校訓 克己自立、敬愛協同、日新創造

校長挨拶

 尼崎稲園高等学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 本校が立地しております、この猪名寺地域は、かつて飛鳥時代後期から室町時代にかけて、法隆寺式の伽藍配置を持つ仏教寺院「猪名寺」が存在していた、歴史的な由緒ある土地です。 また、紫式部の娘、大弐三位(だいにのさんみ)の歌「有馬山 猪名の笹原風吹けば いでそよ人を 忘れやはする」は「小倉百人一首」にも収められ、この地は、古来、歌人からも愛された、猪名川水域の美しい景観を持つ、歌枕としても名高い地域でもあります。

 その地に昭和53年に開校した本校は、平成6年には県下で初めて単位制課程を配置し、平成20年には全てを単位制課程とし、生徒の興味・関心に応じて自主的・主体的に学習する魅力ある学校づくりを進めてきました。そして、平成27年の学区改編を受けて、さらに各地から生徒が集まる学校となりました。

 本校は校訓「克己自立 敬愛協同 日新創造」の理念のもと、知・徳・体のバランスがとれ、強固な意志力と豊かなコミュニケーション能力を備え、「世界のリーダー」として広く社会の発展に貢献できる人材を育成することを使命に掲げている学校です。  そのために、単位制の特徴を生かして、生徒のニーズに応じた多様な教科・科目の選択が可能となる教育課程編成を行い、少人数授業・補習授業を充実させ、進路と個に応じた指導を推進し、さらに、ICTを活用した効果的な授業を行うとともに生徒の情報活用力向上を図る教育に実現に向けて、日々熱心に教員が取り組んでいます。

 その成果あって、生徒たちは、それぞれの将来の目標実現を夢見て努力し、近年、京都大、大阪大、神戸大等の国公立大学に150名近く、また関西の難関私大に数多く合格し、本校を巣立っていっております。  

 本校生徒の特徴は、向学心が旺盛なところです。そして各教科の学習だけではなく、部活動や個人の活動に積極的に参加し、その中でリーダーシップを発揮し、組織の中心となる資質を持った生徒が数多くおります。将来、よりよい社会の実現のために、世界に、社会に貢献することのできる、資質と能力、そして志を持った生徒をこれからも育ててまいります。 教職員一丸となって取り組んで参りますので、これからも皆様方のご理解とご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和7年4月1日    
兵庫県立尼崎稲園高等学校
校長 長澤 広昭