第四章 決心
それから月日は流れ、今世紀最後のクリスマス☆ 街はにぎわい、あたり一面クリスマスでいっしょくだった。いつも以上に盛り上がっている。 道行く人を見れば、恋人同士で今世紀最後のクリスマスを楽しんでいる。 そんなクリスマス・・・☆ けど、空は女友達と楽しいクリスマスを過ごした。その中で、 空は楽しみながらも、ふとした瞬間彼の事が浮かんできたのだった。 そして、悲しくなり涙が流れた。やけになり心のうちを全部打ち上げた。 「彗くんが・・・彼女といっしょにいるのを見て・・・すごくショックで・・・グスン。でも・・・ みんなには心配かけなくないからわざと明るく振舞っていたけど・・・もう…限界。 実は、今も好きでしょうがない・・・」 「そんな事知らなかった。空に好きな人がいたんだ。」 「でも、彗くんには彼女がいるから…グスン。」 「ごめんね。そんな事気付かなくて。」 「いいんだー。いいんだー。みんなに言わなかったんだもん。」 みんなは、それ以上言葉が出なかった。 心を打ちあけた空は安心したのか、何か引っかかっていたものがとれたように、スッキリとした気分になった。 そして、その場で寝てしまった。 初めて知った友達は、ビックリするのと同時に、 自分が泣きも出来なかった事に腹が立って、みんな一言もしゃべらなかった。 そんな空のクリスマスは静かに過ぎていった。 それから2・3日がたった。友達に言った勢いで空はある決心をした。 やっぱり、彗くんのことが好きということがわかった空は、今世紀最後のカウントダウンの日に告白しようと思った。 雪にこのことを伝えると、雪はこっそりとポケットからメールアドレスを書いた紙を取り出した。 そして、 「本当に告白する気があるなら今、彗くんにメールを打って・・・空はいつも言うだけで、行動に移さないから。するなら、今がいいって。」 空は、 「会って告白したいから、日時と場所ををにいれて彗くんに送っていいかな。絶対に会うから。」 「それなら、いいよ」 空は雪からアドレスの紙をもらって、メールを作成した。 「12月31日午後11:00に○×公園に来てください。生徒手帳を預かっています。空」 そして送信した。それから毎日空は寝る事ができなかった。30日の夜も早くベットに入ったが、寝れるはずもなく寝付けたのは、午前5:00をまわっていた。 |