37.アンモニアの生成と性質

[目的]アンモニアを生成し、その性質を知る。
[薬品]塩化アンモニウムNH4Cl 水酸化カルシウムCa(OH)2 塩酸HCl フェノールフタレイン
[器具]ゴム栓付き気体誘導管
[操作]
1)アンモニアを発生させ試験管に捕集する。
2)濃塩酸をつけたガラス棒を管口に近づけてアンモニアの充満を確認する。
3)捕集した試験管をビーカーの水中に立てて上下に動かし変化を見る。
4)試験管に入った水(アンモニア水)を水中でゴム栓をして取り出し、フェノールフタレインを加えて変化を見る。
[留意点・工夫点]
水酸化カルシウムと塩化アンモニウムは薬包紙などの上でよく混ぜてから試験管に入れる。
混ぜた試薬はできるだけ広げて加熱する。
バーナーを手で持ち、混合物を均等に加熱する。
管口を下に向けて加熱するのは加熱すると水が発生して試験管が割れるのを防ぐためである。
捕集する試験管は、必ず乾いたものを用意する。
強塩基を加熱した試験管はガラスが変質しているので、再使用しないで使い捨てにする。
<参考>
ビーカーの水にフェノールフタレイン溶液を加え、噴水用ガラス管の先を浸けるとアンモニアの存在により丸底フラスコ内の溶液の色が赤変する。 フェノールフタレイン溶液の代わりに紫キャベツの色素を使って実験してみると、写真のような噴水の色の変化が観察できる。
また、BTB溶液を加えた塩酸をビーカーに入れ、同様に実験してみても噴水の色が変化することが観察できる。

おもしろ科学実験「植物の色素を利用した指示薬」参照