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SGH TOPICS (2015年3月31日(火)~2018年9月1日(土)の記事)
                                                                                                                        
日 時 概 要 写 真
2018/
11/5(月)
6(火)
1年次生
(16回生)
SGH 2018フィリピンスタディツアー(4,5日目)
(1年次生)
 午前中、県立国際の生徒はアテネオ・デ・マニラ大学を訪れました。キャンパスツアーのあと、日本研究プログラムのベンジャミン・サン・ホセ博士より多文化主義についての講義を受けました。まず最初に答えるべき4つの質問が示されました。

1.多文化主義と同化の違いは何か。
2.何が、あるものを日本らしくしているのか。何が、ある場所を日本の場所にしたり、何がある人を日本人にしているのか。
3.日本は均質化した社会なのか。
4.日本の均質性がよいものと信じながら、多文化社会になることができるのか。

講義を通して、博士は県立国際生にそれらの質問に答えられるようにしました。生徒は多文化(共生)社会を作ることが重要だということを理解しました。次に国際生の4つのうちの最初のグループが現地の大学生を対象にSGHの調査として、参加していた約30名の生徒に質問を行いました。(写真②)そのプレゼンのあと、大学生がいくつかの質問をしました。続いて、県立国際生とアテネオ大学の学生がグループに分かれ自由に話をしました。(写真③)つぎに2つめのグループが日本で行った移民に対するインタビュー調査の結果について発表しました。そのグループは、現在日本で働いている工場労働者、ホテル労働者、看護師に対して行ったインタビューについて話しました。そのあと質疑応答がありました。昼食後、もう2つのグループが発表をしました。1つめのグループは県立国際高等学校の紹介を行い、もう1つのグループは日本文化を紹介しました。(写真④)そのあとに質疑応答がありました。そのあと、大学内の図書館と日米のフィリピンでの戦争の重要書類がある博物館とストアを訪れました。4時に大学を後にして、フィリピンの物産店とスペイン料理店に立ち寄り、ホテルに帰りました。
 翌日、マニラを午後出発し、夜に関西国際空港に到着しました。


(写真④)アテネオ大学生と交流
 

(写真①)多文化主義の講義を受講



(写真②)アテネオ大学生に対して英語で質問し調査


(写真④)日本文化を紹介
2018/
11/4(日)
1年次生
(16回生)
SGH 2018フィリピンスタディツアー(3日目)
(1年次生)
 午前、バスでマニラ市内の郊外にある、シシグ・ラカス プレスクール(ダスマリナス州カビテ県パリパルン3町フェイズ4)に到着しました。そこは放課後に行われる補習校で、アジア社会大学院(ASI)とアジア協会アジア友の会(JAFS)が教育支援をしており、ASIのニャーベ先生が研究と実践として子供たちに教えています。小中高生約20名が歓迎のレセプションを行い、歌やダンスを披露してくれました。つぎに、海外での労働経験のある5名のフィリピンの方を迎えて、インタビューを行い、海外労働の動機と母国に戻った理由などを聞き取り調査しました。(写真①)
フィリピン料理の昼食を食べた後、近所の子供たちと外で交流し (写真②)、午後は、室内で交流会を行い小中高校生たちと友好を深めました。 (写真③)3時に活動を終了し、ホテルへ帰りました。


(写真②)地元の子どもたちと交流
 

(写真①)海外労働について聞き取り調査



(写真②)小中高校生たちと交流

2018/
11/3(土)
1年次生
(16回生)
SGH 2018フィリピンスタディツアー(2日目)
(1年次生)
 午前中はマニラ市のアジア社会大学院で講義を受けました。(写真①) まず、デニス・Y・バトイ教授よりアジア社会大学院(ASI)の紹介があり、世界の移民労働者についての説明に続き、ミャンマー、カンボジア、ベトナムの移民についてのお話しがありました。そのあと、その3国から来ている3名(ミャンマーのカイペさん、カンボジアのダル・バニーさん、ベトナムのバンナデットさん)から補足説明がありました。昼食をはさみ、後半はフィリピンの移民についてバトイ教授より説明がありました。今回のフィリピンでのスタディツアーの活動をコーディネートしてくださった公益社団法人日本アジア協会アジア友の会の横山氏の通訳や詳しい説明により生徒たちは講義がよくわかりました。
午後は、アジア社会大学院のデニス氏担当のフィールドワークの場所であるマニラのサンアンドレス町の一地域(BRGY 807, AMISTAS ST. SAN ANDRES BUKID MLA CITY)を訪れ、15名の地域の人々を対象に移民労働についてのインタビュー調査を行いました。生徒は用意した12の質問についての回答を聞き取りました。そのあと、ASIの支援する地域のダンス教室を訪れ、子供たちのダンスを見ました。(写真③) また、夜は、ホテル近くのレストランで火鍋を食べ、スーパーマーケットに立ち寄りホテルへ帰りました。


