47.甘酒作り

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[目的]デンプンを糖化させて甘酒を作り、多糖類と二糖類の関係や麹について考える。
[領域]化学:糖類
生物:酵素
[準備]米 麹 ヨウ素ヨウ化カリウム フェーリング溶液
[操作]
 1)米から粥を作り、麹を加え、容器を密封して保温する。
 2)麹を加える前と保温を始めてから2日後に少量の粥を採る。味の変化を調べ、さらに二つに分け、ヨウ素ヨウ化カリウムとフェーリング溶液を滴下する。
[留意点・工夫点]
粥を作る際、加える水は米の重さの5倍量ぐらいとする。麹は米と同量加える。
麹を加える際の粥の温度は70℃、その後の保温は55〜60℃でおこなう。
麹はみそや酒の製造所で入手できる。乾燥麹も市販されている。
デンプンなどの多糖類を酸・酵素などの作用で加水分解して、甘味を持つ単糖類や二糖類に変えることを糖化という。デンプンに働いて比較的多量の麦芽糖を遊離するアミラーゼをβ−アミラーゼといい、糖化酵素と呼ばれる。
麹とは、蒸した穀類にコウジカビを植え付けたもので、アミラーゼ他多種の酵素を含み、その酵素により多糖類、タンパク質、脂肪を分解し、無酸素状態ではアルコール発酵をおこなう。

[関連実験]単糖類・二糖類の性質 デンプンの性質
[参考文献]「生物小事典」猪川倫好(三省堂)
「化学小事典」 猿橋勝子・池田長生 (三省堂)
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