第五章 告白
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空が目を覚ましたのは夕方だった。生徒手帳を机から出してずっと見ていた。空は覚悟を決める事にした。
3時間後、服がやっと決まった。時計は9時を指していた。
急いでお風呂に入って、おなかが空いていないけど食べ物を口に詰め込んだ。時計は10時になっていた。
緊張に耐えきれず、空は家を出た。生徒手帳を持って……。 公園に着いた。ゆっくり歩いてきたので時間が少しつぶれた。 空はブランコに座って生徒手帳を見つめながら彗が来るのを待った。 今、彗は彼女と居るかもしれないのに……。 時計は11時、彗はまだ来ない。でも空は待った。11時10分……。20分……。30分……。40分……。 時間だけが過ぎていった。でも空は彗を待っていた。でも彗は来ない……。それで空は諦めて帰ることにした。 ブランコを降りたその時走ってくる足音が聞こえた。足音は公園の前で止まった。もちろん彗だった。 「空さん?待っててくれたの?ごめん、遅くなって……」 「ううん、ありがとう来てくれて。……はい、生徒手帳」 空はあの日から持っていた生徒手帳を彗に渡した。 「ありがとう。どこにあったの?探したんだけど……」 「雨の日……落としていったのをずっと持ってたんだ。それと……」 空は黙ってしまった。 「それと……何?」 「あのぅ……彗君のこと好きなんです」 彗はビックリして黙ってしまった。 「え〜っと……」 彗はやっと話し始めた。 「ありがとう。でも……」 「あ〜わかってる彼女が居ること」 「えっ!」 「気にしないで、ただ私が思ってるだけだから」 空は下を向いてしまった。 「ちょっと待って!俺と誰が付き合ってるって?誰がそんな事言ったんだよ?」 「えっ!」 「俺は今誰とも付き合ってないよ」 「えっ、『でも』って言ったじゃん。なんだったの?」 「俺でいいのかなって……」 少しの時が過ぎ 「……俺も初めて会ったときから君のこと気になってたんだ……」 周りの時間が一瞬止まった。空は嬉しさで泣き出してしまった。彗はどうしていいかわからなくって空を抱きしめた。 そしてこの二人は………………………… どうなったのか?みなさんのご想像にお任せします☆ おわり |