(写真③)地域のダンス教室を見学
 

(写真①)アジア社会大学院で講義を受講


(写真②)移民労働についてのインタビュー調査
2018/
11/2(金)
1年次生
(16回生)
SGH 2018フィリピンスタディスタディツアー(1日目)
(1年次生)
 2018年11月2日~6日、兵庫県立国際高等学校から1年次生20名と2名の教員がフィリピン・スタディツアーに参加しました。
7:50 関西国際空港に集合し、空路でフィリピン、マニラに13:30分到着しました。午後は、市内観光を行いました。最大の国民的英雄の一人ホセ・リサールの銅像があるリサール公園(写真①)、リサールが処刑されるまでとらわれていたサンチャゴ要塞(写真②)、世界遺産であるバロック様式のサンアグスチン教会(写真③)を訪れました。18:00ホテル到着後、近くの日本料理店で食事をしました。最後はスーパーマーケットで買い物をしてホテルへ帰りました。


(写真③)サンアグスチン教会


 

(写真①)リサール公園


(写真②)サンチャゴ要塞






2018
9/1(土)
1年次生
(16回生)
SGHスタディツアー@大阪大学2018 (1年次生)
 SGH課題研究活動に取り組む本校1年次生2人が、大阪大学で開催された大阪大学共創連続セミナー第1回「防災のある街へ-大阪府北部地震をふまえた北摂地域防災-」に参加しました。これは、「防災の日」に合わせ、大阪大学が6月に大阪府北部で震度6弱を観測した地震の被害状況や課題を巡る講演と市民とのディスカッションを行うことで防災に対する意識を高めるために開催されたものです。本校生が参加した目的は、防災時における日本に居住する外国人の防災に関する課題を考え、SGH課題研究を進める契機とすることでした。

 第1部は3つの講演が行われました。1つ目は大阪大学大学院理学研究科の廣野哲朗准教授による「大阪府北部地震のメカニズム」でした。2つ目は大阪大学大学院工学研究科の横田隆司教授による「自然災害に対する地域防災の課題」でした。3つ目は大阪大学国際教育交流センターの後藤厳寛特任准教授による「大阪北部地震における阪大生と市民の避難行動」でした。その中で、後藤特任准教授は外国人留学生の避難の実態について報告を行いました。報告によると、ある避難所では避難した140人のうち130人以上が外国人でした。このような状況下で、外国人向けの情報が圧倒的に不足していたことを指摘されました。後藤特任准教授は、多様な言語による災害・被害情報の提供が必要であると述べ、Free Wi-Fiの提供やQRコードの利用が有効であると提言されました。また、イスラム教徒に対するハラル料理など宗教や食文化に配慮した非常食の提供が必要であると訴えました。まとめとして、災害時において、子どもや高齢者、障害者、外国人などの災害弱者を孤立させない配慮や対策が必要であると述べられました。

 第2部は講演者によるパネルディスカッションと参加した市民による質疑応答が行われ、本校生もこれに参加しました。

 災害時に日本に住む外国人が少しでも安心して生活ができるよう対策を講じることが課題であると感じました。この経験を今後の移民研究に活かせるよう課題研究活動に取り組みたいと考えています。


(写真②)
参加した県立国際生1年次2名


(写真①)大阪大学の先生による講演


2018
9/1(土)
1年次生
(16回生)
SGHスタディツアー@大阪大学2018 (1年次生)
 SGH課題研究活動に取り組む本校1年次生2人が、大阪大学で開催された大阪大学共創連続セミナー第1回「防災のある街へ-大阪府北部地震をふまえた北摂地域防災-」に参加しました。これは、「防災の日」に合わせ、大阪大学が6月に大阪府北部で震度6弱を観測した地震の被害状況や課題を巡る講演と市民とのディスカッションを行うことで防災に対する意識を高めるために開催されたものです。本校生が参加した目的は、防災時における日本に居住する外国人の防災に関する課題を考え、SGH課題研究を進める契機とすることでした。

