兵庫県立洲本高等学校定時制
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学校長より

洲本高等学校 校長
 越田 佳孝

3学期終業式
 

今日は23日です。今日で平成27年度の全ての課程を終了します。月には、年生は年生に、年生は年生に、年生は年生にそれぞれ進級します。そして新入生を迎えます。みなさんは新入生の先輩になるのです。

 

25日に卒業式を洲本市市民交流センタービバホールで行いました。年生と修制で卒業する18名の一人一人に、私は卒業証書を読み上げ、力強く「おめでとう」との言葉を添えて、手渡しました。ホールの座席にいたみなさんに聞こえていたかどうか分かりませんが、多くの卒業生は「ありがとうございました」と返してくれました。来賓の竹内洲本市長からは、卒業式終了後「すばらしい。洲本市もあんないい子をどんどん採用せなあかん」とお褒めの言葉をいただきました。私は、竹内洲本市長が「すばらしい」とおっしゃったのは、「おめでとう」との言葉を添えて卒業証書を授与され、「ありがとうございました」と返した卒業生の態度だけではなくて、それを粛として、敬意をこめた眼差しで見守っていた、今ここにいる皆さんの態度と姿勢にもあったと理解しています。それが成長です。

 

これまでも機会を捉えて話してきましたが、「成長」とは、昨日に比べて今日、昨年に比べて今年の「変化」をいいます。これまでの自分に比べて現在の自分の「変化」のことです。成長は一人一人の変化ですが、集団としても成長していきます。一人だと時間がかかった成長も、先生や仲間と一緒だと随分と容易に、しかもはやく成長していくものです。今回、卒業式での先輩の様子、振るまい、所作を目の当たりにしたみなさんは、卒業式ではこういう風に振る舞うものだということを学んだはずです。そして、自分の卒業式でも、今年の先輩のように、いや今年の先輩以上に「かっこよく」振る舞いたいと思うでしょう。そういう意識を一人一人が持つということが、集団として成長するということなのです。

 

しかし、実際は、そして現実はそんなに順調ではありません。自分に自信が持てずに悩んでしまうこともあるでしょう。自分のふがいなさに心が折れそうになる時もあるかも知れません。しかし、みなさんは洲本高校定時制で確実に成長しているのです。生活体験発表会で多くの人の前で自分のことを語れるのです。中には、「自分は、友だちのように多くの人の前で自分のことを語ることなどできない」と悩んでしまう人もいるでしょう。成長は何かを積極的にできることだけではありません。自分とは直接関係はなくても、多くの人の前で自分のことを語っている人の話をしっかり聞くことができるという姿勢も成長です。

 

自分に対して不安になり、自信が持てなくなった時こそ、休まずに学校に来ましょう。学校には、みなさん以上にみなさんの成長を理解してくれている仲間がいます。そういう仲間がいる学校、それが洲本高校定時制です。新たな成長の年を一緒に迎えましょう。

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