学校経営
教育方針  聴覚障害に基づく種々の困難を主体的に改善・克服することをめざし、その上に立って個々の特性を生かして共に生きる力を育成し、学校・家庭・地域社会の連携を深め、21世紀を主体的に生きることができる多様な能力の開発と個性の伸張を図るとともに、志を抱いて夢に挑戦し、創造力に富む、“美しい兵庫"をめざすこころ豊かな人間を育成する聴覚障害教育を推進する。
教育目標 『恵まれた教育環境を活用し、聴覚障害のある一人一人の子どもを具体的に伸ばす』
@読み書きの力、コミュニケーションの力を具体的につける学校

A大きくはない集団であるが社会性を育てる工夫をする学校

B聴覚障害に起因する困難に応じて、また個の必要に応じて、教育方法上の工夫をし、わかる授業をする学校

Cわかったことを定着させる工夫をする学校

D十分なコミュニケーション(多様なコミュニケーション手段の環境のもと)でアイデンティティーを育てる学校

*本校の恵まれた教育環境
@ロールモデルが身近にいる
A寄宿舎を含め、豊かな人的資源、物的資源がある
B交通至便の街中にありながら自然環境に恵まれている
Cしっかりした聴覚管理体制がある


重点目標 @幼児児童生徒一人一人の障害の状態や発達段階、特性等を的確に把握し、個々の課題を明確にして個に応じた適切な個別の教育支援計画を策定し活用する。

A児童生徒の学習の達成状況を的確に把握し、一人一人のよさや可能性を生かす。評価の観点に立って、自己評価など評価方法の創意工夫に努めるとともに指導と評価の一体化を図る。

B心身の調和的発達を培う「自立活動」を基盤に置き、社会的・経済的自立をめざした一貫性のある指導の充実を図る。

C個に応じた指導を充実するため、指導方法や指導体制の工夫・改善を図るとともに専門性の向上に努める。このことを進めるために「障害の多様化等に対応するための指導体制充実事業」を活用する。

D進路指導の意義や重要性を共通理解し、小・中・高等部の一貫した進路指導体制を充実し、就業体験など進路に関する啓発的な体験活動を計画的・継続的に実施し、主体的に進路を選択し決定することができる能力・態度の育成を図る。
保育相談部  望ましい親子関係を育てながら、補聴器の効果的な活用をすすめ、ことばの習得のための素地を養う。
幼  稚  部 @補聴器を効果的に活用し、ことばの習得とコミュニケーションの意欲と能力を育てる。

A身近な環境に積極的に関わる力を育て、豊かな感性を養い、表現する楽しさを味わわせる。
小  学  部  健全な生活態度を養い、個々の児童の発達や障害に応じて基礎学力を養う為に書きことばの習得を図り、コミュニケーション能力の育成をする。さらに、総合的な学習の時間や交流を通して生活体験を広め、豊かな人間関係を育てる。
中  学  部  小学部・小学校教育の基礎の上に立って、実生活に活かせる言語能力を向上させ、将来の自立のために必要な基礎学力の充実を図り、豊かな人間性を養う。
高等部 本科  自ら学ぶ態度を培い、豊かな教養と専門的な技術を身につけ、社会人としてあるべき資質を養う。
高等部専攻科  よりよく生きるための専門的技能の向上を図り、心豊かに社会の一員として貢献できる資質を養う。
各学部の指導目標
幼児児童生徒指導目標
 さまざまな教育活動、集団生活を通して、自立的・自主的な生活態度を養い、心豊かな社会の形成者としての資質を育成する。
領域および教科指導 @幼児児童生徒一人一人の障害の程度、特性、学習状況等を的確に把握し、基礎的・基本的な理解の徹底を図り、学力の定着を図る。