 第1部は3つの講演が行われました。1つ目は大阪大学大学院理学研究科の廣野哲朗准教授による「大阪府北部地震のメカニズム」でした。2つ目は大阪大学大学院工学研究科の横田隆司教授による「自然災害に対する地域防災の課題」でした。3つ目は大阪大学国際教育交流センターの後藤厳寛特任准教授による「大阪北部地震における阪大生と市民の避難行動」でした。その中で、後藤特任准教授は外国人留学生の避難の実態について報告を行いました。報告によると、ある避難所では避難した140人のうち130人以上が外国人でした。このような状況下で、外国人向けの情報が圧倒的に不足していたことを指摘されました。後藤特任准教授は、多様な言語による災害・被害情報の提供が必要であると述べ、Free Wi-Fiの提供やQRコードの利用が有効であると提言されました。また、イスラム教徒に対するハラル料理など宗教や食文化に配慮した非常食の提供が必要であると訴えました。まとめとして、災害時において、子どもや高齢者、障害者、外国人などの災害弱者を孤立させない配慮や対策が必要であると述べられました。

 第2部は講演者によるパネルディスカッションと参加した市民による質疑応答が行われ、本校生もこれに参加しました。

 災害時に日本に住む外国人が少しでも安心して生活ができるよう対策を講じることが課題であると感じました。この経験を今後の移民研究に活かせるよう課題研究活動に取り組みたいと考えています。


(写真②)
参加した県立国際生1年次2名


(写真①)大阪大学の先生による講演


2018
8/31(金)
1,2年次生
(16, 15回生)
SGHフィールドワークin姫路 (1,2年次生)
 2018年8月31日(金)に、「SGHフィールドワークin姫路2018」が実施され、本校1年次生8人と2年次生1人の計9人が参加しました。当初は8月24日(金)に17人の参加生徒で実施する予定でしたが警報のため延期され、この日の実施となりました。今回で4回目になる「フィールドワークin姫路」はフィリピン人労働者を雇用している姫路市内の企業を訪問し、フィリピン人労働者の現状を調査し、フィリピンスタディツアーや今後の課題を考察することを目的に実施しました。

まず、グローリー株式会社を訪問しました。最初に、企業側から説明を受けました。グローリー株式会社は海外22か国に工場を持ち、9,500人の従業員のうち約3,000人の外国人を雇用しています。外国人従業員の国籍は約20か国です。次に社会見学をしました。私たちが見学した第二製造部では11人の従業員のうち3人は外国人でした。在留資格は技能実習です。

社内見学のあと、グローリー株式会社で働く2人のフィリピン人女性労働者に対する聞き取り調査を実施しました。2人の在留資格は企業内転勤です。フィリピンの工場より派遣され、組立業務を担当しています。本校生の質問に対してフィリピン人労働者が答えるという形で調査を行いました。2人とも日本に来た理由はスキルや生活レベルの向上のためでした。日本に来て困っていることは何ですかという質問に対して、2人とも日本語の習得をあげました。社内では週末に日本人担当者が外国人労働者に対する日本語を教える時間を設けています。しかし、うち1人は休日に自費で日本語を習いに行くと回答しました。外国人労働者に対する日本語支援のあり方について考えさせられました。

昼からは姫路キャッスルホテルにバスで移動しました。昼食後、ホテル側からの説明を受けました。まず、ルートイングループでは294のホテルを経営しています。これからベトナムに日本語学校を作り、ベトナム人に日本語を習得してもらい、現地のホテルで働くか、日本のホテルで働いてもらう計画であると話されました。そして、姫路キャッスルホテルでは152人の従業員のうち9人の外国人労働者を雇用しています。9人の国籍の内訳は韓国4人、フィリピン3人、ベトナム2人です。在留資格は8人が永住者・定住者であり、準社員として働いています。1人はワーキングホリデーを利用して就労ビザで働いている韓国人です。

次に、姫路キャッスルホテルで働くフィリピン人労働者に聞き取り調査を行いました。対象は3人で、すべて女性でした。ホテルではルームメイクを担当しています。聞き取り調査は生徒の質問に対してフィリピン人労働者が回答する形式をとりました。聞き取り調査の結果、3人とも最初は在留資格「興業」で入国し、現在は永住者または定住者として日本で働いています。日本に来たきっかけは、3人ともフィリピンに住んでいた時に近所の人に日本に行くことを勧められたということでした。自分たちは日本が景気のよいときにやってきたので、景気がそんなよくない今ならフィリピンにいる人たちに日本に来ることは勧めないとも答えました。3人ともフィリピンにいる家族に送金していると答えました。日本で働いてよかったことはという質問に対しては、日本人が自分たちを対等に扱ってくれることと回答しました。日本で困っていることはという質問に対して、3人とも日本語を話すことはできるが読み書きができないことをあげました。子どもは日本の学校で学ぶことができるが、自分たちは学ぶ機会がなかったと答えました。本校生の多くの質問に対してフィリピン人労働者に非常に積極的かつ丁寧に回答をしていただき、フィリピン人労働者の実態や生活、意識を理解するよい契機となりました。

