年間行事 - 人権教育訪問指導
【令和7年10月2日(木)6限目】
人権HRの概要
この人権ホームルームは、「情けは人のためならず」ということわざをテーマに開催されました。主な目的は、人に親切にすることの意義について生徒自身が考える機会を設けることです。授業では、ことわざの意味の確認、動画視聴と感想共有、そして各クラスでの「嬉しかった経験」の共有などが行われました。生徒たちが持つ優しい気持ちを大切にすることで、誹謗中傷やいじめのない暖かい世界になるという願いを込めて授業を締めくくりました。
【学年別】生徒の感想まとめ
授業後のアンケートでは、多くの生徒がテーマについて前向きな感想を寄せています。学年ごとに見られる傾向は以下の通りです。
1年生
テーマを素直に受け止め、思いやりの大切さを再確認する感想が中心でした。
・人に優しくすることの重要性を改めて認識し、「友達を傷つけないようにしよう」「思いやりの気持ちがとても大切」といった基本的な道徳観を再確認していました。
・「自分がしたことは自分に返ってくる」、「人に優しくしたら、みんなが優しくなる」など、授業で学んだことわざの本来の意味をストレートに受け止めている様子が見られました。
・ことわざの意味を誤解していた生徒からは、「今回の授業で正しい意味を知っている人が増えてくれると良いなと思った」という意見もありました。
2年生
ことわざの意味をより深く理解し、自身の行動と結びつけて考える傾向が見られました。 ・「人を助けたりいいことをするといずれ返ってくるし、連鎖していくことがわかった」 、「他人に気を使うことも助けることも自分のための行動になると思った」など、親切が社会の中でどのように循環していくかを理解しようとする感想が寄せられました。
・「自分の日頃の行動とか改めて考えさせられた」、「昔を振り返った」といった、自分自身の経験や行動を内省する意見も見られました。
・一方で、「人にいいことをするのはいいけど結局は自分に回ってこないと思いました」という懐疑的な意見も少数ながらありました。
3年生
より多角的で、社会的な視点からテーマを捉える感想が目立ちました。
・「幸せの循環が大切なのだと思いました」、「生きる上で大切なことを再確認することができた」など、テーマを人生や社会全体と結びつけて考える成熟した意見がありました。
・3年生の経験談として共有された「就職試験の前日に友人から応援の言葉をかけられて心強かった」というエピソードは、間近に迫る社会との関わりを意識させるものでした。
・また、「普段交流のない機械科と商業科の人たちと交流できてよかった」というように、授業の内容だけでなく、学年や科を超えたグループワークの形式自体を評価する声もありました。
全体を通して、多くの生徒が人に親切にすることの価値を再認識し、今後の自身の行動に活かしていきたいという前向きな姿勢を示しました。一部には「難しかった」「よくわからなかった」という率直な意見もありましたが、授業は生徒たちが自身の経験を振り返り、他者との関わり方について考える良い機会となったことがうかがえます。