65.汚水の精製

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[目的]さまざまな方法で汚水の精製を行い、下水処理場での汚水処理の方法を理解する。
[領域]環境:水質の浄化
[準備]汚水 活性炭 小石 砂 分液ロート
[操作]
 1)精製する汚水の体積、色、臭い、透明度、固形物や油状物の存在等を記録する。
 2)水と油の分離:
 汚水を分液ロートに入れ静置し、油と分離した下層の水をとる。取り分けた水で同じ操作をもう一度繰り返す。
 3)小石と砂によるろ過:
 小石と砂を層にしたところに、2で分離した水を通す。
 4)活性炭による吸着・ろ過:
 漏斗にろ紙と活性炭を入れ、3でろ過した水を通す。ろ紙に活性炭の粉がつく場合はろ紙を取り替えて再度ろ過する。
 5)精製した水の体積や状態を精製前と比較する。
[留意点・工夫点]
3では紙コップに小さな穴を多数あけ、小石・砂・小石の順に入れるとよい。下の小石は穴から砂がこぼれるのを防ぐため、上の小石は水を入れた際に砂が巻き上がるのを防ぐためである。
目視以外の水質の調査法は「水質調査」、活性汚泥での水の浄化については「水を浄化する微生物たち」の実験を参照。

[関連実験]水質調査 水を浄化する微生物たち
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