兵庫県立佐用高等学校吹奏楽部
第5回定期演奏会の様子
↓当日の様子はこの下↓
ごあいさつ |
爽やかな季節となりました。皆様方にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素より、兵庫県立佐用高等学校吹奏楽部の活動にご理解とご支援を賜り、厚く感謝申し上げます。 昨年度の1年間で、本校吹奏楽部の発表の機会は地域の行事への出演も含め、14本に上りました。地域の皆様方には、いつも本当にお世話になっています。部員達は毎日学校で練習に励んでいますが、やはり数多くの演奏会で経験を積むことで、各自の実力を向上することができていると思います。昨年の兵庫県吹奏楽コンクール西播地区大会では、5年連続で金賞を受賞しましたが、審査員投票により残念ながら県大会出場は逃しました。緊張感のある中、少ない人数ながらまとまりのある非常に素晴らしい演奏だったと聞いています。 この度、多くの皆様に日頃の練習の成果を聴いていただき、部員の励みとするべく、第5回定期演奏会を開催する運びとなりました。本演奏会では、部員一人一人の思いを一つにして、日頃からお世話になっている皆様の心に響くよう、目指しております。 今日のひととき、おりひめ文化ホールに響くハーモニーを楽しんでいただくとともに、温かいご声援をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。 |
校長 西坂 美樹 |
本日はご来場いただき誠にありがとうございます。 僕は生徒にいつもこんな話をしています。「自分たちの演奏会に来ていただいた以上、お客様にはその時間を楽しく過ごしてもらわなければなりません。一般的にプロフェッショナルの仕事というものは技術を提供し報酬を頂きます。私たちはアマチュアではあるけれど、お客様の時間を頂き、その代償として感動をお届けするという意味ではプロフェッショナルと何ら変わりはありません。だからこそ最高の舞台を作り上げなければならないのです。」 また、こんな話もします。「美味しいラーメン屋さんは毎日美味しいからこそ客が来て行列ができるのです。店主が『昨日はよかったんだが今日のスープはちょっと…』というような店には絶対にお客様は戻ってきません。私たちの演奏も同じです。『昨日は上手に吹けたのですが今日はちょっと…』ではお客様は絶対に次の本番には来てくださりません。だからこそ一回一回の本番を大切にし、精一杯かつ最高の演奏をしなければならないのです。」どちらのたとえ話も妥協することなく、甘えることなく、折れることなく、ということを伝えたくて話しています。 今年もたった2時間の演奏会のために半年も前から計画を立て、一生懸命練習してまいりました。お客様から頂いた時間と想いを笑顔と感動に変えてお返ししたい、そんな思いを込めて今日は演奏します。どうか最後までゆっくりお楽しみください。 |
吹奏楽部顧問 谷口 正彦 |
本日はお忙しい中、第5回定期演奏会にお越しいただきありがとうございます。私たち佐用高校吹奏楽部は現在3年生5名、2年生11名の計16名の少ない人数で、毎日一生懸命練習しています。今日は、第1部では吹奏楽のオリジナル曲を、第2部・第3部では耳馴染みのある新旧織り交ぜた人気曲をお届けします。たくさんのソロにご注目ください。 先輩方から吹奏楽部を引き継いでから今日まで、いろいろなことがあり、後輩との間に溝ができてしまった時期もありました。今日の企画を考えるうえでも、たくさん悩み、話合いを繰り返しました。しかし、顧問の先生方と部員が一丸となって意見を出し合い、協力し、お客様に楽しんでいただくことだけを考えて練習し、今日のこの日を迎えました。今日は3年生にとっては残り少ない本番であり、2年生にとっては初めての定期演奏会です。 この日を迎えることができたのも、いつも応援してくださっている地域の方々、家族や友達、先生方のおかげです。半年の間頑張ってきたことを、後悔しないように、精一杯演奏します。 貴重なお時間を割いて、足を運んでいただいて本当にありがとうございました。まだまだ未熟な演奏ですが、どうか最後まで楽しんでお聴きください。 |
吹奏楽部 部長 |
プログラム
♪Opening | Dance Celebration | 建部 知弘 |
第1部 | オリジナル・ステージ | |
吹奏楽のための文明開化の鐘 | 高橋 宏樹 | |
マナティ・リリック序曲 | ロバート・シェルドン | |
