教 育 計 画




校  訓

本校の建学の精神は校訓にある。これを根底に据え、進取の気性に満ちた校風を振興する。


                創造    自己の価値に目覚める

      真理      友情    友の琴線に触れる

                誠実    真心をもって大道を歩む




T 基本目標・重点目標

 1 人づくりの基本目標
  (1) 高い志、豊かな創造力、チャレンジ精神を培い、国際社会で活躍できるリーダーを育成する。
  (2) 育成する生徒像
   @ 知・徳・体の調和がとれ、生涯にわたって自らの夢や志の実現に努力する生徒
   A 探究心、向上心のある生徒
   B 豊かな心を持ち、未来に向けて主体的に人生や社会を切り拓く生徒
   C 幅広い教養や、コミュニケーション能力を身につけ、国際社会の平和や発展に貢献する
     力を持つ生徒
   D 我が国と郷土を愛し、感謝の心を持ち、互いを思いやり、尊重し、命や人権を大切にす
     る、よりよい社会づくりに向けて主体的に行動する生徒

 2 重点的な教育活動
   (1) 学習指導の充実
    ・65分授業を実施。授業の工夫と充実により、基礎・基本の徹底とその上に立脚した着実
    な学力の向上を図る。
    ・常に探究心をもち、主体的に学習に取り組むことを通して自己を鍛えることの素晴らしさ
    を実感させ充実感を持たせる。
   (2) 生徒指導の充実
    ・生徒との人間的なふれあいを大切にし、基本的生活習慣や規範意識を培う。
    ・学校行事、生徒会活動、部活動等を通して自主性・協調性・リーダー性を涵養する。
   (3) 進路指導の充実
    ・将来の「自己実現」を目指したうえで3年間を通した計画的指導を充実し、自らの将来の
    生き方を考えさせ、進路意識を高める。
    ・生徒個々の能力・適性・興味・関心や可能性を生かす指導に努める。
   (4) 体験活動の重視
    ・高校生ふるさと貢献事業、高校生就業体験事業、国際交流等の活動を充実させ、「体験教
    育」を通して生徒の社会性を高めると共に、国際理解を深める中で豊かな心を育てる。
   (5) 情報の発信
    ・学区拡大に向け、本校の教育活動について、HP・ブログ等を通して情報発信し、保護者
    や地域の人々の理解を深め信頼を高める。
       ・複数志願選抜制度への正しい理解を深めると共に、何より本校教育の特色への理解がより深
    まるよう努める。
   (6) 学校の組織力の向上
    ・すべての活動において、様々な角度から継続的な見直し、継続的改善に努め、「教育効果」
    の向上に努める。
  



U 教科指導及び生徒指導(特別活動を含む)の重点


  基礎的・基本的な知識・能力・態度を育成するとともに、個々の進路希望や適性に対応する教
 育課程を編成し、各分野においてその具現化を図る。

 1 教 科 指 導
  (1) 基礎・基本の習熟を徹底した上で、発展的な学習に繋げていく工夫をする。
  (2) 生徒の学習意欲を喚起し、生徒自ら主体的に学習に取り組む探求的学習態度を育成する。
  (3) 教科と学年の連携を密にし、指導の成果を高めることを目指す。
  (4) 公開授業、授業研究を積極的に行い、授業の改善や指導力の向上を目指す。
  (5) 学力向上について幅広く研究を行い、指導体制と指導方法の改善を目指す。
  (6) ICTや視聴覚機器の効果的な活用を推進する。

