62.合成洗剤残留テスト |
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[目的] | メチレンブルー法により、身の回りのものの洗浄に用いられた合成洗剤(陰イオン系界面活性剤)の残留を調べ、すすぎの回数による残留量の比較をする。 |
[領域] | 化学:エステルと油脂
環境:水質汚染 |
[準備] | 試料(洗濯物のつけ置き水・食器のすすぎ水等) メチレンブルー 濃硫酸H2SO4
無水硫酸ナトリウムNa2SO4 クロロホルムCHCl3 |
[操作] |
1) | 陰イオン系界面活性剤検出用の試薬を調整する。 | ![]() |
2) | ブランクを作成する:試験管に純水5mlとり、検出試薬1mlを加える。よく振った後クロロホルム1mlを加え、さらによく振る。 | |
3) | 2と同量の試料を取り、同様の操作をする。ブランクと比較し、陰イオン系界面活性剤の残留の度合いを調べる。 | |
[留意点・工夫点] | |
・ | 洗剤の残留を避けるため、使用する器具は、希塩酸で洗ったあと純水ですすぐ。 |
・ | 試料には、洗濯後の衣料品を湿らす程度の純水に30分ほどつけた後の絞り水、洗浄後の食器に純水を入れすすいだもの、歯磨き後のうがい水、手を洗った後さらに純水中で洗った水などを使用する。うがいや洗浄を繰り返した後の残存量も比較してみる。 |
・ | 試薬の量、操作方法は「洗剤の成分を調べよう」のメチレンブルー法検出試薬の調製に準じるが、今回は陰イオンの残留のみを調べるのでLASは加えない。界面活性剤の種類についても同項を参照のこと。 |
・ | 各濃度(0.25 0.5 1.0 1.5 2.0ppm程度)の洗剤の標準液を作り、検量線を作成してもよい。反応後のクロロホルム層を分光光度計等にかけて調べる。この場合、調整には特級試薬を用い、正確に計量できる器具を使用する。 |
[関連実験] | 洗剤の成分を調べよう 水質調査 |
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