礼節 友愛」です。
 
君たちが出入りする昇降口に立派な校訓碑があります。
 
 さて、話は変わりますが、年度の初めにあたり、将来のありたい自分、卒業後の自分の夢、目標を改めて定めてください。
 今日、帰宅したらお父さんやお母さんや場合によってはおじいちゃんおばあちゃんに
「わたし、史上初の女性総理大臣になるわ」といってみてください。
また、「わたし、女優になるわ」と話してください。
 
 おそらく「無理、無理」とか「あんた、私の子やで」など否定的な答えが返ってくることが多いと予想されます。
 
 その時、すかさず「お母さん、なったことある?」と返してみてください。
 
 私たちは経験をしていないことに対して、できない理由をあげて、挑まないことはよくあることです。
 失敗をおそれるあまり、さも「正当」かのような理由を先回りして準備するものなのです。
 新しい学年になりました。是非チャレンジ精神を持って遙か先のことを思い描き、また、今日の目標を実践していきましょう。
 
 あなたの将来のありたい自分のすがたを現実のものとするために、
 あなたのその行動は自主的ですか。単なるわがままではないですか。
 あなたのその言動は何を創造していますか。むしろ、壊しているのではないですか。
 あなたのその対応は礼節をわきまえていますか。礼を失していませんか。
 あなたの姿は友愛に満ちていますか。自分と同じく周りの人を大切に思っていますか。
 
 あなたの揺るぎない志を持ち、将来の夢を実現できるよう、本校の校訓を是非、日常生活に落とし込んで一年をスタートしてください。応援しています。