兵庫県立洲本高等学校定時制
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学校長より

洲本高等学校 校長
 越田 佳孝

「平成26年度 1学期始業式式辞」

 
 この春休みは4月に入り寒い日が続きました。「寒の戻り」というのでしょう。昨日からは暖かくなり、本当に春らしくなりました。今日から平成26年度のスタートです。皆さんと新しい年度を、こうして平穏に迎えられることを嬉しく思います。新しい年度になり、皆さんは学年が一つ進みました。この間までの一年生は二年生に、二年生は三年生、三年生は四年生になりました。先ほどには入学式があり、新しい一年生27名を迎え入れました。

 皆さんは、昨年1年間を通じて、私がこうして皆さんと話す機会をとらえて話した内容を覚えていますか? それは、洲本高校の定時制で「学ぶ」ことの大切さです。洲本高校の定時制は、「学ぶこと」の大切さを知っている者たちの、「学ぶこと」に対する熱意が創り上げた学校だということです。今日の入学式でも新しい一年生に話しました。本校の教育は、第二次世界大戦後洲本市内に広がった「働く青年のために夜間学校をつくろう」という二十歳にも満たない少年たちの運動で始まったのです。それは、「学びたい」、しかし、もろもろの事情で働かなければならない。そういう少年たちの「学び」に対する渇望の声。学ぶことの本当の楽しさ、すばらしさを知るものたちの真摯でひたむきな魂の叫びでした。洲本高校の定時制の課程を作り上げてきたのはそういった先輩たちだったのです。

 ですから、まず皆さんがしなければならないことは、しっかりと学校に来るということです。次に、学校に来てしっかりと学ぶということ。そして、その学んだ成果をいかして将来の仕事につなげていくか、ということです。その三つこそが、まず、みなさんがしなければならないことです。何人かの人は覚えているでしょう。いろいろな事情で学校に来ることを控えていただかなければならなくなった時に私が言った言葉を。「こんなことのために学校に来ることができなくなるようなことはするな!!」と。学校、洲本高校の定時制こそが、皆さんが思いっきり、なんの遠慮もせずに話したりできる「場所」であり、洲本高校の定時制に来ている時こそが皆さんが気兼ねせずにくつろげる「時間」なのです。社会へ出て、働くようになれば、今のようにはいかないでしょう。そのことは皆さんも分かっているはず。そういう大切な場所、時間が今であることをしっかり心にとめておいて下さい。

 皆さんは、洲本高校の定時制はそういう場所だということを知っています。だから、校歌を、そして定時制応援歌をしっかり歌うのでしょう。こんな学校は県下にはありません。それは誇りに思ってよいことです。校歌、応援歌をしっかり歌った、そのことが何十年後かの皆さんを一つに結びつけるもの、これを「紐帯」といいますが、になるのです。今日の入学式で新しい27名の一年生を迎えました。皆さんは先輩として、洲本高校の定時制のよさをしっかり伝えていきましょう。彼等が誇りを持って皆さんと同じように校歌・応援歌を歌えるようにしていきましょう。それが私たちの願いです。ともに頑張りましょう。

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学校のミッションとビジョン(4月)
・入学式式辞(4月)
・1学期始業式(4月)
・創立記念式(5月)

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