「命の大切さ」を実感させる教育プログラム 教員研修例
求められる研修内容について
命の大切さについて教員の伝えようとしていることが、子どもたちの心に響いていくためには、教員自身が命の大切さを実感し、一人の人間として与えられた命を生きていることを自覚していなければならない。そのためには、教員自身が自尊感情を高める体験をし、自己を再発見しておく必要がある。また、死に向き合う人々の生き方にふれることにより、命のかけがえのなさを感じ、生きることの意義を考えたり、犯罪被害者・遺族の声等を聞くことにより、かけがえのない人を失った悲しみや怒りにふれる体験をしておくことも必要である。
さらに、自分の考えや気持ちを相手に伝え、相手の気持ちを汲み取ったり思いを重ねるといった伝え合う力を高めることをとおして、教員自身が豊かな人間関係を築く力を身につけることも必要である。電子メールやチャット、掲示板等の新しいコミュニケーション手段について、問題点を把握するために、教員自身が擬似体験をしてその仕組みを理解したり、子どもたちの行動や考え方、時には死生観にまでインターネット等による有害情報が強い影響を及ぼしていることに鑑み、インターネット等の利用に当たってのルール及びモラルやマナーを明確に理解し、指導力の向上を図っておくことも必要である。
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