はたはた

特徴

 ウロコのない魚で調理しやすく、塩焼き・付け・南ばんけなどで食べられます。

 日本海の水深200mより深いところは、冷たい「日本海固有水」で満たされており、表そうには「対馬だん流」が流れています。そのため、中そうや深海にははたはた(白はた)やノロゲンゲ(どぎ)などの寒海せいの生き物が、表そうにはクロマグロやトビウオ(あご)などだんせいの生き物がみられます。11~12月ころ、浅海に大ぐん押し寄せお よ てきて産らんし、そのころが漁期になります。山いんおきを回遊するところを漁かくするため、たまごがないかわりに、しっかりとあぶらがのっているのが特ちょうです。兵庫県は全国2位の漁獲量になっています。

 
地域との関係

 但馬たじま地域では、おき合で豊富ほうふえさを求めて回遊しているものを底びきあみります。一夜しには大きさが16~20センチのものがよく使われます。生せんでも流通していますが、多くが“一夜し”になっています。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 はたはた漁は、近海から4、5時間ほど沖に出たところでされています。底引き漁で行われ、新せんなはたはたを港に水げするため、つねに水そうの水かえをしてきれいにしています。

 
学びのひろがり

 はたはたは、漢字で書くと魚に神様の神で「はたはた」と書きます。これは、冬の前のかみなりのなるころにとれることからつけられた名前です。このように、漢字の成り立ちを学習することができます。

 
給食にも登場!

はたはたのからあげ・・・油であげているので、ほねごと食べられます。よくんで食べましょう。

◆材料(4人分)

はたはた
大さじ1
しょうゆ 大さじ1
少々
しょうが ひとかけ
かたくり 適量

◆調理手順
①はたはたの頭を落とし、内臓を出す。
②調味料としょうがで下味をつける。
③かたくり粉をまぶして油で揚げる。

栄養士
 
給食一口メモ

 兵庫県の日本海側でたくさん水げされるはたはたは、漢字で書くと魚に神様の神で「はたはた(はたはた)」と書きます。これは、冬の前のかみなりのなるころにとれること、古語でかみなりがなることを「はたたく」と言ったこと、かみなりのことを神様に例えて「はたがみ」と言ったことなどから、つけられた名前です。また、波のあらい季節に漁に行くので、波が多いということから「波多波多(はたはた)」と書くこともあるそうです。