20.青銅鏡を作ろう

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[目的]銅とスズを溶かして合金(青銅)を作り、鏡にする。
[領域]化学:物質の状態変化
[準備]銅Cu スズSb 研磨剤
[操作]
 1)スズを加熱してかき混ぜながら溶かし、溶けたら銅板を入れ、さらに加熱してかき混ぜながら溶かす。
 2)すべて溶けたらしばらく放置した後、水道水で冷やして表面を研磨剤で鏡になるまで磨く。
[留意点・工夫点]
銅やスズを溶かす際は蒸発皿を使うとよいが割れやすいためたくさん用意する。蒸発皿は高温になるので、砂を入れたバットの上にのせるとよい。その場合、上から加熱する。
太い鉄の針金を使って合金をかき混ぜる。
スズは232℃、銅は1083℃と融点が高く溶けにくいので、火力を強くしたい場合は、ガストーチを使用するとよい。
銅を溶かす際は、薄い銅板をコの字型に折り、数枚重ねて解けたスズの上に立て、ガスと空気を十分入れ火力を強め自然にスズの中に崩れ落ちるまで熱してその後かき混ぜて溶かすとよい。充分に熱していない銅板がスズの液体の中に落ちるとなかなか溶け切れない。
青銅、蒸発皿、砂は高温になるので素手で触れない。
研磨剤の代わりに耐水性サンドペーパーを使用すると鉄板やガラス板を敷かなくてよい。
磨く際は荒削りをした後、目の細かいもので根気よく磨くときれいに仕上がる。カーワックスで仕上げると表面がよりなめらかになる。
豆炭にくぼみを作って型を作り、溶けた合金を流し込めるようにしてもおもしろい。豆炭によって合金は還元されて、表面がきれいになる。
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