A幼児児童生徒一人一人の実態把握に努め、教材、教具等の精選と活用により、学習への興味関心を高め、理解する喜びを味わい、考える力を育てる。

B学習場面での集団化と個別化を行い、言語力を培い、望ましい学習態度の育成を図る。

C幼児児童生徒一人一人の学習効果をあげるため、各領域および教科における指導内容の系統化や、「総合的な学習の時間」の推進などで、学習活動の充実を図る。

D豊かな情操を身につけた人格の形成をめざし、自己の障害を理解して社会の変化に柔軟に対応する能力、態度の育成を図る。
道   徳  社会の一員として、よりよく生きるための基本的な心構えや行動のあり方について学び、内面に根ざした道徳性を養い、道徳的実践力を高める。
特別活動 @学級会・ホームルーム
 望ましい集団活動を通して、心身の調和的発達と個性の伸張を図り、集団の一員としての生活態度を育てる。さらに、個人としての在り方、生き方について自覚を深めるよう育てていく。

A児童会・生徒会活動
 活動を通して、個々の児童生徒が自己の役割を自覚し、進んで学校生活の向上に努めるなどの自主的態度を身につけ、学校生活における規律とよい校風の樹立に努める。

B学校行事
 大きな集団で実施する多彩な内容をもった総合的な体験活動を通して、幼児児童生徒が喜びや苦労を分かち合いながら、規律、共同、責任などの集団活動における望ましい態度を養う。
自立活動 「健康の保持」「心理的な安定」「環境の把握」「身体の働き」「コミュニケーション」の全ての領域について指導を行うが、特に「聴覚活用に関する内容」「発音・発語学習に関する内容」「コミュニケーションに関する内容」「障害認識に関する内容」を重点的に指導する

@聴覚活用に関する内容
 補聴器等を最大限活用できるように支援して、自分の聴力や補聴器について把握し管理ができるように指導をおこなう。

A発音・発語学習に関する内容
 一音一音の明瞭度を高めるために、発音要領の確認や矯正する力を育てる。

Bコミュニケーションに関する内容
 手話や指文字、聴覚口話等多様なコミュニケーション手段を身につけ、相手や場に応じて適切に選択・活用できる力、自己表現力、相手を理解する力を育てる。

C障害認識に関する内容
 自分の障害を正しく認識し、主体的に行動できる力を育てる。福祉制度についても学習させる。
通級指導  個々に応じた自立活動の指導を行うとともに、教科の補充を通して基礎学力の定着を図り、持てる力を充分に発揮できるように努める。
進路指導 @教育活動全体を通して、児童生徒一人一人の個性を尊重し、その能力や適正を引き出すとともに自己理解を深めさせ、自己実現を図ることをめざした職業観・勤労観を育成する。

A進路希望調査や進路相談の結果をもとに関係諸機関との連携を図りながら進路開拓や情報の収集・提供に努めるとともに保護者とも連携を密にして進路相談を適宜行い、個に応じたガイダンスの充実に努める。

B児童生徒一人一人が見学・体験や実習等を通して自己の適性や能力を知り、主体的に進路を決定することができる能力を育成する。

C卒業後の進路選択を支援するとともに、必要に応じてフォローアップに努める。
生活指導 @自治的な学校生活ができるよう、自主自立の精神を養う。

A基本的生活習慣を確立する指導を推進する。

B他人を思いやる心を育む指導を推進する。

C交通安全教育を推進し、事故防止に努める。

D全教育活動を通して、幼児児童生徒をよく観察するとともに、家庭・地域・関係機関との連携を深め、健全育成の指導を徹底する。

E職員研修を充実し、教師の指導力を高め、校内指導体制を確立するとともに、教職員の共通理解に基づく指導を徹底する。
人権教育 @遊びや学習を通して、感性豊かな自分の思いを表現できる子どもを育てる。

