兵庫県立洲本高等学校定時制
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学校長より

洲本高等学校 校長
 越田 佳孝

「他者に対する敬意(学期終業式定時制)

今日で学期を終了します。明日からは冬休みです。クリスマス、お正月とイベントが続きます。10日は学期始業式。事故や病気に気を付けて過ごしてください。

 

2学期はいろいろなイベントや学校行事がありました。月の体育祭、10月の交通安全実技教室、11月の文化祭、USJへの遠足、年生の沖縄への修学旅行、12月は文化鑑賞会(オリオンでの映画鑑賞)等です。授業や学校行事をかさね、その時々のみなさんの「振る舞い方」をみれば、みなさんはこの洲高の定時制で確実に「責任ある大人」、「一人前の社会人」へと成長していっています。今日でも、終業式が始まる18時が近づくと誰に言われるでもなく、まるで潮が引くように集会室が静かになっていきました。司会の先生がびっくりするほどでした。皆さんは、こういう振る舞いができるように成長しているのです。挨拶をはじめ人として適切な振る舞いができる。これはみなさんの一生の財産になります。

 

修学旅行の自由行動では誰一人として集合時間に遅刻する人がいませんでした。これは今年のことだけではありません。しかし、その一方でたえずスマホをしている人もいました。訪問する場所によって、たとえば平和祈念館などでは、そういう行動をふさわしくないと思う生徒もいました。生徒たちの意識は確実に深まっています。それが成長なのです。

 

10日、西脇市民会館での「第66回兵庫県高等学校定時制通信制生徒生活体験発表大会」(左写真)には、洲高の定時制からの県大会への出場者はいませんでしたが、今年も全員で県大会出場者の発表を聞きに行きました。自分たちの代表者が出場していませんから、聴く態度が心配されましたが、本校生徒も熱心に発表を聞いていました。発表を聴く際に、自分が審査員になったつもりで順位をつけましょうとの試みをしていました。私の隣に座っていた生徒は、位から位までは順位をつけていましたが、それ以下の順位をつけていないのです。怪訝に思った私は、彼にその理由を尋ねました。すると、彼はこう答えたのです。「それぞれが頑張っているのに、位以下はつけられない。それは失礼や」と。

 

果物は種であることを否定して芽となり、花となり、花であることを否定して初めて実となります。人間も同じように、自分の中の子どもの部分を否定して大人になるのです。自分以外の他者に対して「敬意」を払えるということは、子どもではない「大人」の条件です。みなさんは、そういう意味で着実に「責任ある大人、社会人」へ成長しています。洲高の定時制での「学び」はそのためにあります。全員元気に10日に会いましょう。


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