アット・ザ・ブレーク・オブ・ゴンドワナ ~吹奏楽のための音詩~ |
ベンジャミン・ヨー
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第2部 | TANI BAR | |
津軽海峡・冬景色 | 三木 たかし/宮川 成治(編) | |
シンデレラガール | 佐々木 望・河田 総一郎/郷間 幹男(編) | |
また君に恋してる | 森 正明/郷間 幹男(編) | |
LOVEマシーン | つんく/小島 里美(編) | |
Happiness | 岡田 実音/佐藤 博昭(編) | |
第3部 | タニナンデス | |
LUCH TIME WARS | 槇原 敬之/谷口 正彦(編) | |
ムーンライト伝説 | 小諸 鉄矢/郷間 幹男(編) | |
桜 | 小渕 健太郎・黒田 俊介/浅野 由莉(編) | |
ペンパイナッポーアッポーペン | ピコ太郎/郷間 幹男(編) | |
青春アミーゴ | 山里 佐和子(編) | |
Make Her Mine -in Swing- | Eric Leese/福田 洋介・郷間 幹男(編) | |
♪Ending | 明日への扉 | ai/郷間 幹男(編) |
当日の様子
第一部 オリジナル・ステージ | ||
第5回定期演奏会、間もなく開場です!この日のために約半年前から準備を進めてきました。一年間の活動の集大成となるべく、素敵な演奏家になるといいですね!さぁ、始まるぞ~!! |
第一部はオリジナルステージです。オープニングの『Dance Celebration』は顧問のお気に入りの一曲で、実顧問はこの曲を振るのがもう何度目か数えられないくらい何度も演奏している曲なのです。 |
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2曲目は顧問が転勤してきた年のコンクール曲『吹奏楽のための文明開化の鐘』、そして昨年の秋に苦戦した『マナティリリック序曲』と続きます。 |
第一部最後の曲は『At the break of GONDWANA』です。ちょっと本格的な吹奏楽オリジナル曲で今回の定期演奏会の曲の中で一番苦労した曲です。 | |
第二部 TANIBAR | ||
第二部は昨年に引き続き、『TANIBAR』です。今年は顧問もBassで演奏に参加しました。物語は去年のマスターから店を引き継いだ新しいマスターが悩める若者二人のために一肌脱ぐという… |
この二人の若者の恋物語、お互いに愛し合っているのに、お互いに気を使いすぎて二人の関係はぎくしゃくしてしまいます。ついに別れを切り出したはずの彼女でしたが…。 | |
その場面を別のアングルから。これはシーリングライトが設置されている照明ルームからの一枚です。ホールのどこからでも撮影ができるのも佐用文化情報センターのいいところです。(普通はダメですが…(^^ゞ) |
昨年のマスターから店を引き継いだ新しいマスターは実はバイトの神様ならぬ恋愛の神様だったのでした!二人をもう一度結びつけるために一肌脱いでくれたのです! |
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そして彼女と一緒に『LOVEマシーン』に合わせてダンスを披露!この後彼女は彼氏に本心を打ち明けて恋人同士仲良く店を去っていくのでした、恋愛の神様ありがとうございました! |
劇中にはほかに振られた彼の荒れる心を表した『津軽海峡冬景色』、彼女を思いつめる気持ちを表した『シンデレラガール』『また君に恋してる』などが演奏されました。最後は『Happiness』でハッピーエンドです! | |
第三部 タニナンデス | ||
第三部はTV番組ヒルナンデスをモチーフにした創作番組『タニナンデス』です。ホリゾント幕にプロジェクターでいろんな映像を投影するほか、下手にはトピックパネルと番組ロゴ、上手には桜の木が登場しています。 |
番組の中で紹介されるさまざまなテーマに沿って映像が投影されます。これは佐用町にある西はりま天文台公演の紹介の後、「月といえば…」ということでセーラームーン、そして『ムーンライト伝説』へつながります。 | |
『ムーンライト伝説』に合わせて大きな月も投影されました。ステージ後方にイメージがあるだけで曲の雰囲気ががらりと変わりますね。ちなみにこれはソースフォーという灯体に仕込まれる月のネタで映し出しています。 |
