27.燃料作り

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[目的]石鹸を利用して固形燃料を作る。
[領域]化学:石鹸と油脂
[準備]石鹸 メタノールCH3OH
[操作]
 石鹸を砕いてメタノールを加え、加熱して溶けたら型に流し込み固める。
[留意点・工夫点]
石鹸は固形がよい。粉石鹸ではうまくいかない。
石鹸はおろし金等を使用すると細かく砕くことが出来る。
石鹸5gにメタノール50mlが適当である。
石鹸を溶かす際、湯せん鍋を使用すると2〜3分で溶ける。石鹸かすが残っても構わない。長く湯浴するとメタノールが気化してしまい、吸って気分が悪くなることがあるので注意する。
できた固形アルコールを放置しているとアルコールが蒸発してしまうので、早く使用する。
メタノールの代わりにエタノールを使うと石鹸があまり溶けず、固まり具合もよくない。その場合は石鹸の代わりに酢酸カルシウムを使うとよい。
燃料用アルコールに石鹸や油脂を加えて加熱して溶かし、冷却するとゲル化して固まるという性質を利用した実験である。
液体アルコールは引火性があるが、固形にすると引火性が失われ、携帯や保管に便利である。固形アルコール燃料に火を近づけると、熱により溶けて気体になり、さらに気化して火がつくことになる。

[関連実験]セッケンと合成洗剤
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