 2 進 路 指 導
    (1) 指導目標
       生徒自らが、進路を適切に選択し、自己実現へ向けて努力するとともに生涯にわたって学
   習を続ける態度と能力を養う。
    (2) 学年目標
   ア 第1学年
          進路総合学習を通じて、自己の興味・適性を考え、職業についての理解を深め、卒業後
     の進路を主体的に選択できる態度と能力を養う。
    イ 第2学年
         オープンキャンパスや大学の模擬授業を体験することにより、希望する進路についてよ
     り詳しく研究させる。
    ウ 第3学年
          進路に関する的確な情報収集と日々の学習に対する努力により、生徒一人一人の希望す
     る進路を実現させる。
   (3) 具体的取り組み
    ア 将来の生き方を見据えた進路指導
     1年の進路総合学習、2年大学模擬授業、3年進路説明会等を計画的に行う。
     また、ホームルーム活動や担任懇談などを通して、生徒一人一人が自らの進路を深く考
     えるように指導する。
    イ  生徒各自の学力を充実させる教育
     生徒の学力向上の基本は日々の授業の充実であり、さらに平日の補習、夏期補習等の様
     々な取組を計画的に行う。
     また生活・学習実態調査を行い、自らの学習態度、生活の過ごし方をチェックし、各自
     の能力が発揮できるように指導する。
      ウ 進路情報の提供
     希望進路別説明会や学年別説明会を実施し、それぞれの進路目標に合った情報を提供す
     る。
     また、学年と連携して「進路情報」(進路通信)を発行し、必要な進路の情報を学年ご
     とに提供する。進路資料室で、随時資料を閲覧することができるようにする。
    エ データ分析とその活用
       卒業生のデータ、模擬試験や生活実態調査のデータを分析し、その結果を生徒に還元す
     ると同時に、職員研修を行い、進路指導の充実を図る。

 3 生 徒 指 導
  (1) 生徒指導体制の確立
      ア 全職員の共通認識のもと、組織を強化し指導体制の確立を図る。
      イ 「異質共生」を視野に置き、ホ−ムル−ムにおける指導体制を確立する。
      ウ  事例研究等教職員の研修を通して生徒理解を深めるとともに、指導力と資質の向上に努
     める。
    (2) 基本的生活習慣の確立と定着化
     ア  学校生活への適応を図り、学校への帰属意識を養う。
     イ  基本的生活習慣を確立させ、自他の生命や尊厳に対する畏敬の念を養うよう指導する。
      ウ 問題行動やその傾向がある生徒に関して、学校・家庭・関係機関との緊密な連携を図り、
     健全育成に努める。
     エ いじめや暴力については予防、未然防止に努める。発生した場合には迅速かつ厳正に対
     応する。
     オ 教科指導をはじめ学校の教育活動全体を通して生徒指導の推進を図る。
  (3) 安全で安心できる学校生活の維持
     ア 校舎内外の設備・備品を定期的に点検し、防災避難救助訓練を効果的に実施する。
      イ 平素から安全教育に努め、事故防止の徹底を図る。
     ウ 地域や関係機関との情報交換を密にし、危険箇所情報や不審者情報の共有化を図り、実
     効性の高い危機管理体制を整備する。
  (4) 教育相談の充実
     ア 学校、家庭、キャンパスカウンセラーの連携を密にし、学校生活に馴染めない生徒や心
     の問題を抱える生徒に対し、適切な教育相談を継続して行う。
    イ 職員研修等を通して、教職員のカウンセリングマインドの向上を図り、教育相談機能を
     一層充実させる。

 4 特 別 活 動
    (1) 学校行事の活発化
      豊かな心のふれあいの場である学校行事を充実し、情操の陶冶と愛校心の高揚を図る。
    (2) 生徒会活動及び部活動の活発化
     ア 生徒相互の連帯感を育て、人間尊重の精神を体得させる。
     イ 文化部・運動部の充実と効果的な指導に努める。
     ウ 部活動を通して、協調性・責任感・たくましい体力・豊かな情操の育成を図る。
    (3) ホームルーム活動の活発化
     ア 確かな人生観と自己の目標を確立する基本的な学習の場として、魅力あるホームルーム
     づくりを目指す。
     イ 生徒一人一人の理解に努め、活発なホームルーム活動の中で生徒間及び生徒・教員間の
     信頼関係を深め、健全な生活習慣を身につけさせる。

 5 図書館及び読書活動の活性化
  (1) 信頼される図書館
    学校行事等による閉館を極力減らし、規定の時間帯は確実に開館し、利用者に信頼され
    る図書館を目指す。
  (2) 委員会活動の活発化
    図書委員が自主的に活動できるよう支援し、図書館の運営、新刊図書の選定等を図書委員
    会を中心に行う。
  (3) 読書習慣の定着
    国語科、学年と協力し、読書感想文を第1、2学年の夏季休業中の課題とし、生徒が読書
    に興味関心をもち、習慣的に読書するきっかけとする。
  (4) 読書・学習環境の整備
    学年の協力のもと、夏季休業の補習日程に準じて図書館を開館し、読書活動の活性化と学
    習環境の整備を図る。
    ICT学習環境を整備し、図書とPCを併用した主体的学習活動を推進する。