番組トピックボードも部員の手作り!舞台上でもはっきり見えるように畳一枚よりも大きなサイズで作りました!先ほどは「今宵、月がきれいナンデス」に合わせての『ムーンライト伝説』でした。 | |
番組にはコマーシャルが付き物。CMはピコ太郎ならぬカコ太郎の『PPAP』です。舞台の進行に合わせたネタのため、お客様に分かりやすいように後ろにネタのイラストが投影されています。 |
二つ目のトピック『季節は春、満開の桜を見るンデス』に合わせてコブクロの『桜』では、ピアノ伴奏によるアルトサックスのソロを披露してくれました。この後、舞台上には桜の花びらが舞い降りたんです(写真ないけど(^^ゞ) | |
最後のトピック『谷口バンド、最後はJAZZナンデス』に合わせて3年生五名のソロ合戦!最後を飾るのはドラムソロ!そしてスクリーンにはそのソリストの紹介が映し出されています。 |
部長あいさつの後、エンディングで『明日への扉』の後、アンコールでまさかの吹いて踊れる谷口バンドを披露!『昭和アイドルコレクションVol.2』に合わせて最後まで息の合ったパフォーマンスを見せつけます! | |
アンコールに曲目は毎年恒例の『小さな恋のうた』に合わせての風船落としです。毎年入部したばかりの一年生が風船を落とす役をしてくれます。結構緊張するんですよ! |
『ステージ上の風船はどうぞご自由にお持ち帰りください。数は少ないですが、幸運をもたらす水玉風船や恋愛成就に役立つハート形風船もございます。ぜひ手土産にいくつでもお持ち帰りください。』 | |
番外編
定期演奏会の舞台裏をご紹介します!普段では見ることのできないところばかりですよ! |
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制作風景① 番組看板に張り付ける番組ロゴです。発泡スチロールを切り抜き、絵の具でペイントしていきます。側面にもしっかり色を塗っていきます。 |
制作風景② 番組看板です。べニア合板をジグソーで切り抜いて作りました。文字は①で作っている発泡スチロールの文字を貼り付けます。 |
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制作風景③ トピックパネルはべニア合板2枚を張り合わせ畳一枚よりやや大きななサイズで作られています。レタリングはカーボン紙を使って一文字ずつトレースしていきます。 |
制作風景④ レタリングが終了すると着色です。実際は舞台上で置いて客席から見るので細かなところまでは見えません。なので結構思い切りよく色を塗っていきます。 |
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仕込み風景① ホール搬入後、仮設音響版とひな壇の設置です。佐用高校吹奏楽部ではこれらの作業をホールスタッフの指導の下、すべて自分たちの手で行います。 |
仕込み風景② 会場の佐用文化情報センターおりひめ文化ホールには反響板がありません。なので仮設音響版を一枚一枚立てていきます。生徒は手慣れたもんです。 |
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仕込み風景③ 実は客席一列にはモニターが仕込まれています。ここに進行や各キャストのセリフなどが映し出されます。本番中に緊張して台詞が飛んでも大丈夫! |
仕込み風景④ このモニターのことを、カンニングペーパー(カンペ)とプロンプ(芝居やテレビなどで台詞 を忘れた俳優に陰からそっと台詞を教えること)を組み合わせてプロンペと呼びます。 |
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仕込み風景⑤ 演奏会最後に落ちてくる風船はこの大きな布の中に仕込まれます。この布をバトンに括り付け滑車とロープを使って袋状にして舞台袖で操作します。 |
仕込み風景⑥ バトンに括り付けるのにも人手が必要です。これは滑車を使いロープを通している作業の様子です。一般的には「振り落とし」と言われる仕掛けです。 |
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仕込み風景⑦ 佐用高校吹奏楽部ではチャイムは安全のためばらして運搬するルールになっています。なので、ひな壇が組みあがればまず一番にチャイムを組み立てます。 |
