人と自然科 学科概要
農業高校の新戦略
第3次アクションプラン

アクションプラン策定の趣旨

 人と自然科のように農業を学ぶ高等学校では、就農者の育成をはじめ、かけがえのない豊かな自然と美しい地球環境を守り、生命を尊び、我が国の循環型社会へ移行するための役割を果たすことを誓い、平成18年度(2007年度)に「エコロジカル・アグリハイスクール宣言」を行い、「5つの基本方針」、「10の行動計画」からなるアクションプランを策定し、農業教育の向かうべき方向性を明確に示し活動してきました。
 そのような中、これから5年先を見据えた第3次アクションプラン(平成29年度〜)では、「我が国の未来を担う人材を育て地域で活躍させる」ための行動計画を策定しました。このアクションプランでは、生徒の進路を実現させ、教員の資質を向上させることを目指しています。そして、農業を学ぶ高校の持つ価値と役割を見つめ、「世界規模で考え、足下から行動する学校」であるとして「グローカル・アグリハイスクール宣言」を行いました。

5つの基本方針(グローカルアグリハイスクール宣言)

・グローカル教育で人材を育てる学校
・地域社会・産業に寄与する学校
・地球環境を守り創造する学校
・地域防災を推進する学校
・地域交流の拠点となる学校


人と自然科 10の行動計画

1 「生徒一人一人を一層輝かせる」教育を行います。(キーワード:アグリマイスター顕彰) 
  @ 授業や実習での学びを活かし、フラワー装飾技能士やトレース検定、
    フォークリフト技能講習などの資格取得を推進します。
  A 授業や実習での学びを活かし、農業鑑定競技会や意見発表競技会などの農業クラブ
    各種競技会で活躍する生徒を育成します。(全国大会出場を目指します。)
          
   
フォークリフト技能講習 農業クラブ意見発表会


2 「世界と日本をつなぐグローカル」教育を行います。(キーワード:グローカル教育)

      @兵庫県若手地域農業リーダー育成事業(ブラジル研修)やニュージーランド、
       アメリカファームステイ研修への参加を推進します。
      A本校主催のマレーシア、オーストラリア短期研修への参加を推進します。

   
ニュージーランド研修 ブラジル研修


3 「地域農業の生産を支える」教育を行います。(キーワード:生産技術・経営)

  @ 課題研究を通して、三田市の特産品開発についての研究を継続して実施します。
  A 新しい農業を目指す高校生等の集いや農業者特別授業など、3年間を通した
   進路指導を通して、農業や関連産業に従事する生徒を増やす取り組みを実践します。
   
黒大豆の栽培 新しい農業を目指す高校生等の集い


4 「地域農業関連産業や6次産業化に寄与する」教育を行います。
   (キーワード:地域産業貢献・6次産業化)

  @ 本校家庭クラブや商業部と連携し、地域の特産物を活用した商品開発やレシピを
    考案する活動を推進します。
  A 本校で実施される農業祭にとどまらず、地域のイベントにおいて積極的に
    販売実習を行うことで、消費者とつながり、地域の活性化に寄与します。
   
紫ハクサイの生産 秋の農業祭


5 「地球環境を守り創造する」教育を行います。(キーワード:環境技術・創造)

  @ 人と自然科における環境教育の主幹となる、学校設定科目「人と自然(1年生)」
    「ナチュラルキープ(2年生)」「地域自然保護(3年生)」の内容をさらに充実させ
    ます。
  A 県立人と自然の博物館、県立有馬富士公園、三田市自然学習センターとの連携事業
    を推進し環境学習をさらに深化させます。
 
人と自然の博物館連携セミナー 県立有馬富士公園 里山管理


6 「食農」教育を推進します。(キーワード:食農教育)

  @ 三田市食育フェアやさんだ農業まつりへの参加を通して食農教育を推進します。
    「ナチュラルキープ(2年生)」「地域自然保護(3年生)」の内容をさらに充実させ
    ます。
  A 生物活用などの授業を通して規格外の生産物の活用方法を学び、食品ロスを減らす
    取り組みを推進します。
   
三田食育フェア 生物活用 切り干しダイコンづくり


7 「地域資源を活用する」教育を行います。(キーワード:資源活用)

  @ 黒枝豆や太ネギなど、三田の特産物を生産し、地域農業を学ぶ活動に力を入れ
    ます。
  A 地域の先進農家による講義と、現地研修を組み合わせて実施することで栽培技術の
    向上だけでなく経営意識の向上につなげます。
   
太ネギの生産 先輩農業者特別授業


 8 「地域交流の拠点となる」教育を行います。(キーワード:ヒューマンサービス)

  @ 授業で学んだ技術や知識を活かし、学校設定科目「クラインガルテン」や
    「フローラルアート」において地域から受講生を広く募集し、野菜果樹の栽培方法、
    フラワーアレンジメントを生徒が教え、地域に還元します。
  A 安心、安全な農産物を生産し、地域の販売することで、日頃の学びの成果を地域に
    還元します。
   
クラインガルテン授業風景 フローラルアートチャレンジ教室


9 「各種農業関連機関・団体と連携した」教育を行います。(キーワード:地域連携)

  @ 阪神農業改良普及センター、JA兵庫六甲との情報交換をこまめに行うなど連携を
    密にし、出前講座や現地研修などの事業を推進します。
  A 長期的かつ計画的な進路指導を通して、兵庫県立農業大学校をはじめとした農業
    関連学校への進学を推進し、将来地域の農業を担う人材を育てます。
 
地域農家での耕うん実習 兵庫ネクストファーム見学


10 「地域防災を推進する」教育を行います。(キーワード:地域防災)

  @ 「農業と環境」や「人と自然」などの科目での学習を通して、農業が持つ環境保全機能
    などの多面的機能について重点的に学びます。
  A 災害避難マニュアルを毎年見直すことで全職員、全生徒が内容を共有し、防災避難
    訓練を充実させます。
   
手植えによる田植え実習 農業の多面的機能に関するディスカッション



 
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