実験おもしろ-15

15．結晶の生成を目で見よう

もくじへ

［目的］	飽和溶液の混合により化合物を生成させ、溶解度について理解を深める。
［領域］	化学：溶解度

１．	ミョウバンの生成を目で見よう

	［準備］	硫酸カリウムK₂SO₄飽和溶液　硫酸アルミニウムAl₂(SO₄)₃飽和溶液硫酸アンモニウム(NH₄)₂SO₄飽和溶液
	［操作］

	１）	硫酸カリウム飽和溶液と硫酸アルミニウム飽和溶液の混合比を変化させて結晶を析出させる。
	２）	硫酸アンモニウム飽和溶液と硫酸アルミニウム飽和溶液で同様の操作を行なう。

	［留意点・工夫点］
	・	試験管で析出させるので、２種類の飽和溶液の合計質量が10.00ｇとなるよう混合比を考える。
	・	各飽和溶液は、混合容器ごとはかりにのせてピペットを使って慎重に測定する。
	・	混合液は２～３分間充分にふり混ぜた後静止し、結晶析出の様子を観察する。
	・	ミョウバンの析出量が最大になる時の飽和溶液の混合比を求める。
	・	K₂SO₄　＋　Al₂(SO₄)₃　→　2AlK(SO₄)₂
		(NH₄)₂SO₄　＋　Al₂(SO₄)₃　→　NH₄Al(SO₄)₂

２．

ヨウ化鉛結晶のシャワー

	［準備］	ヨウ化カリウムKI飽和溶液　硝酸鉛Pb(NO₃)₂飽和溶液　三角フラスコ
	［操作］

		三角フラスコに硝酸鉛飽和溶液とヨウ化カリウム飽和溶液入れ、沈殿を作り上澄液を捨てる。フラスコの沈殿に熱水を加えて溶かし、栓をして冷却する。
	［留意点・工夫点］
	・	飽和溶液は各100mlずつ入れ、熱水は200ml加える。
	・	フラスコの溶液を再加熱して結晶を再溶解し、繰り返して使用する。
	・	フラスコを冷却すると、ヨウ化鉛の黄色の結晶が生成し、金色のシャワーのように底に落ちる。
	・	この実験により水中の固体の溶解度に対して温度の及ぼす効果を知ることができる。
	・	Pb(NO₃)₂　＋　2KI　→　PbI₂　＋　KNO₃

もくじへ