2.パンケーキを焼く

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[目的]電気エネルギーが熱エネルギーに変わることを利用してパンケーキを焼く。
[領域]物理:エネルギー
化学:物質の変化
[準備]ホットケーキミックス 牛乳パック ステンレス板(2枚) 電流計(交流用)  リード線
[操作]
1)牛乳パックを用意し、図のようにセットする。
2)ホットケーキミックスの生地を流し込み、100Vコンセントに繋ぐ。
3)電流が流れなくなったらでき上がり。
[留意点・工夫点]
500mlの牛乳パックの大きさがよい。
熱で酸化されるので、電極にアルミ箔は不向きである。
電極のステンレス板は、牛乳パックより上に出る大きさがよい。
平コードを使って専用コードを作ってお くと便利。
生地には、水の替わりに牛乳を加えてもよい。電流が流れにくくなるのでココアやレーズンは少しだけ加える。卵はたくさん入れるとうまくいかない。
15分くらいで電流が流れなくなるとでき上がり。電流が流れていても温度計、割り箸などを入れてべたっと生地がついてこなければでき上がり。
電解質を含むものならば、この方法で調理できる食品もある。(カップ麺・魚など)
感電やショートに注意する。
電源を入れると同時に時間を計り、電流計と温度計の値を記録することで、焼きあがるまでのジュール熱を求めることができる。
    ジュール熱(J)=平均の電力(W)×焼きあがるまでの時間(秒)
ホットケーキミックスには炭酸水素ナトリウムなどの電解質が入っている。これが電離をして電気をとおす。100Vの交流で2Aくらいの電流が流れ、50Ωくらいの抵抗を持つことになり、これは200Wのヒーターに相当する発熱量をもつ。この熱で炭酸水素ナトリウムは分解し、炭酸ガスを出し生地が膨らむ。
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