化学教育兵庫サークル 第10号


研究会の内容

  1. 期日・場所・参加者

    期 日:平成8年3月9日(土)14時00分〜18時15分
    場 所:神戸大学 発達科学部(旧教育学部)
    参加者:谷口(鳴尾),小西(小野),寺岡(御影),栗岡(加古川北),中澤(兵
        庫),浅井(東播磨),吉田(川西),今濱(赤塚山),瀧川(市神戸工)
        ,安岡(尼崎稲園),高田(舞子),平田(神戸大院)、橋場(神戸大院)
                             〔順不同,敬称略〕

  2. 巻頭言

    『新たな出発』
                            加古川北高等学校 栗岡 誠司
     「化学の研究会を作ろう!」とけしかけられたのは,1994年12月14日兵庫
    県理化学会研究発表集会の後,元町のカウンターバー『アブハチ』のスツールに腰か
    けていたときです。それから4ヶ月後の4月8日に準備委員会を持ってからはや1年
    。大震災の後のボランティア活動,部活動などの校務,第二土曜の午後を例会日とし
    たとはいえ全員が集まることは不可能でした。続けていけるだろうか?空中分解しな
    いだろうか?という不安の中での出発でした。しかし,月例会ごとに少しずつ新しい
    先生方の参加を得て,今回で研究会も10回を重ねることができました。会報も皆さ
    んの協力で途切れることなく,研究会ごとに,ほぼ月刊ペースで発行することができ
    ました。この間,神戸大学の野上・上地両先生と研究室の協力,上月教育財団の研究
    助成,多くの先生方の参加と協力,・・・たくさんの追い風を受けてきました。特に
    ,今回は物理サークルのメンバーも多数参加していただくと共に,東京大学の小佐古
    先生を招いての講演会も開催できました。
     そして,平成8年度,2年目を迎えて『ChEC Hyogo 化学教育兵庫サー
    クル』は「新たな出発」のときです。インターネットのホームページの開設,院生諸
    君の発表を含めた積極的な参加など新しい試みが始まりそうです。また,今まで協力
    いただいた神戸大院生の平田さんも長野県の小諸東中学の教員として「新たな出発」
    をされます。他府県との交流のきっかけになるのではないかと期待します。私自身も
    この4月「新たな出発」をします。マレーシア,クアラルンプールにある国立マラヤ
    大学へ2年間の予定で文部省より派遣されます。現地では日本に留学を希望している
    学生に予備教育として化学を教えることになっています。直接,会の運営に携われな
    くなるのが大変残念ですが,会報へ「マレーシア通信」を掲載する形で会への参加を
    していきたいと考えています。また,可能ならば,マレーシアの高校や中学校の先生
    方との交流を持ち,互いのノウハウを交換したい希望を持っています。
    
  3. 研究協議

    インターネットの利用方法について(安岡、平田、橋場)

     インターネットを利用することにより多くの情報が得られることは前回の報告の中
    にもありました。今回は神戸大学発達科学部のコンピュータを活用させていただき、
    実際に各自が操作しインターネットから情報を得ることをやってみました.(惑星の
    映像や各学校のホームページ等をワイワイガヤガヤ言いながら見ました。)
     その際に大学院の二人の方に指導していただきました。
  4. 講演会

     題名「エネルギーと環境」
      講師 東京大学原子力総合センター助教授
          小佐古 敏荘 先生
    
     電力(エネルギー)の必要性から始まり、電力を得る方法とそれにともなう環境の
    変化そして新エネルギー、原子力発電へと話しが進み、放射線についてのわかりやす
    い話しがありました。とてもリズミカルにそして時にはユーモアを交えての楽しい講
    演でした。(9〜15頁)
  5. 次回研究会の案内

    期 日:平成8年4月13日(第二土曜日)13時30分より
    場 所:神戸大学発達科学部(旧教育学部)(教室については当日正門を入ったとこ
        ろに案内板を置き連絡します。)
        【住所】神戸市灘区鶴甲3丁目11番
         阪神御影,JR六甲道,阪急六甲のいずれかより,神戸市バス36系等鶴
         甲団地行きに乗車して発達科学部(旧教育学部)前にて下車(バス代20
         0円)。
     
  6. 編集後記

     今回のサークル結成以来1年という節目に講演会をもつことができ有意義な会にな
    ったと思います。教科書の内容以外の多くの知識を得、刺激を受けました。これから
    も機会がありましたら企画していただきたいと思います。また、会の発起人でもある
    栗岡先生がマレーに海外派遣としていかれることになり少しこころ細いですが、さら
    に多くの方の参加をお願いし、さらに充実した会になっていくことを願います。
    
                                      T&K
    

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