 この日のすべての活動を終え、バスで本校に帰り解散しました。








(写真①)
グローリーで2名のフィリピン人女性にインタビュー



(写真②)
姫路キャッスルホテルで3名のフィリピン人女性にインタビュー



2018
8/27(月)
2年次生
(15回生)
SGHスタディツアー@関西学院大学2018 (2年次生)
 SGH関西学院大学にて「SGHスタディツアー@関西学院大学2018」を実施しました。目的は、課題研究活動に取り組むSGHプロジェクトチームの2年次生6人が現時点での課題研究活動の成果をポスターにまとめてプレゼンテーションを行い、これを関西学院大学国際学部長友淳教授に見ていただき質疑応答を通して、課題研究を深める契機とすることでした。そして、2018年度スーパーグローバルハイスクール全国高校生フォーラムおよびSGH甲子園の発表に向け、課題を見つけプレゼン内容を改善することです。

まずタイ人技能実習生について研究しているグループの生徒3人がポスターを使ってプレゼンテーションを行いました。これに対して長友教授と質疑応答を行いました。この後、本校生と長友教授がテーマに関するディスカッションを行いました。長友教授より本校生に対して、研究の目的を明確にすること、その上でリサーチクエスチョンを構築することにより全体の構成を改善すべきである、という助言をいただきました。

次に、外国人家事労働者の研究をしているグループの生徒3人がポスターを使ってプレゼンテーションを行いました。これに対して長友教授との質疑応答およびディスカッションを行いました。この中で、調査結果から無理な一般化をしないこと、例えば外国人家事労働者の受け入れについて賛成が少ないから日本において家事労働に対するニーズが少ないと結論づけるのではなく、どのような人にニーズがあるかそのニーズを具体的に掘り下げることによって、日本における外国人家事労働受け入れに関する課題を明確にすることができるという助言をいただきました。

今回のスタディツアーは今後の課題研究活動の改善につながるよい機会となりました。今後は全国高校生フォーラムやSGH甲子園に活かせるよう努めていきたいです。





(写真)県立国際2年次が長友教授の前でプレゼン


2018
7/18(水)
1,2,3年次生
(16, 15,14回生)
SGH特別講演「日本の移民問題を考える――外国人を受け入れるために考えること」(1-3年次生)
 SGH特別講演会が行われました。筑波大学の駒井 洋(こまい ひろし)名誉教授に、「日本の移民問題を考える――外国人を受け入れるために考えること」をテーマにご講演をいただきました。1~3年次生全員が受講しました。
①本校3年生SGH研究論文についての感想 
②移民「問題」の前提 
③日本の移民問題の基本構造 
④世界市民主義の基本理念 
についてお話しいただき、そのあと質疑応答がありました。


(写真②)3年次生が質問

(写真①)駒井洋筑波大学名誉教授による特別講演


2018
7/17(火)
1年次生
(16回生)
SGHスタディツアー@3大学(1年次生)
 1年次生120名が3大学に分かれてスタディツアーを行いました。
(1)スタディツアー@関西学院大学
 国際高等学校1年次生40人が「スタディツアー@関西学院大学」に参加しました。国際高校をバスで出発し、関西学院大学の上ヶ原キャンパスに到着しました。
 まず、関西学院大学国際学部の長友淳教授の講義を受けました。講義のタイトルは「移民研究を行う意義~『移民マップ』作成から見えてくること~」でした。
 最初に、長友教授より研究の意義について話がありました。次に、移民の定義について話がありました。広義の意味での移民と狭義の意味での移民とがあり、言葉の定義づけを行うことが研究では重要であることを話されました。
 次に、社会学とはどのような学問なのかという話をされました。分析単位と調査手法という2つ観点から社会学を説明されましたが、分析単位がミクロである文化人類学やマクロである経済学・政治学に対して、社会学はその中間にあたることを説明されました。次に、質的な調査方法をとる文化人類学と、量的な調査方法をとる経済学・政治学に対して、社会学はその中間にあたることを説明されました。そのうえで、リサーチクエスチョンをしっかり立てることが課題研究活動では重要であることを訴えられました。
 次に、多様化する移民というお話をされました。まず、高度人材としての「留学生」の受け入れについて説明されました。次に、家族統合についてアメリカ合衆国を例にあげて説明されました。さらに、労働移民についてオーストラリアを例にあげて説明されました。最後に、難民についてドイツでの難民受け入れを例にあげて説明されました。
 次に『移民マップ』作成の意義について説明されました。人の移動を地図にすることで可視化するところから、様々な考察ができることを話されました。
 最後に移民研究の意義ついて説明されました。まず、移民が増えると犯罪が増えるというような偏見から脱却することが重要であることを訴えられました。次に、課題研究の論理性について無理な一般化はしないほうがよいというお話をされました。次に、政策提言についてふれられ、個人のレベルで無理して提言する必要はなく、分析の結果を明らかにすることが重要であると話されました。最後に、比較するという課題研究の手法は危険であるという話をされました。例えば、国と国の移民政策についても単純に比較できるものではなく、事例研究としてアプローチすることが重要であると訴えられました。
 長友教授は話だけでなく、途中、生徒のディスカッションを通して講義を進められました。大学の講義にふれられ有意義な体験となりました。
 長友教授の講義の後は、関西学院大学高大接続センターの野原氏より大学説明を受けました。
 その後、関西学院大学の食堂で食事を済ませた後、キャンパスを見学し、バスで国際高校に戻って来ました。