 6 人 権 ・ 道 徳 教 育
  (1) 他者への思いやりを育み、共に生きようとする広い心を養う。
  (2) 他者の人権を尊重することが自分の人権を尊重することになる人権共存への理解を深め、
    人権に関わる課題を主体的に解決する意欲や態度を育てる。
  (3) 学校の教育活動全体を通じて、生命と自然を大切にし、正義を愛する心と態度を醸成し、
    社会生活における実践に繋げていく。
  
 7 国 際 理 解 教 育
   豊かな国際感覚と国際社会で活躍できるグローバルな力を持つ人材を育成するために、留学
  生の受入れや海外での体験学習を積極的に推進するため、次のような国際理解プログラムを用
  意している。    
   平成26年度からは、オーストラリア リビング ウォーターズ ルザラン高校との交流、
  インドネシア(バリ州)国立ウブド第一高校との相互交流を隔年で交互に開始し、姉妹校提携
  を目指す(平成26年度はオーストラリア、平成27年度はインドネシア)。
  授業中の遠隔交流や長期休業中の生徒の訪問、来日生徒の授業参加やホームステイ受け入れを
  積極的に行っている。

  【交流記録】
  平成19年4月〜20年1月 アイスランド長期留学生受け入れ
      生徒1名
  平成19年9月26日    第4回姉妹校生来校
      生徒25名 教員3名
  平成19年10月29日   タイ王国高校生受け入れ
      生徒2名
  平成20年7月〜8月    第8回オーストラリア姉妹校訪問
      生徒20名 校長および教諭2名
  平成24年7月〜8月    オーストラリアケントストリート高校訪問
      生徒30名 校長および教諭1名
  平成25年7月〜8月    オーストラリアケントストリート高校訪問
      生徒25名 校長および教諭1名
  平成26年7月〜8月    オーストラリアリビングウォーターズルザラン高校訪問
      生徒28名 校長および教諭1名
  平成26年9月(1週間)  オーストラリアリビングウォーターズルザラン高校ホームステイ
      受け入れ
      生徒7名  副校長および教諭1名
  平成26年11月      インドネシア(バリ)州国立ウブド第一高校、シガラジャ第一高
      校訪日受け入れ
      生徒10名 校長および教諭1名
  平成27年7月〜8月    インドネシア(バリ)州国立ウブド第一高校、他2高校訪問
      生徒6名  教諭2名
  平成27年9月〜10月   インドネシア(バリ)州国立ウブド第一高校ホームステイ受け入れ
      生徒8名  副校長および教諭1名
  平成28年7月〜8月    オーストラリアリビングウォーターズルザラン高校訪問
      生徒28名  教諭2名
  平成28年9月(1週間)  オーストラリアリビングウォーターズルザラン高校ホームステイ
      受け入れ
      生徒15名  教諭2名
    平成29年8月	日独スポーツ少年団同時交流受け入れ
	生徒6名、指導者1名

    平成30年7月〜8月	オーストラリア リビング ウォーターズ ルザラン高校訪問	生徒28名、教員2名
    平成30年9月	オーストラリア リビング ウォーターズ ルザラン高校ホームステイ受け入れ	生徒15名、教員2名
    令和元年8月(日本)
    12月(台湾)	World Youth Meeting 参加 高雄市立瑞祥高級中學と本校生徒がチームを組みディベート大会に参加。	台湾より 生徒2名
    本校より 生徒7名
    令和元年10月〜11月	県教育委員会主催 中国・広東省との高校生交流事業受け入れ	生徒1名、教員2名
    令和2年	緊急事態宣言等による新型コロナ感染症対策のため活動中止。	




V 健康管理に関する指導の重点


  健康と安全に関する教育をさらに強化し指導力を向上させるため、職員の保健研修に努める。

 1 健康教育の推進
  (1) 健康の大切さを認識させ、健康管理の習慣化に努めさせるとともに、家庭と学校との緊密
    な連携のもと、異常を早期に発見するために保健指導及び健康相談の充実に努める。
  (2) 教育相談日を周知徹底させ、教育相談の活用を促進する。また、教育相談委員会を通じて、
    個々の案件について職員間の情報の共有化に努める。
  (3) あいさつ運動を推進し、心の健康を図る。
  (4) 生涯体育の基礎づくりと体力の保持・増進のために部活動を活発化し、体力テスト等を積
    極的に実施する。

