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学芸員コラム れきはく講座

 こんにちは。兵庫県立歴史博物館です。このコラムは、当館の学芸員が兵庫県域の歴史や、あるいはさまざまな文化財に関するちょっとしたお話をご紹介していくものです。一月から二月に一度のペースで更新していきたいと考えていますので、どうぞよろしくお付き合いください。

 

第113回:へんがお展をぜひ夏休みの思い出に! 2019年8月15日

学芸員 藁科 宥美

 

 現在、当館では特別企画展「へんがおの世界 −笑う門には福来たる!−」を開催しています。早いもので会期もあと2週間程となりました。今回の学芸員コラムでは、展覧会の見どころとイベントの様子をお届けします。

 

 今回の展覧会のテーマは、ずばり「顔の表情」です!変顔とは見た人を笑わせるような、おかしな表情を作ることをいいます。では表情とはどういったものがあるのでしょうか。笑った顔、怒った顔、泣いた顔、喜んだ顔、悔しい顔、びっくりした顔など・・・さまざまな表情があります。本展では人や妖怪たちの色々な表情を見ていただき、日本美術を楽しんでいただければと思います。

 私がオススメするのは、明治の浮世絵師である小林清親(1847〜1915)が描いた「新版三十二相(しんぱんさんじゅうにそう)」(1877〜1882)です。この作品は、さまざまなシチュエーションの人物の表情を描いたもので、すっぱい顔や芥子を食べてからい顔をしていたりします。ぜひ観覧の際にその他の顔もチェックしてみてください!

 

新版三十二相 ヲヽすっぱい

 

 

新版三十二相 芥子がきいた ウーンからいからい

 

 

 また、会場内には体験コーナーを設けており、今回はそのうち3つをご紹介します。

 

★人気投票「HEN総選挙−へんがお王に輝くのは誰だ−」

 10のキャラクターからお気に入りのへんがおを1つ選んで投票!

 会期終了後、投票結果を当館Facebookにて報告します。

 

 

 

★フォトスポット(顔出しパネル)

 展覧会名と日付の入ったフォトスポットで写真を撮り、ご来館の記念にしてください!

 

 

 

★体験コーナー「おっきな福笑いを作ろう!」

 この体験コーナーでは、マグネット式の大型福笑いを体験できます。本来の遊び方のように目を閉じてするもよし!自分オリジナルのへんがおをつくるもよし!ぜひ遊んでいってください!

 

 

 

 最後に8月3日(土)に実施した、特別企画展ワークショップ「オリジナル目かづらを作ろう!」の模様をお届けします。

 「目かづら」とは、目元を覆う仮面のようなもので、そこに描かれる目元はとても表情豊かです。

 

目かづら

 

 このワークショップでは、そんな目かづらの目や眉を自由に描いていただき、世界でたった一つだけのオリジナル目かづらを作っていただきました。

 

 

 

 

 暑い日が続きますが、笑いで暑さを吹っ飛ばしましょう!ご来館お待ちしております!