(2)スタディツアー@立命館大学
 国際高等学校1年次生40人が「スタディツアー@立命館大学」に参加しました。国際高校をバスで出発し、立命館大学の衣笠キャンパスに到着しました。
 まず、立命館大学国際関係学部の南川文里教授の講義を受けました。講義のタイトルは「トランプ時代のアメリカと移民~国際関係学の視点から~」でした。
 最初に、ベンジャミン・フランクリンやJ.F.ケネディの言葉をとりあげアメリカ合衆国が移民の国であるという話をされました。次に、主生地主義と血統主義の説明をされ、出生地主義をとるアメリカ合衆国に対して、日本は血統主義をとることを説明されました。次に、オバマ大統領就任演説をとりあげ、アメリカ合衆国の多文化共生政策について説明されました。さらに、1820年から2009年までの移民の数のデータをあげ、近年はヒスパニックやアジア系の移民が増加している傾向があることを指摘されました。その中で、アメリカ経済を動かす移民企業家を例にあげて、アメリカ合衆国において移民が社会に貢献していることを訴えられました。次に、トランプ氏が大統領に出馬する表明文をとりあげ、トランプ氏が当初から移民に対して偏見的な考えを持っていることを指摘されました。さらに、トランプ氏の支持者のうち50%が、移民が重大な罪を犯すと考えていることをデータで示されました。これを受けて大統領に就任したトランプ氏は中東諸国からの入国を規制する政策を打ち出しました。さらに、2012年のデータからアメリカ合衆国における外国生まれの人々のうち74%が合法移民であり、非合法移民が26%いることを指摘されました。このような現状で、トランプ大統領は非合法移民の分離政策を実施しています。このようなトランプ政権の難民・入国規制政策に対して評価している人が38%に対して、評価しない人が59%と多数を占めることを指摘されました。さらに、移民がアメリカ合衆国に害を及ぼしていると考えている人が25%いるのに対して、75%の人が移民はアメリカ合衆国にとって役に立つ存在であると考えているデータを示されました。最後に、移民・難民問題への挑戦という観点でお話をされました。難民を生み出す戦争を防止すること、移民・難民の社会統合共生社会の実現、さらに途上国における貧困の問題、移民・難民支援の国際ルールの作成などの課題をあげられました。南川教授の講義は現在のアメリカ合衆国を中心にとりあげたもので生徒は興味をもって先生の話を聞きました。
 講義を終えた後は、大学説明を受け、立命館大学の学生によるキャンパスツアーを実施しました。その後、構内で昼食をすましてバスで国際高校に帰ってきました。



(3)スタディツアー@神戸市外国語大学
 国際高等学校1年次生40人が「スタディツアー@神戸市外国語大学」に参加しました。国際高校をバスで出発し、神戸市外国語大学に到着しました。
 大学説明を受けた後、国際関係学科の篠田実紀教授の講義を受けました。講義のタイトルは「移民と国家」でした。まず、移民と難民の定義について話されました。次に、太平洋戦争時におけるアメリカ合衆国の国内で起こった日系人の強制収容について説明されました。真珠湾攻撃を発端に太平洋戦争が始まると、戦時転住局主導で110,000人以上の当時アメリカ合衆国に居住していた日系人が収容所に収容されました。収容所があった場所は都市から離れた所で、日系人は自分が住んでいた場所から地方の収容所に送られたことを説明されました。当時、日本人が収容所でどのような待遇を受けていたかについて触れられました。現在、日系人の収容所は撤去され、その場所に慰霊塔が残されているだけで、その歴史は人々の記憶から忘れ去られようとしていることを指摘されました。戦争時におけるアメリカにいた日系人の歴史について考えるよい契機となりました。
 講義の後は、構内で昼食をとったあとキャンパスツアーを行いました。その後は、教室で神戸市外国語大学に在籍する本校の卒業生との交流を行いました。参加してくれた卒業生は4人で、その中にはSGH課題研究活動に取り組んだ学生もおり、本校の1年次生に向けて課題研究活動に取り組む上での助言をするとともに、励ましの言葉を送りました。
 すべての活動を終えて、バスで本校に帰ってきました。







