[留意点・工夫点] |
☆ | アンモニア性硝酸銀溶液を作るとき、アンモニア水を加えすぎると銀鏡ができなかったり、銀の層が薄くて黒っぽい鏡になる。アンモニア水はできるだけ少なめに加えるように注意する。加え過ぎたときは、硝酸銀水溶液を加えて調節するとよい。 |
☆ | アンモニア水は、6mol/lと0.1mol/lを用意し、濃度を調製するとよい。 |
☆ | 銀鏡を作るとき、ホルムアルデヒドは還元性が強いので湯に入れる前に銀が析出して汚くなることがある。夏季は、常温でも反応がきれいに起こる。冷やしたホルムアルデヒドを使うとゆっくりと反応するので、きれいな銀鏡を作ることができる。 |
☆ | 湯の中で試験管を動かすと、銀が付着するのに時間がかかったり、付着した銀がはがれるので注意する。また、長時間加温を続けすぎても、銀がはがれてしまうので、反応を止める時期を選ぶ必要がある。 |
☆ | 銀鏡反応後の試験管内のアンモニア性硝酸銀水溶液は、放置して乾燥すると危険である。廃液はアルカリ性が強いと爆発性物質ができやすいので、必ず酸性にして貯留する。また、反応終了後はすぐに塩酸を加えてAg+を塩化銀として回収する。塩酸の代わりに1mol/lの硝酸鉄を用いてもよい。 |
☆ | ホルムアルデヒドの代わりにアセトアルデヒドを使うこともあるが、グルコース水溶液を使うと、よりきれいな銀鏡を作ることができる。 |
★ | 銅線は、直径1mmぐらいのものを使用し、鉛筆などに巻き付けてコイル状にする。コイル部分は、2〜3cm程度にする。 |
★ | 銀鏡反応にはきれいな試験管を使用するときれいな鏡ができる。 |
★ | 試験管の代わりに時計皿を使用すれば、手鏡を作ることができる。 |
★ | きれいにできた銀鏡を保存する場合は、溶液を回収し、その後水ですすいでから乾燥させ、黒のペイントを塗っておくと長持ちする。 |
★ | 試験管に付着した銀は濃硝酸で溶ける。→ おもしろ実験「鏡を作ろう」参照 |