 2 安全教育の徹底
  (1) 生命の尊厳と事故防止について、あらゆる機会を通じて徹底させる。
  (2) 交通事故の防止に努め、「三ない運動」を推進する。
  (3) 実験及び実習時の安全を確保するため、器具等の定期的な安全点検を実施し、安全管理と
    安全指導に努める。
  (4) 危険物の取扱いに対する事前事後の指導と管理・保全に努める。
  (5) AEDの使用法の講習会を実施し、非常時に対応できる体制を整える。

 3 環境衛生の向上と美化
  (1) 施設・設備の安全点検を強化し、校舎内の換気と採光に留意する。
  (2) 潤いのある環境づくりと美化に努めるとともに、情操教育の一環として、樹木や草花の栽
    培と育成に努める。
  (3) 校内の清掃を徹底させるとともに、奉仕活動などで地域を含めた環境整備の意識を高める。







W 研究テーマ


 1 特色化の一層の推進とこれに応じた指導の在り方について
 2 学力向上のための校内体制と指導の在り方について
 3 学習活動、特別活動、部活動等が連携して、生徒の総合的な「人間力」をさらに向上させる
   指導の在り方について

<特色化推進プログラム(令和3年度)>
7月13日 特色講演会 講師:TOYO TIRE株式会社経営基盤本部 岡本 美保
7月13日 特別授業サイエンス・ダイアログプログラム『Life under the seafloor』
7月15日 特別授業『コンピュータ・プログラムの基礎』
7月16日 特別授業『いのちを考える〜移植医療を通して〜』
10月 5日  特色講演会 講師:福井県立大学生物資源創造農学科学科長 村井 耕二 氏
10月26日 特別授業『科学技術と人の幸せ〜Your Choice 未来を知る』
12月 2日 特別授業 『なぜ牙のないアフリカゾウが増えてきたのか』
12月15日  特別授業 三菱電機出前授業『IT ・エレクトロニクス製品の仕組み』
12月15日  特別授業サイエンス・ダイアログプログラム
『Conversion of stem cells into cancer stem cells as a new perspective』
      12月17日  みどりの架け橋講演会OB・OG講演会)
講師:松本 優子 氏(コンサルタント会社勤務)
12月22日 JICA講演会(1年)
3月 4日 みどりの架け橋講演会OB・OG講演会)講師:前川 由美子 氏(精神保健福祉士)
3月15日 校外研修 1年生 理化学研究所放射科学研究センター(SPRING−8)
校外研修  2年生 株式会社島津製作所(※リモートで校内実施)



X 高校生ふるさと貢献事業で実施する内容(インスパイアを含む)


  社会の激しい変化に伴い、人と人、人と自然のふれあいが希薄になっているなかで、地域のさ
  まざまな世代の人々や、身近な動植物・自然とふれあうことで、地域社会の一員としての自覚を
 深めるとともに、郷土を愛する心を養う。 
  
 1 地域を流れる河川及び上流域の水質調査
  2 校内及び学校周辺の生物相の観察
  3 地域の道路、公園等の清掃活動
  4 地域の行事への参加
  (1) 吹奏楽部、ダンス部、ギター部等の地域行事への出演参加
  (2) 放送部の地域行事への支援活動
  (3) 美術部及び個人による広報活動
  (4) 小・高連携いきいき授業
    本校学校設定科目「生涯体育」選択生徒(3年生)が、近隣小学校児童(4〜6年生)に
    「フライングディスク」、「タグ・ラグビー」等の種目の授業補助を行う。
    また、第1学年の行事「百人一首かるた大会」を近隣小学校児童(4〜6年生)を招い
    て実施し交流を深める。
 5 地域に開かれた学校づくり
  (1) オープンハイスクール、オープンスクールをさらに充実させる。
  (2) 文化祭に一般公開日を設定し、本校生と地域の人々との交流を深化させる。
  





Y 高校生就業体験事業で実施する内容


   外部講師による講演会・模擬授業や体験活動等を通じて、望ましい勤労観・職業観を育成する。
 
   1 「社会経験を聞く会」の開催
       外部講師を招いて実施
   2 大学模擬授業(出前授業)の実施
   3 企業訪問、大学訪問の実施
   4 ふれあい育児体験の実施
   5 インターンシップの実施







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