(写真)関西学院大学スタディツアー

















(写真)立命館大学スタディツアー
















(写真)神戸市外国語大学スダティツアー
2018
7/9(月)
3年次生
(14回生)
SGHプレゼンテーション@西宮市立西宮浜中学校 (3年次生)
 課題研究活動に取り組む3年次生プロジェクトチームのメンバー7人が西宮市立西宮浜中学校で3年生80人を対象に、本校のSGH活動内容についてプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションは質疑応答を除いて、英語で行いました。この時間は、西宮浜中学校の英語の授業の一環として実施されました。
まず、本校の紹介を行った後に、英語劇を行いました。(写真)ストーリーは、抽選会で世界旅行が当たった本校生が、中国、韓国、ブラジルの3か国を旅するというものでした。各国をめぐるなかで、中学生にクイズを出題し、中学生に答えてもらいました。中国では、主人公が水餃子を食べるシーンで、日本では焼き餃子を主流だが、中国では水餃子が主に食べられているのかなぜかという質問をしました。そして、日本と中国の食文化の共通点と相違点について話をしました。次に、韓国では国際高校生が韓国のアイドルグループTWICE(トゥワイス)に扮してダンスを披露しました。そして、このグループには日本人がいるが誰が日本人かという質問をパワーポイントで行いました。韓国は現在多くの移民を受け入れる国であり、このグループにも日本人の他、台湾人もいることを説明しました。最後に、ブラジルの場面では、主人公がリオのカーニバルに参加するシーンがあり、本校生と中学生全員がサンバを踊りました。最後の質問は、リオのカーニバルにアジア系のチームが参加しているが、なぜブラジルの伝統的行事であるカーニバルにアジア系民族が参加しているかを質問しました。彼らはブラジルで生まれた日系ブラジル人であり、ブラジルでは日系ブラジル人が社会で認められているという説明をしました。最後に、主人公が中国、韓国、ブラジルという3か国を旅した理由について説明しました。これらの国は日本の在留外国人のうち人数が多い上位5か国であり、私たちは多くの外国人とともに暮らしていることを理解しなければいけないことを説明しました。なお、この英語劇では本校生は中国や韓国の民族衣装を着てプレゼンテーションを行いました。また、ブラジルのサンバのシーンではブラジル民族楽器を中学生に演奏してもらいました。これらの衣装や楽器は本校にある子ども多文化共生センターのご協力により貸していただいたものです。この英語劇の脚本は、本校の3年次生プロジェクトチームが移民研究の成果を中学生にも理解できるように2月から作成してきたものです。クイズやダンスを取り入れ中学生が参加できる形態としたことで、中学生に興味を持って聞いてもらえました。
休憩の後、本校のSGH課題研究活動の紹介、ベトナムで行った調査結果の報告、最後に現在取り組んでいる日本のブラジル移民について取り上げた「日本人の移民史発掘プロジェクト」について英語で説明をしました。
すべてのプレゼンテーションを終え、質疑応答の時間では、本校生が中学生の質問に対して丁寧に答えました。
中学生へのSGH課題研究活動のプレゼンテーションは今回が初めてでしたが、中学生の皆さんが積極的に参加していただいたおかげで非常に有意義な経験となりました。




(写真)世界旅行の英語劇

2018
6/13(水)
1,2年次生
(16, 15回生)
SGH昼休み辻説法 (1,2年次生)
 恒例の昼休み辻説法が行われました。1年次生はディベート課題研究活動における各班の班長と副班長の24人が集まりました。2年次生は昨年度のディベート大会決勝進出チームの肯定側班長と副班長、否定側の班長と副班長の計5人が集まりました。目的は、昨年度ディベートを経験した2年次生が1年次生にディベート課題研究活動で重要な事項を伝えることで、今年度のディベート大会をより良いものにすることでした。まず、昨年度行った立論を肯定側、否定側の2年次生の両チームが行いました。(写真)その後、2年次生が1年次生にアドバイスを行いました。「ディベートは根拠となる資料を多く集めることが大切である」という話や、「実際に相手側の立場に立って試合を想定して練習することが必要である」という先輩の話に1年次生は熱心に耳を傾けていました。



(写真)2年次生がディベートの立論を行う

2018
6/1(金)
1,2,3年次生
(16, 15, 14回生)
SGHドイツフンボルト校生との移民問題ディスカッション  (1,2,3年次生)
 本校を訪問している姉妹校ドイツフンボルト校生11名と本校生7名(1年次生2名,2年次生4名,3年次生1名)が移民問題に関するディスカッションを英語で行いました。
 まず、本校SGH担当の前川先生が日本の移民政策について述べたあと、本校生が 1)日本への移民による社会貢献についての報告、2)日本への難民受け入れに関する報告 3)移民を受け入れることによる言語教育に関する報告を行い、ドイツ人生徒と意見を交換しました。





