兵庫県立佐用高等学校吹奏楽部
第1回定期演奏会のようす

↓当日の様子はこの下↓

 ごあいさつ
 爽やかな風薫る季節となりました。皆様方にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素より、佐用高校吹奏楽部の活動にご理解とご支援を賜わり、厚く感謝申し上げます。
 本校吹奏楽部は、創部以来、半世紀を超える伝統を継承し、現在にいたっています。昨年度は谷口顧問が着任し、心機一転、練習に専心し、幸運にも兵庫県吹奏楽コンクール西播地区大会で 30年ぶりとなる金賞を受賞することができました。しかし、部員数も少なく、吹奏楽経験者も少ない状況で、まだまだ発展途中の吹奏楽部です。本校は1年を通じて、放課後には吹奏楽の楽器の奏でる音が響く学校となりました。
 この度、より多くの皆様に日頃の練習の成果を聴いていただき、部員の励みとするべく、定期演奏会を開催する運びとなりました。本演奏会では、部員一人ひとりの思いを一つにして、皆様の心に響くよう、めざしております。
 今日のひと時、おりひめ文化ホールに響くハーモニーを楽しんでいただくとともに、温かい声援をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
 校長 奥平 賢一朗

 本日はご来場いただき、誠にありがとうございます。
 平成26年春に母校である佐用高校に転勤してきました。その時初めて見た吹奏楽部の様子にとても驚かされました。人数はそこそこそろっているのですが、技術面でかなり苦労することが予想され、さらに、施設設備についても充実には程遠い状態で、自分の現役時代の楽器が未だに稼働していることに驚きを隠せませんでした。これではいかん!と、多くの人の協力を得て楽器を更新、設備を改善していきながら、昨夏の吹奏楽コンクールでは西播地区大会においてなんとか30年ぶりの金賞を受賞することができました。たくさんの人に祝福されたのですが、今度はそれが逆にプレッシャーとなり、秋の演奏会では失敗の連続でした。それでも少しずつですが上達していく部員たちを見て、日々の成長を嬉しく感じながら今日まで頑張ってきました。
 定期演奏会は、昭和47年に開催された記録は残っていたのですが、それ以降いったい何十年途切れていたかさえも分かりませんでした。そこで、今年から新たに数えなおし、新しいスタートを切ることにしました。その栄えある第1回のステージに乗るのが今の現役部員たちです。きっと今日は緊張とプレッシャーで押しつぶされそうなことでしょう。失敗するかもしれません。でも、部員たちはこの日のために、今までの人生の中で一番頑張ってきたと言っても過言ではないくらい、本当に一生懸命頑張ってきました。そんな部員たちの晴れ舞台を、どうか温かく見守ってあげてください。そして、これからも佐用高校吹奏楽部をどうかよろしくお願いします。
 吹奏楽部顧問 谷口 正彦 

 本日はお忙しい中、ご来場いただき、ありがとうございます。
 私たち佐用高校吹奏楽部は3年生15人、2年生10人の計25名で日々の練習に励んでいます。昨年の兵庫県吹奏楽コンクール西播地区大会では高等学校S部門で、30年ぶりに念願の金賞を受賞することができました。先輩方が引退された後も様々な演奏会に積極的に参加し、技術面や精神面などを成長させることができました。そして、今回初めて定期演奏会を開催する運びとなりました。
 演奏する曲の数や練習量の多さに逃げたくなったり、思うように物事が進まずに悩んだり、全く知らない新しいことに挑戦することは私たちにとって決して簡単なことではありませんでした。それでもあきらめずに今日までやってこれたのは、熱心に丁寧に指導してくださる顧問の先生方、温かく見守ってくれる家族、友達、地域の方々など、関わってくださるすべての皆様のおかげです。その皆様に感謝の気持ちを届けることができるよう、精一杯演奏します。
 まだまだ未熟ですが、どうぞ最後までお聞きください。
 吹奏楽部 部長

プログラム

♪Opening エッセンス オブ ミュージック Sven Van Calster
第1部 ファンファーレ・アンド・ジュビレーション 和田 直也
マーチ「春の道を歩こう」 佐藤 邦宏
ケルトの子どもたち Bert Appermont
第2部 創作劇 アンパンマンが行く !
~劇中で使われる楽曲~
となりのトトロコレクション 久石 譲/福田 洋介(編)
アンパンマンのマーチ 三木 たかし/三浦 秀秋(編)
パイレーツ・オブ・カリビアン Klaus Badelt/Ted Ricketts(編)
ルパン三世のテーマ(ロックヴァージョン) 大野 雄二/山下 国俊(編)
第3部 ディズニーファンティリュージョン 星出 尚志(編)
SING! SING! SING! Louis Prima/本澤なおゆき(編)
妖怪ウォッチメドレー 宮川 成治(編)
ヤングマン(YMCA) 宮川 成治(編)
♪Ending アンパンマンのマーチ 三木 たかし/三浦 秀秋(編)


当日の様子

     
  佐用文化情報センターおりひめ文化ホールには常設の反響板がありません。なので仮設音響板で舞台を囲みます。キャパは450人のホールです。当日は約300人弱のお客様が来てくださいました!

