期 日:平成7年7月6日(木)15時15分〜16時40分 場 所:神戸大学 発達科学部(旧教育学部)F棟F−151教室 参加者:野上(神戸大),北川(御影),浅井(東播磨),谷口(鳴尾),高田(舞 子),安岡(尼崎稲園),今濱(赤塚山),瀬川(川西緑台),栗岡(加古 川北) 〔順不同,敬称略〕
「Receive-Only member(?)の弁」 鳴尾高等学校 谷口 真日東 今回の研究会は,定例の土曜日ではなく,考査中ということで木曜日にしたのが豪 雨のため考査の日程がズレたりした関係からか参加者が少なく,やはり皆さん,各々 の学校の事情の中で種々活動をされているのだと,改めて実感した。 さて,この研究会もまだ3回目なのだが自分の中ではもうすっかり,ずっと以前か ら続いている感じのものになっている。以前から,何かいいネタはないかと網を張り ,安直に使えそうなものはありがたく利用させてもらって来た自分としては,こうい う機会を見逃す手はない,と初回から参加させてもらっている。ただ,それほどハイ エナ的になっている訳ではなく,参加する毎に感じる”出会い”のようなものを楽し む程の余裕がある。今回も,液体窒素を吸ったタバコが花火のように燃えたり,と楽 しかった。 自分の年齢からすれば,先輩方からの”財産”に自らも幾ばくかのものを付け加え た上で若い人たちに引き継いで行くべき立場にあるはずなのに,気が若いだけで何の お役にも立てていないことを申訳なく思いつつ,次回もまた楽しみに待つ。
・次回の研究会は,9月9日(土)13時30分より神戸大学発達科学部F棟1階 151教室にて ・第3号会報は,8月1日付で,本日の内容を中心に発行する。 ・第4号会報は,9月1日付けで,投稿集として発行予定。内容は参考になる書籍 の紹介,各自が夏季休業中に参加した研究会や学会の報告とする。原稿を8月2 0日頃までに仕上がり原稿とフロッピー(PC98一太郎,ARUGA,MS-DOSテキ スト)を栗岡まで。 ・「青少年のための科学の祭典」神戸大会が1996年1月6・7日に神戸市立青 少年科学館にて開催。 化学の内容で10ブースの枠がある。兵庫高校中澤先生と加古川北高校栗岡で化 学部門のメンバー集めと集約をする。アイデアと展示協力者を募集中。 ・上月教育財団助成について 高田先生を代表者として申請したところ20万円の研究助成を得た。実験実習 費,書籍費,旅費,印刷費などに充当する。会計は小西先生。必ず「舞子高校; 高田」の名で領収書を取ること。 ・会報費(会報発送費)について 一人年間1000円の郵送費を集める。会計は助成金と共に小西先生が行う。 ・夢・化学21について 化学への招待,大学一日体験入学などの近畿地区の会についてのパンフレット 配布と参加について,北川先生(御影)より依頼があった。大阪市立大の先生の ための講座,大阪教育大学の親と子の化学教室,その他高校生のための一日体験 入学など。
@ 電気分解(谷口)
電池についての話,融解電解についての話,電気化学の歴史的な話と話が進んだ。 電池については,「化学と教育」の「お答えします」の欄にいくつかの記事がある ので参考になるようです。A 液体窒素遊び
前回の研究会で資料提供があった内容について実際に実験を行った。液体窒素は, 神戸大学発達科学部の中川研究室から提供を受けた。簡易の液体窒素容器は,ペット ボトルを使用してその場で作成した(前号で紹介)。酸素の液化,液体酸素を染み込 ませたタバコの燃焼,裸電球中のアルゴンガスの冷却(固体になる。),ドライアイ スの作成,ブタンガスの冷却(固体のブタンとなる。),液体窒素中に手を浸けてみ る,フィルムケースに入れて素早く蓋をする,・・・・などを行った。B 汚水の精製(安岡)
前回に続いて,「水」をテーマにした化学TAの展開についてのものである。 「汚水の精製を行うに当たって,実験で使う’汚水’をいかに作るかが難しかった。 」というところから安岡先生の話が始まった。まず,授業で使用した‘汚水‘の内容 当てを全員行った。’汚水’の内容については,御述の詳細を見ていただくとして, 見るからに汚そうな水が,いくつかの処理を行うごとに美しくなっていくのは,原理 がわかっていても見応えのあるものだった。’汚水’の内容については,アメリカ化 学会が発行している「ケムコム」という化学の教科書の教師用指導書を参考にしたと のことである。「ケムコム」は大木道則訳で,第2版の訳本が発行されている。教師 用指導書は残念ながら訳は出されていない。第1版の教師用指導書は英語版を加古川 北高校栗岡が所持。C 文化祭展示報告(浅井)
担任をしている理系クラスの文化祭へのクラス参加について報告があった(詳細後 述)。 スライム作り,巨大シャボン玉作りをもとにしたものであったが,クラブ発表では なく,クラス発表としての’化学’は斬新であった。 巨大シャボン玉作りはあまり成功したとはいえなかったようだが,液の作り方に工 夫が必要なようだ。未確認であるが,洗剤ママポット?(ライオン)300(ml)+洗 濯のり(PVA)1700(g)+水2〜3リットルがよく,混合後は必要以上に攪拌しすぎ ない方がよいという資料がある。水は水道水によっては,うまくいかないものもある とのことである。
期 日:平成7年9月9日(第二土曜)13時30分より 場 所:神戸大学発達科学部(旧教育学部)(教室については当日正門を入ったとこ ろに案内板を置き連絡します。) 【住所】神戸市灘区鶴甲3丁目11番 阪神御影,JR六甲道,阪急六甲のいずれかより,神戸市バス36系等鶴 甲団地行きに乗車して発達科学部(旧教育学部)前にて下車(バス代20 0円)。
次回研究会が9月ということの日程的な余裕と学期末の多忙さで,会報の作成と発 送が相当遅れてしまいました(日付は8月1日付けにしていますが・・・)ことをま ずお詫び致します。 巻頭での鳴尾高校谷口先生のことばではありますが,毎回の会合では教えて頂くこ とが多く,その知識の豊富さに驚いています。 第3回研究会の内容についてのページ数が少なかったことより,書籍の紹介や「化 学と教育」の内容紹介を入れさせていただきました。今後,研究会当日の話題提供の 再現だけでなく,投稿があればどしどし会報に入れていきたいと思いますのでよろし くお願い致します。 化学の研究会より約1年前に物理の研究会が発足しています。その会報で,本会「 ChEC Hyogo」が紹介されたようです。機会があれば,合同で何かできない ものでしょうか? T&K《平成7年8月1日》