2018
5/27(日)
2,3年次生
(15, 14回生)
SGHスタディツアー@移民政策学会2018年度年次大会 (2日目) (2,3年次生)
 移民政策学会2018年度年次大会2日目、午前中は4つの会場で自由報告部会が開催され、それぞれの会場で研究者による研究成果が報告されました。本校生10人は各会場に分かれて、自由報告部会に参加しました。(写真①)最新の移民政策について学ぶよい機会となりました。

11時からは別会場で社会連携セッションが開催され、本校3年次生の3人が研究成果について発表を行いました。(写真②)一人目は長岡さんによる「移民受け入れにおいての日本の課題と考察~日本とスペインの比較を通じて~」というテーマの研究報告が行われました。移民受け入れでは後進国であったスペインが21世紀に移民政策を整え、今では多くの移民を受け入れる移民受け入れのモデル国となっている現状を報告しました。特にスペインで実施された移民への教育の事例をあげ、日本でも移民への教育が重要であると主張しました。次に、𠮷川さんが「日本における介護人材の受け入れに関する考察~池田市の特別養護老人ホーム「ポプラ」での調査結果を通して~」というテーマで研究成果の報告を行いました。日本は現在、介護現場における深刻な人材不足に陥っている現状をデータで示した上で、外国人の介護人材を受け入れる必要性を主張しました。最後に、伊藤さんが「日本における少子高齢化の問題と考察~オーストラリアの外国人受け入れとの比較~」というテーマで研究成果の報告を行いました。外国人高度人材の受け入れに焦点をあて、ポイント制度で受け入れられるオーストラリアの技術移民と日本の高度専門職を具体的なデータを提示したうえで比較分析を行いました。

3人の報告が行われた後、質疑応答の時間が設けられました。3人に対して会場の多くの専門家より質問があり、本校生はこれらの質問に対して丁寧に答えることができました。本校生が学会で発表するのは今回で4回連続となるが、3人が報告するのは今回が初めてであり、このような場で多く生徒が発表できたことは非常に有意義でよい経験となりました。今回の経験を今後の課題研究活動に活かし、さらによい論文の作成に努めていきたいです。

午後は「日本の難民政策~難民グローバル・コンパクトから見たその立ち位置~」というテーマでシンポジウムが開催され、本校生も参加しました。日本の難民受け入れの現状とその課題を知ることができました。

この後、報告書を作成し、大阪で解散しました。



(写真①)県立国際生移民政策学会(2日目)参加


(写真②)県立国際3年次生3名が研究成果を発表
2018
5/26(土)
2,3年次生
(15, 14回生)
SGHスタディツアー@移民政策学会2018年度年次大会 (1日目) (2,3年次生)
 東京大学駒場キャンパスで移民政策学会2018年度年次大会が開催され、本校から3年次生5人、2年次生5人の計10人が参加しました。(写真①)

 1日目は、まず移民政策学会元会長の渡戸一郎氏よる特別講演「再考-多文化主義とインターカルチャリズムの狭間で-」が聞かれました。内容は、まず日本のこれまでの移民政策をめぐる議論についてのお話でした。この中で日本の移民政策は90年体制の骨格は変わっておらず停滞しているという意見や、移民政策の断片化が構造的に進行し続ける「合意なき移民政策」が進められているという意見が紹介されました。次に、移民政策の動向というお話があり、広島県安芸高田市や岡山県美作市の例をあげ、人口減少に悩む地方の中小都市では外国人の誘致や定住化を目指す事例が増加していることをあげられました。次に、「地域国際化」から「多文化主義」へというお話がありました。内容はヨーロッパにおける1970年代の移民受け入れ状況から1990年代の統合政策や国民化という多文化政策が取り上げられました。一方、日本では、浜松市の例をあげ、「多文化共生」という名の統合政策構築についてふれられました。課題として、母語教育や地方参政権について取り上げられました。日本の移民政策の変遷を知るにはよい機会となりました。

 次に、ミニシンポジウムが開かれました。「複数国籍の是非と「国のあり方」-国籍法と実態のギャップから-」というテーマで、4人のパネリストによる報告を受けました。(写真②)その中で韓国が複数国籍容認に至った経緯や日本での国籍確認訴訟の話があり、本校生は興味を持って熱心に聞いていました。日本の国籍法の問題点や課題を知るよい機会となりました。

