兵庫県立佐用高等学校 同窓会
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ご挨拶

同窓生の皆様には益々ご健勝にてご活躍のこととお喜び申し上げます。
 佐用高等学校も2009年に開校100年を迎えました。これも偏に同校を卒業され、母校の発展にご尽力、ご支援いただきました諸先輩方のお支えによるものと感謝いたしております。
その後月日も流れ、早や114年が経過いたしました。

ここで改めて、我が母校「佐用高等学校」の歴史を思い起こしてみたいと思います。

 本校は明治39年(1906年)に佐用郡蚕糸伝習所として設立されました。貴重な生糸を採るために、蚕を飼育することを主とした農業学校です。その後明治42年(1909年)正式に佐用郡立農蚕学校となり、佐用郡だけでなく龍野市、宍粟市や赤穂郡、岡山県からも、多くの生徒が通学や下宿をしながら学びました。
 また昭和4年(1929年)には、それまで男子のみの学校でしたが、女子部も新設されました。そして昭和23年(1948年)に学制改革により兵庫県立佐用高等学校と名称も変わり、働きながら学ぶ定時制や地元地域になくてはならない人材を育てる地域開発科が設立されたりしながら、佐用郡内の最高学府としての地位を築いてまいりました。

 しかしながら、時代の流れの中で、かつて多くの先輩たちが学んだ農業科と畜産科が統合され農業科学科となりました。また少子化の影響も相まって、数年前から高校に通学できる区域、すなわち学区の改編が行われ、姫路・福崎学区と一つになり第4学区となりました。それゆえ1時間以上かけて通学する生徒も珍しくなくなりました。
 今後ますます少子化が進むにつれ、学校そのものの在り方、存続が問われることになるのではと懸念を抱くこの頃です。思い出いっぱい詰まった佐用高等学校がいつまでも我が母校として存在してくれることを願って止みません。
 最後に、同窓生の皆様には、今後共より一層のご支援とご協力を賜りますように切にお願いを申しあげます。

   
    同窓会会長
  
(高校普通科21回生 昭和44年卒業)