[留意点・工夫点] |
・ | 試料は醤油、スタミナドリンク、コンソメスープ、味の素、鰹節など。液体試料はそのまま使用し、固体試料は15gを水100mlに溶かしろ過して使う。 |
・ | 出し汁はいろいろなアミノ酸が混ざってうまみを作り出している。 |
・ | アミノ酸の分離に用いられる展開液には多くの種類がある。そのうち次のものがよく使われる。 @)フェノール:水=80g:20g
A)ブタノール:酢酸:水=40ml:10ml:10ml |
・ | Aの展開液はRf値0.2〜0.3のアミノ酸の分離がわかりにくいが、Rf値の高いアミノ酸の検出には適している。@の展開液は一般に分離がよい。 |
・ | 発色剤は、ニンヒドリン0.2g/ エタノール100ml |
・ | ろ紙の加熱乾燥は90℃の乾燥器に5分間入れるとよい。ヘアードライヤーを使うのもよい。 |
・ | Rf値は、温度、ろ紙の含有水分によって同じ展開液でも違ってくるので、標準アミノ酸対照を並べてスポットしておく必要がある。 |
・ | ペーパークロマトグラフィーの操作法は生物「色素の分離」を参照。 |
・ | タンパク質を加水分解すると構成アミノ酸の混合物が得られ、二次元ペーパークロマトグラフィーやイオン交換クロマトグラフィーなどの方法で、各アミノ酸を分別、単離することができる。 |
・ | 各種アミノ酸のRf値と色調(フェノール・水の展開液のもの) |