29.スライム スポンジ

もくじへ
[目的]合成洗剤の性質を利用してスライムやビニロンスポンジを作る。
[領域]化学:高分子化合物

1.スライム作り
[準備]ポリビニルアルコール(PVA) 四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)Na2B4O7水溶液
[操作]
 ポリビニルアルコールに水と四ホウ酸ナトリウム水溶液を加えてゲル状になるまでかき混ぜる。
[留意点・工夫点]
ポリビニルアルコールはお湯で溶かすとよい。
四ホウ酸ナトリウム水溶液を加える前に、薄めたポリビニルアルコールを65℃以上に加熱すると、粘性の強いスライムができて、四ホウ酸ナトリウム水溶液の量も少なくてよい。(ポリビニルアルコール:水:四ホウ酸ナトリウム=1:1: 0.2程度) さらに四ホウ酸ナトリウムも熱湯に溶かして加えるとゴムボールのように弾む硬いゲルができる。
食用色素を最初に加えると均一に色がつかない。ポリビニルアルコールと水が混ざった時に色素を加えるときれいに仕上がる。
ホログラムシートを混ぜるときれいである。また、還元鉄を加えると磁石の力でスライムを動かすことができる。
出来たスライムはポリ袋に入れて封をしておくと繰り返し使える冷却剤になる。シャーレなどに入れて乾燥させるとうすい板状になる。
スライムはポリビニルアルコールの分子間に四ホウ酸ナトリウム塩が架橋結合で結びつきゲル化したものである。

2.スポンジ作り
[準備]ポリビニルアルコール 塩酸HCl ホルムアルデヒドHCHO
[操作]
 ポリビニルアルコールに濃塩酸とホルムアルデヒドを少量加えて、白く変化して気泡が発生するまでかき混ぜながら加熱する。固化して収縮したスポンジ状物質になるまで放置して、よく水洗いする。
[留意点・工夫点]
ポリビニルアルコールの代わりに洗濯糊を使うときは濃度の濃いものを選ぶ。
色をつけたい場合はポリビニルアルコールにあらかじめ食用色素などを加えるとよい。
強火で加熱すると突沸して溶液が飛び散ることがあるので、弱火で行う。
ホルムアルデヒドの気体が発生するので、換気に注意する。

もくじへ