A人権意識や自立・向上の精神、思いやりの心を育てる。

B幼児期から集団での遊びを通して、自己責任や社会生活のルールを身に付けさせるとともに、自分自身や友だちに対する肯定的な感情を培う。

C確かな人権意識を身に付けさせ、共生の世紀に向けて、主体的に取り組むことのできる意欲と態度を育む教育の推進を図る。

D指導者自ら人権意識を磨き、明るい職場づくりに努め、家庭や地域社会と連携した人権教育を推進し、人権尊重の学校文化を築く。
情報教育  進展する情報化社会を主体的に生き抜くため、情報収集能力や情報活用能力とともに、情報モラルやコンピュータによる自己表現能力を育成する。
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幼児児童生徒数
学校の目標
健康管理に関する指導の重点
 幼児児童生徒の発達段階に応じて、自他の生命を尊重する心を育て、健康で安全な生活を送ることができる能力・態度・習慣を培う。
・年齢にふさわしい健康な生活を目指した健康教育に取り組む。
・学校医、学校歯科医、学校薬剤師やその他専門家、医療機関とのより良い連携を図り、特別支援教育を実施していくうえで、個々のニーズに応じた保健安全面での支援を行う。
・保護者との連携を強化し、健康相談活動の充実に努め、心身の健全な成長を促す。
保健安全管理 @健康診断
 家庭との連携を図り、疾病治療及び徹底を進める。

A精神衛生
 幼児児童生徒の心身の健康を保持するため、メンタルヘルス等に関する相談活動の充実を図る。

B健康相談
 幼児児童生徒の心身の健康状態について、家庭や校医等と連携し、適切な保健指導を行う場の設定と充実を図る。

C学校環境の管理
 施設設備の美化、保全、管理に努め、安全な教育環境の充実を図る。
健康安全教育  発達段階に応じた保健教育を実施し、幼児児童生徒が生涯にわたって主体的に健康づくりができるよう指導の充実を図る。
@命の尊さを育む指導の充実を図る。

A生活習慣の確立と、疾病予防および安全教育の徹底を図る。

B心身の健全な成長を促す指導の充実を図る。
カウンセリング 「心のケア」の充実を図る
@カウンセラーや保護者との連携を強化し、長期的・継続的な視野に立った教育相談体制の充実に努める。

A研修会などを通じて、教職員のカウンセリング・マインドの向上を図る。

B情報の共有化を進め、担任や養護教諭、校医、スクールカウンセラー、臨床心理士などの専門家、医療機関との連携を図る。
学校給食 「食」に関する教育を通して、主に、以下の3項目の充実を図る。
@食事の大切さについて正しい知識と理解を促し、望ましい食習慣を養う。

A食事が豊かな人間形成につながるものとした心の教育を進める。

B衛生に対する意識を高める指導の充実を図る。
研究テーマ
保育相談部 豊かな母子関係を育む援助のあり方
幼稚部 幼児本来の特性を見つめつつ、個々の能力を育む支援のあり方
小学部 豊かなコミュニケーションを通して生きる力を育む支援のあり方
中学部 ・個に応じた教科指導のあり方について
〜基礎・基本の確実な定着を目指して〜
・『総合的な学習の時間』における、生徒の実態に応じた学習のあり方
高等部 ・個々の生徒に応じた指導のあり方
・総合的なコミュニケーションによるコミュニケーション指導と社会的自立へ向けた指導のあり方
特別支援地域支援部 校内委員会の運営と学校全体の特別支援教育体制のあり方
自立活動部 幼児児童生徒の聴力やニーズに応じた適切な補聴器の選定・調整
寄宿舎 寄宿舎教育における自立と支援のあり方について
幼児児童生徒一人一人のニーズに応じた適切な指導や支援のあり方〜
地域の特別支援教育のセンター的役割
@施設・設備や教員の専門性を生かし、早期からの教育相談や聴覚障害に関する情報提供を行うなど、地域における聴覚障害教育のセンターとしての役割を果たす。

A障害の重度・重複化や多様化の状況をふまえ、医療・福祉・教育・療養等の諸機関と連携し、地域や障害のある子どもの多様なニーズにこたえる地域のセンターとしての役割を担う。

B通級指導により、地域の小・中学校等への聴覚障害教育支援を行う。

C難聴学級や通級児童生徒の在籍学級の担任等を対象にした聴覚障害児教育に関する研修を行い、地域の聴覚障害児教育充実のための支援を行う。

D地域の学校の依頼に応じて福祉教育や聴覚障害児理解の啓発活動を行う。

EYU・らいふ・サポート事業の活用

F個別の教育支援計画の策定を、保護者と連携を取り、行う。