敦盛塚
敦盛塚は高さ3.4m、花崗岩製の五輪塔である。山陽道沿いにあり、旅人はここで足を止め、手を合わせて通り過ぎていったという。平敦盛は清盛の甥で、笛の名手として知られていた。『平家物語』によれば、源氏方の武蔵国住人熊谷直実に一騎打ちで敗れた。直実は我が子と同じ年頃の敦盛に同情し、泣く泣く首をはね、その後無情を感じ仏門に入ったという。この塚は、鎌倉幕府の執権北条貞時が平家一門の供養のために建立したといわれているが、塔の様式などから安土桃山時代頃のものと考えられる。
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