校長挨拶
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兵庫県立西宮甲山高等学校長 |
田中 優至 |
令和6年度新学期のご挨拶 |
甲山に春の暖かな風がふく中、本校校門からあがる坂道のサクラが徐々に咲き始めています。まもなく42回生となる生徒たちも加わり新たな学びの時間がスタートします。令和6年度もよろしくお願いいたします。 西宮甲山高校は、これまで「森の学校だからできることがある」「小さな学校にしかできない教育がある」を魅力として、これまで様々な事業や教育を展開してきました。個に応じたきめ細やかな指導や「やりたいこと」「やってみたいこと」を形にしていく取り組みを通じて、生徒たちが主体的学ぶ力を育み、地域や広く社会で活躍する人材の育成を図っているところです。本校の特色である「教育総合類型」をはじめ、各クラスの生徒たちが希望するキャリアプランの実現に向けて、日々頑張ってくれることでしょう。特色ある授業やインターンシップなどの体験をとおして目標(夢)をより明確化し、キャリア意識を醸成しつつコミュニケーション能力やリーダーシップを培う教育プログラムを展開するなど生徒たちは充実した学校生活を送っています。そして、本校はこれまでの成果や特色をさらに発展させるべく令和7年度の発展的統合に向けてすすんでいきます。 さて、学校では全校集会等で、校長から生徒の皆さんに話す機会の中で、これまで様々な言葉を紹介しています。「離見の見」もそうした言葉の一つです。この言葉は、日本の古典芸能の一つである能楽の世界で使われる言葉です。自分の姿を見ることはできない舞台の演者について、それを見ている観客の目の位置に心の目を置いて、自分の完璧な舞姿を完成せよという意味だそうです。例えていうなら、現代のモニターテレビによるチェックの考え方とされています。子どもから大人に成長していく高校生の世代において、何が正しいことか、冷静に自分自身に向き合い、行動し、着実な成長の階段を歩んで欲しいとの願いから、生徒たちに送りました。人生において離見の見を持ち得られるよう、今この時間を大切に使ってもらいたいと願っています。 西宮甲山高校では、生徒の皆さんの「夢」や「目標」の実現に向けて教職員が一丸となってサポートして参ります。地域の皆様、保護者の皆様におかれましても、一層のご理解・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。 |
令和6年4月 第16代校長 田中 優至 |