仕込み風景⑧ 風船落としと桜吹雪の仕掛けは大掛かりなので一番最初に仕込まなければなりません。なので、それが終わってから打楽器の搬入です。 |
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ホール探検① 裏方に入る一年生はホールの構造を覚えるためにホール探検に出かけます。ここは音響室、普段入ることのできない音響さんの仕事場です。 |
ホール探検② ここは客席真上にある天井裏スペース。ここを通ってピンルームやシーリングルームに行きます。まさに普段見ることのない舞台裏ですね。 |
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ホール探検③ ここがピンルーム。ピンスポットライトを操作する部屋です。写真では分かりませんがかなり高い位置にあるので高所恐怖症の人はちょっと無理かもしれません。 |
地味~な作業①~手作業で作る花びら 『桜』に合わせて降り散る桜の花びらは種類が混ぜてあります。これは花びらが落ちる速度を変えることにより自然に降り散るように見えるのです。たぶん…(^^ゞ |
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地味~な作業②風船を膨らませます 当たり前の話ですが、300個の風船は誰かが膨らまさなければなりません。それを毎年一年生が頑張ってくれているのです! |
仕込み風景⑨ 『タニナンデス』番組看板です。畳一枚分くらいの大きさがあるのですが、それでもホールで吊ってしまえばこんなに小さく見えるのです。 |
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地味~な作業③ビラ配り お客様に一人でも多く来ていただくために町内のスーパーでビラ配りです。これも一年生の仕事です。スーパーの出入り口で出てくるお客様に一枚ずつ渡します。 |
地味~な作業④ビラ配り スーパーの隣の薬局でも配ります。「こんにちわ佐用高校吹奏楽です、明日定期演奏会があるので・・・」と言いながら手渡しです! |
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地味~な作業⑤風船拾って拾って… 300個の風船は膨らますと客席最前列にためていきます。それらを仕込むときは一つずつ拾い上げていきます。これが結構大変な仕事なのです。 |
仕込み風景⑩ いざ、300個の風船を仕込んでいきます。風船が均等に降ってくるように上下にバランスよく仕込んでいきます。あとは本番中に割れないことを祈るばかり! |
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裏方風景①~アナウンスの現場 影アナウンスは毎年佐用高校放送部さんにお願いしています。舞台のそで、暗いところで原稿を読んでいきます。いつもお世話になっております。 |
裏方風景②~音と映像のコクピット 左から効果音を出すためのサンプラーという機械、正面に投影される映像用PC、PCからの音を送り出すUSBインターフェース、一番右はプロンペ用PCです。 |
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裏方風景③~舞台監督だけはプロにお任せ 本番中のすべての進行のカギを握るのが舞台監督。ここだけは業者さんにお任せです。顧問のよく知ってる舞台監督さんで阿吽の呼吸で進行を進めてくれます。 |
記念写真の様子 演奏は2・3年生16名+OG1名副顧問1名、裏方に1年生11名、そのほかボランティアスタッフ、業者さん等々、たくさんの人たちのおかげで無事終了しました!ありがとうございました! |
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当日会場にお越しいただいた皆様、広告・支援等でご協力いただいた皆様、保護者の皆様、関係職員の皆様、文化情報センタースタッフの皆様
本当にお世話になりました!
生徒たちは感謝の気持ちと人生最大の満足感と達成感で幸せに満ち溢れています。
本当に、本当にありがとうございました!
第4回定期演奏会の様子はコチラ
第3回定期演奏会の様子はコチラ
第2回定期演奏会の様子はコチラ
第1回定期演奏会の様子はコチラ