「命の大切さ」を実感させる教育プログラム
有識者からの意見 実践事例集 実践事例集U 実践事例集V
概要
 
 兵庫県教育委員会は、平成17年度「命の大切さ」を実感させる教育プログラム策定委員会を設置し、小学校、中学校、高等学校の発達段階に応じた、命の大切さを実感させる教育プログラムを研究・開発致しました。
 このWebサイトでは、河合隼雄前文化庁長官、高木慶子英知大学客員教授、日野原重明聖路加国際病院理事長、養老孟司東京大学名誉教授からいただいたご意見、梶田叡一兵庫教育大学長をはじめとしたプログラム構想委員の命に関する教育についてのご意見を、有識者からの意見として御覧いただくことができます。
 「命の大切さ」を実感させる教育を推進していくための基盤となる考え方(理論編)と、実際の活動や学習・体験内容を教育プログラムモデル(実践編)、及び校内研修等でご活用いただける教員研修例も併せて御覧ください。
 また、平成18年度より、兵庫県内の小・中・高等学校で実践された授業実践を事例集としてまとめ、「命の大切さ」を実感させる教育のさらなる展開を図っています。
 
改訂版刊行にあたって
平成19年3月

兵庫教育大学 学長
梶田 叡一

 昨年度、兵庫県教育委員会は、命の大切さを実感させる教育プログラムを研究・開発することを目的に、プログラム構想委員、意見聴取委員、プロジェクト・チームからなる「『命の大切さ』を実感させる教育プログラム策定委員会」を設置した。我々プログラム構想委員は、命の大切さを実感させる教育の在り方について慎重に検討を重ね、その成果を『「命の大切さ」を実感させる教育への提言(第1版)』としてとりまとめた。
 この提言を、広く、そしてより多くの教員に浸透させるべく、ホームページを開設しWeb上で公開したところ、兵庫県のみならず、全国各地から問い合わせが多く寄せられ、「命の大切さ」を実感させる教育に対する関心の高さがうかがえた。これも、子どもの命に関わる重大な事件や事故が後を絶たないことと関連が深いものと思われる。
 特に最近、相次いで起こっている「いじめ」の問題は、一段と陰湿さを増し、時には被害者の子どもの自殺という悲劇的状況を招くところにまで至っている。当然のことであるが、「いじめ」の問題は、子どもたちだけの問題ではない。子どもは大人の生き方を、親や教師の姿を見て育つことを我々は強く自覚する必要がある。すべての大人は自らの生き方を見つめ直し、「生きる」ことの意味を一人ひとりが考えるとともに、「生きる」ことの意味を子どもたちに教えていかなければならないのである。
 『「命の大切さ」を実感させる教育への提言(第1版)』は、日々子どもたちと向き合う学校現場の教師はもとより、「命の大切さ」を実感させる教育に取り組む多くの教育関係者に活用されてきたところであるが、このたび、更に内容を充実させた改訂版を刊行する運びとなった。これまでの第1版の内容に加え、月刊『兵庫教育』の連載講座−命の大切さを実感させる教育プログラム−と教員研修例「テレビゲームとのかかわり」を新たに収録している。月刊『兵庫教育』の連載講座は、子どもと関わるすべての大人に求められている、命に対する豊かでしなやかな感性や深い感覚を磨くきっかけとなるものばかりである。折りにふれ、手に取り、何度も読み返し、そして心に刻んでいただきたい。また、教員研修例「テレビゲームとのかかわり」は、高度情報化社会を生きる我々に欠かすことのできない視点であり、情報社会の影の部分への一つの対応となるだろう。
 教育の究極的な目標は人間のあり方そのものの成長である。子どもたちが命を大切にした生き方ができるよう、教師各自があらゆる学習指導の機会を通じて、子どもたちの生き方に影響を与える教育実践をしていかなければならない。命の教育の実践をめざすすべての人々にとって、この『「命の大切さ」を実感させる教育への提言(改訂版)』が、有効に活用されることを心から願っている。



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