    第一部はオリジナルステージ!オープニングはカルスター作曲の『エッセンス・オブ・ミュージック』です!佐用高校吹奏楽部第一回定期演奏会の最初を飾るまさに歴史的瞬間でした!

     
  続いて和田直也作曲の『ファンファーレ・アンド・ジュビレーション』ではクラリネットチームが息の合ったアンサンブルを聞かせてくれました!四人いるのに一本にしか聞こえません!素晴らしい(^O^)/

    3曲目はコンクール課題曲のマーチ『春の道を歩こう』です。さわやかに演奏した後に続くのは自由曲候補の『ケルトの子どもたち』です。壮大なアッペルモントの世界を表現しました!

     
 やがて第一部が終わると休憩中に6m×4mの大きな絵が降りてきました。この演奏会のために美術部さんが描いてくれました!絵は第二部のお芝居に合わせてルパンとアンパンとジャックスパロウです!

 
    そしてアンパンマン登場!物語はいつもぐうたらしているアンパンマンが、ジャムおじさんとバタ子さんに頼まれて鬼退治に行くのですが、一人では心細いらしい…。そこへ仲間が増えていくのですが…。

     
  最初の仲間はなんとトトロ!客席から傘をさしての登場です!曲はもちろん『となりのトトロ』です。アンパンマンの手拍子に合わせて会場が盛り上がりました!小さなお子様も大喜び???

   そしてトトロはアンパンマンにおねだりします。「あ~んぱんまんあんぱんまん、お腰に付けたアンパンを一つ私にくださいな!」ってな感じで、仲間が一人ずつ増えていくのでした。

 
     
  そして『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャックスパロウ船長と、世紀の大泥棒ルパン三世が登場!二人がにらみ合っているところをすかさず間に割って入り、アンパンあげて仲間にしたのでした!。

   最後は鬼にもアンパンあげてみんな仲良くなったとさ…。というお芝居でした。最後のキャスト紹介・カーテンコールではたくさんの拍手をいただきました!高校生らしいお芝居で結構盛り上がりました!面白かった!

 
     
  第三部はポップスステージ!最初は『ディズニー・ファンティリュージョン』です。部員たちが曲に合わせて考えた振り付けも披露!谷口バンドお得意のバックフットを使って会場を盛り上げます。

   曲中の各パートごとのソリでは、それぞれがオリジナルの振り付けとポーズを披露してくれました。吹いて踊れる谷口バンドの所以です。 踊りに参加できないパーカッションがちょっとかわいそう…(T_T)

     
  フロントライン(一列目)でラインダンスにも挑戦しました。拍ごとに一人ずつが動くのですが、なかなか合わせることができず苦労しました…。本番前日にかなり練習したおかげで何とか無事成功しました???

   続く『SING!SING!SING!』では真っ赤な背景に合わせるように情熱的な演奏を披露してくれました。練習段階ではなかなかスウィングのノリがうまく出せずに苦労した一曲です。

 
     
  曲中にはソロがいくつもあります。最初はクラリネットのソロ!クラリネットがソロをする曲って案外少ないんですよね…。少し難しいフレーズでしたが、難なく涼しい顔で軽快に吹きこなしてくれました!

   続いてはソプラノサックスのソロ!谷口バンドにはソプラノサックスが常駐しているのが特徴です!普通はアンサンブルコンテストの季節しか使わないのですが、谷口バンドのソプラノは年中無休です!

 
     
  そしてソロといえば定番のアルトサックスのソロは、われらが部長が披露してくれました。ソロをふく姿も板についてきました!


   続く『妖怪ウォッチメドレー』では、これまた美術部に描いてもらった妖怪ウォッチの短冊が曲に合わせて降りてきました。で、顧問も一緒に指揮ををしながら 妖怪体操を踊ってます!(^^ゞ

     
  まだまだ盛り上がります!今度は会場をも巻き込んで『ヤングマン』でのYMCA講座!そのあとはもちろん曲に合わせて会場も一緒に盛り上がりました!プレイヤーとお客様が一体になった瞬間でした!

   部長挨拶。一年前に顧問が変わって大変だったこと、苦労したこと、とても心配で涙したこと、今本番を迎えて本当にありがたい気持ちでいっぱいだということ、などを語ってくれました。とてもいい挨拶でした!

 
     
  アンコールはなんと顧問がテナーサックスを披露!別に現役時代に吹いていたわけでもないのですが、思うところあってこの本番で、この曲でテナーを吹きたかったのです。曲は皆さんご存知の『きよしのズンドコ節』!

   そして最後は谷口バンド定番の『小さな恋のうた』です。これを聴かなきゃ終われない!ってくらいに定番にしたいと思っています。最後の最後にはお客様の数とほぼ同数の約300個の風船が宙を舞って演奏会を締めくくりました!

当日会場にお越しいただいた皆様、広告・支援等でご協力いただいた皆様、保護者の皆様、関係職員の皆様、文化情報センタースタッフの皆様
本当にお世話になりました!
生徒たちは感謝の気持ちと人生最大の満足感と達成感で幸せに満ち溢れています。
本当に、本当にありがとうございました!