理科教育講演会
演 題:中高校の電気化学:錯誤の半世紀 講 師:渡辺 正 東京大学生産技術研究所教授 工学博士 期 日:平成9年5月10日(土)14時00分〜講演の後、質疑応答 場 所:神戸大学 発達科学部A棟2F大会議室 主 催:兵庫物理サークル・神戸理科サークル・化学教育兵庫サークル 専門分野別では、化学47、物理15、理科教育4、地学3、生物2、その他4 校種別では、大学教員7、高校教員48、中学教員5、中高校教員2、 養護学校教員2、学生・大学院生8、教科書出版社3 県内67、県外8
教えることが楽しくありたい 兵庫県立芦屋南高等学校 中川 千景 大学を卒業して十何年。少々教材研究の手を抜いても日頃の授業に支障なく、惰性に流れて しまいそうな毎日が嫌で、この2月から参加させていただいております。 今回の渡辺先生の講演も、私の積年の「気持ち悪い」思いを一気に解消するものでした。大 学の卒論がポーラログラフィだったのでまさに高校の電気化学の授業は、私にとって「気持ち 悪い」「こんな教え方せなあかんやろか」という葛藤の中でおこなうものだったのです。 教材に関することだけでなく、現勤務校では普通科文系・普通科理系・普通科理数コース・ 国際文化科の4種類の生徒を抱え四苦八苦している理科の教育課程を少しでも改善したいとい う思いもずっと抱えています。 そんなこんなで楽しくなくなってきている授業を私も生徒も楽しめるような授業に少しでも 近づけたいと思っています。
@ 山名の封筒折り紙細工による分子模型の作成(内田)
今回は山名先生の封筒折り紙細工から4面体構造と8面体構造を紹介していただきました。A とびだす周期表(寺岡)
大阪府立東住吉高校の森本 均先生が考案されたとびだす周期表を紹介していただきました。 とびだす周期表を作らせることによって、以下の項目の学習を効果的にすすめることができる。 ・共有結合の極性 ・イオン結合と共有結合の区別 ・酸化数の決め方 ・周期表と関連させた物質の性質の整理B 兵庫県南部地震とラドンに関する論文(安岡)
アメリカのヘルスフィジックスに投稿した論文の掲載
期 日:平成9年6月14日(第二土曜日)14時00分より 場 所:神戸大学発達科学部(旧教育学部) (教室については、当日正門を入ったところに案内板を置き連絡します。 *従来の建物から変更になりました。G棟(今までのA棟より北西にある建物)の5F の実験室(G507)になる予定です。 緊急連絡先 上地先生の研究室 078ー803ー0919 斉藤研究室(中西さん) 078ー803ー0928 [住所] 神戸市灘区鶴甲3丁目11番 阪神御影,JR六甲道,阪急六甲のいずれかにより,神戸市バス36系統鶴甲 団地行きに乗車して発達科学部教育学部前にて下車
今回の講演ではどれだけ多くの先生方がスッキリした気持ちになられたでしょう。 今まで、「本当はこうではないんだ」と思っていながらも、「教科書通り教えていか なければ、生徒が入試で困る」等多くの憤りをおぼえ、心と葛藤しながら電気化学を 教えていました。しかし、渡辺先生のおかげで自信を持って授業ができそうです。こ のような機会を与えて下さり、講演会の準備をして下さった方々にお礼を感謝したい と思います。ありがとうございました。 レターにもありましたように、この会のホームページがさらに充実されることとな りました。また、実験ビデオの撮影が7月の会より始まります。多くの方の参加と協 力をお願いいたします。