[留意点・工夫点] |
・ | 試料として河川や湖沼の水の他、米のとぎ汁などの生活廃水やコーヒーや茶、醤油の希釈液等も調査してみるとよい。また、これらの方法で活性汚泥による汚水の浄化の確認もできる。CODが50〜100mg/lのものを試料とする。 |
・ | ネスラー試薬を滴下した液は、含水銀実験廃液として貯留、処理する。 |
・ | 簡易水質検査器はパックテストとも言い、チューブに封入した薬品に試料を加え簡便に水質を調べられる器具である。 |
・ | 有機物の濃度は以下の方法でも調べることができる。(簡易測定): |
・ | @ 比色見本を作る |
| | 0.5、10、20、50、100、200(mg/l)のグルコース標準溶液を作り、その溶液各2mlに6mol/lの水酸化ナトリウム水溶液2滴加えよく振る。さらに2(g/l)の過マンガン酸カリウム水溶液を滴下する。5〜10分後の変色した液を比色見本とする。(グルコース標準溶液は、濃度が濃くなるにつれ紫→青→緑→黄に変色する。時間がたつと全濃度とも黄になるので、各濃度での色の差がもっとも顕著なときを写真に撮り比色表にするとよい。) |  |
| A 試料に1と同様に水酸化ナトリウム水溶液と過マンガン酸カリウム水溶液を滴下する。 |
・ | COD(化学的酸素要求量chemical oxygen demand)とは水中の物質(おもに有機物)を酸化し分解するのに必要な酸素消費量のことである。また、微生物により有機物が酸化分解される際消費される酸素の量はBOD(生物学的酸素要求量biological oxygen demand)という。 |