49.ヨーグルト作り

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[目的]ヨーグルトを作ることで、乳酸菌による乳酸発酵とその食品への利用について理解を深める。
[領域]生物:乳酸発酵
[準備]牛乳 ヨーグルト
[操作]
 温めた牛乳に少量のヨーグルトを加え保温する。
[留意点・工夫点]
加えるヨーグルトは砂糖を含まないプレーンヨーグルトを使用する。加える量は牛乳200mlに対し、さじ一杯程度。ヨーグルトをろ過して得られる液(乳精)を加えてもよい(量はヨーグルトと同量)。乳精のろ過には、コーヒーフィルターも使用できる。市販されているヨーグルト菌を使用してもよい。
保温温度は40℃、保温時間は6〜24時間。保温機器として恒温培養器を使用するとよい。
雑菌の混入を避けるため、使用する器具は事前に滅菌し、生徒にセッケンで手を洗わせる。
紙パックの牛乳を湯で温め、ストローで乳精を加えた後、ストロー穴を塞ぐと雑菌の混入を防ぎやすい。
ヨーグルトや乳精を顕微鏡で見ると乳酸菌を観察することができる。メチレンブルー溶液で染色するとよい。
脱脂乳を乳酸発酵させ乳酸飲料を作ることもできるが、簡単に作る場合は、脱脂乳(7.5〜8g)と砂糖(110〜115g)に水(100ml)を加え加熱後、ろ過、30℃以下に冷却したものに、よく攪拌ながら乳酸(2〜2.2ml)とバニラエッセンス(0.4ml)を加えてもよい。4〜5倍に薄めて飲用する。保存する場合は、瓶詰め後60℃で30分加熱する。
乳酸菌は多くの種類がある細菌でこれが牛乳の中の乳糖を乳酸に変えることによってヨーグルトができる。常温で発酵が進む種類の菌も存在する。

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