

かれいは種類が豊富 で、まがれい・まこがれい・めいたがれい・ささかれい・あかしたがれいなど全世界で約600種あるといわれています。日本近海だけでも約120種のかれいが生息しているといわれています。
かれいは種類が多いため、1年を通して食べることができます。しかし、漁獲される地域の多さ、海外からの輸入量の多さから、旬を明確にできない魚の1つです。
国内では、北海道、島根県、兵庫県の順に多く水揚げされています。近年では、北洋で獲れるからすかれいやしゅむしゅかれい(あさはかれい)、オヒョウなどが輸入され、切り身やフィレになって流通しています。

日本海側では、えてがれい・みずがれい・ささかれいなどがよく獲れ、瀬戸内海沿岸ではまがれい・まこがれい・めいたがれいなどがよく獲れます。
播磨灘でよく獲れるまこがれいは、卵を産む前の5月から8月ぐらいに栄養分が多く、味もおいしいといわれています。
小型底曵き網漁で水深100~500メートルの海底にいるかれいを獲っています。漁獲物の仕分けなど船上作業が多く、必要とする乗組員の数は多いです。

かれいは寿命が長く、成長が遅いため、養殖には適していません。そのため養殖はされていませんが、親魚から卵を採取して孵化させ、稚魚に育てて放流する試みがなされています。高砂市では、毎年放流が行われています。

種類の多さや漁場の多さなどから、日本のみならず世界の漁業についても考えることができます。また、「左ひらめ、右かれい」といわれる見分け方など昔からの伝承について興味をもたせることができます。さらに、鰈・鮃・鰆・鯵など魚へんの漢字集めなどにも広げることができます。

かれいのからあげ・・からあげにするとパリパリして、背骨(せぼね)以外は骨(ほね)も食べられます。
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◆材料(4人分)
◆調理手順 |


かれいはコラーゲンやビタミンB2を豊富に含んでいます。
白身魚で身がやわらかく、脂肪分も少ないため、乳幼児からお年寄りまで広く食べられています。縄文時代の貝塚から骨が発見されているほど、古くから日本人の食生活に欠かせない食材のひとつです。