兵庫県立洲本高等学校定時制
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学校長より

洲本高等学校 校長
 越田 佳孝

「平成28年度県立洲本高等学校定時制 第1回学校評議員会


20日、県立洲本高等学校定時制第1回学校評議員会を開催しました。

以下は、私の挨拶です。

 

 
 【地域住民とグランドゴルフ】

本日は公私何かとご多用の中、洲本高校定時制第1回学校評議員会にご出席いただき、誠にありがとうございます。日頃から本校教育活動に、多大なご理解、ご協力を賜り併せて感謝申し上げます。学校評議員会制度は、平成12年度から、学校が地域住民の信頼に応え、家庭や地域と連携・協力し、一体となって児童生徒の健やかな成長を図ることを目的として、地域住民が学校運営に参画できるよう設置された制度です。本校では、例年月と月に開催し、本校教育活動に対して幅広い角度からご意見を頂戴しております。                    

 

昭和2310月に「働く青少年に高等学校教育を保障するとともに、多くの有為な人材を育成する」という目的で設置された本校定時制も、今年で69年の歴史を刻み、急激な社会の変化の中で、現在では過年度卒業者や不登校経験生徒など多様な生徒を受け入れています。特に、小・中学校で不登校を経験した生徒の在籍者に占める割合は、毎年40%近く(高校全国平均1.67%、定時制全国平均16.9%)になります。ところが、その後の学習継続率が平均83.7%(定時制全国平均28.8%)との数字が示すように、格段に多くの生徒が本校定時制で学び卒業していきます(※全国数値は文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」による)。これもひとえに、関係のみなさまのご支援・ご理解と、「できる!わかる!つながる! 学び直しの学校」という合い言葉のもと、社会性や基本的な生活習慣を身につけさせると同時に社会人として必要な基礎学力の定着を目標とした本校教職員の活動の成果と密かに自負しているところです。


 
 【生活体験発表大会】

本日の会議は、まず冊子に基づいて本校の現状と特色について説明をし、スライドを使って、家庭・地域と連携した学校行事の様子を中心にご覧いただきます。続いて、本校が特に力を入れて取り組んでいる、新しい時代に対応した教育活動と年度末の学校評価の規準となる今年度の教育方針についてご説明申し上げます。限られた時間ではありますが、皆様方の忌憚のないご意見を賜り、洲本高校定時制の教育活動が今後ますますの発展・充実するような有意義な会議となりますよう、ご協力をお願いいたします。

 

学校評議員会では、最近、行き過ぎ・危険だとして新聞記事等で話題になっている体育祭での組体操の指導はどうしているか?、「いじめ」への対応のポイントは?、年間で卒業を目指す「3修制」の仕組みについて、生徒による授業評価の効果等について、すべての評議員の方から多くの質問が出されました。それらの質問に対して、丁寧に答えているうちに議論が深まり、本校定時制への理解が広がっていきます。スライド等を使ってわかりやすく丁寧に説明すればするほど質問は増えるものです。それは望むところでもあります。適当に「お茶を濁す」会議では学校への信頼は生まれないからです。

 

なによりも嬉しかったのは、年・年とながく学校評議員をお願いしている地域の方は、定時制生徒の変容を肯定的に、しかも好意的に理解してくれていることです。以下紹介します。

 

はじめのころは、とげとげしく、角張っていたように思えた生徒も、長く接するうちに丸みを帯びてきたように思える。スライドにあったように地域の年寄りたちに気軽に話しかけてくれるようになった。そして、話を聞いていると、しっかりしている子が多いということも分ってきた。彼等は何よりも仕事に誇りを持っている。そして、将来のことを見据えて頑張っている。

 

 生徒は地域の人に見守られて成長していきます。生徒本人や普段から生徒と接している私たち教職員には、生徒の成長はなかなか見えにくいものです。こうして年に数回でも地域の人たちから話しを聞くだけで、私たちが見逃しがちな生徒の成長を確認することができます。学校評議員会の意味はここにあります。


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