 一日目の行事を終え、ホテルに帰ってから各自がこの日の活動報告をまとめました。



(写真①)県立国際生10名が東大での移民政策学会に参加


(写真②)複数国籍に関するシンポジウムに参加
2018
5/23(水)
1,2年次生
(15, 16回生)
SGHタイスタディツアー報告会  (1,2 年次生)
 2017年11月にタイスタディツアーに参加した20名が1,2年次生に対して報告会を行いました。
 1)現地で行った日本文化や国際高校の紹介 2)訪問した学校で行った調査の結果 などについて報告しました。また、次回のスタディツアーの目的地がフィリピンと発表されました。







2018/
4/23(月)
1年次生
(16回生)
SGH基調講演「移民研究の意義―ディベート課題研究活動に向けて―」(1年次生)
SGH基調講演が行われました。関西学院大学国際学部の長友 淳(ながとも じゅん)教授をお迎えして、「移民研究の意義―ディベート課題研究活動に向けて―」をテーマにご講演をいただきました。1年次生(16回生)が受講しました。 今年のディベートの論題は、「日本は、現在以上に移民を受け入れるべきである」です。そのあと移民研究に関して活発な質疑応答がありました。







2018/
3/24(土)
1年次生
(15回生)
2018 SGH甲子園(全国SGH課題研究発表会)(1年次生)
関西学院大学上ヶ原キャンパスで「全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会2018SGH甲子園」が開催され、本校から課題研究活動に取り組む1年次生9人が参加しました。
 まず、中央講堂で開会式が行われた後、G号館でラウンドテーブル型ディスカッションが行われ、本校からは1次審査を通過した1年次生1人(長野さん)が参加しました。テーマは「日本が外国人労働者として移民を受け入れるにあたっての課題と解決策」でした。全国から集まった6人の生徒が協力しながら解決策について話し合いました。参加した本校生は自ら司会を行い、議論がスムーズに進むようにリードし、献身的に貢献しました。
 また、G号館で研究成果ポスタープレゼンテーションが行われ、本校からは1年次生の8人が参加しました。「日本人の海外移民の歴史発見プロジェクト」をテーマに、日本人の移民の歴史について研究した成果を発表しました。発表は5分間で4回行い、それぞれ質疑応答の時間が設けられました。
 その後、高校生交流会が実施されました。最後は、中央講堂で表彰式・閉会式が行われこの日の活動を終えました。本校生が普段の課題研究活動の成果を発揮できたこと、そして全国の他校の課題研究活動を知ることができ有意義な一日でした。






2018/
2/19(月)
1年次生
(15回生)
SGHスタディツアー in 東京 2018 (2日目)
(1年次生)
「スタディツアーin東京2018」の二日目は、東京大学駒場キャンパスを訪問しました。移民研究を行っている教養学部附属グローバルコミュニケーション研究センターの特任講師ゴロウィナ先生に、本校の課題研究の成果をプレゼンテーションし、(写真①)アドバイスをいただきました。
 次に、ゴロウィナ先生よりご講演がありました。テーマは「ロシア人による日本への移住の歴史」でした。
 ゴロウィナ先生よる講演の後、質疑応答が行われました。本校生から、「なぜロシアからの移民は女性が多いのか」等の多くの質問が出され、これに対してゴロウィナ先生が一つずつ丁寧に回答をしていただきました。(写真②③)
 続いて、東京大学グローバルコミュニケーション研究センター長トム・ガリー教授によるお話がありました。内容は、英語という教養を身に付けることの重要性と課題研究を含む学問の意義についてでした。 この後、ガリー教授と質疑応答が行われました。(写真④)
 最先端の移民研究の一端にふれることができ、課題研究を進めるよい契機となりました。
 この後、駒場キャンパスから(写真⑤)、本郷キャンパスに移動し、東京大学総合研究博物館を見学し、すべての活動を終え、新幹線で新大阪駅に帰り解散しました。


(写真⑤)東大駒場キャンパスにて

(写真①)県立国際生がプレゼンテーション

(写真②③)ゴロウィナ先生講演、質疑応答

(写真④)ガリ―教授講演

2018/
2/18(日)
1年次生
(15回生)
SGHスタディツアー in 東京 2018 (1日目)
(1年次生)
課題研究活動に取り組む1年次生24人が「スタディツアーin東京2018」に参加しました。1日目はJICA横浜の海外移住資料館を訪問しました。目的は、日本人の移民の歴史を学ぶことで現在の移民問題を考える契機とすることです。この海外移住資料館には、かつて日本人が海外に移住したことに関する貴重な史料があり、今回はこれらにふれることで移民に関わる理解を深めるために訪問しました。
 まず、海外移住資料館の学芸担当の小嶋茂氏よりご講演をいただきました。テーマは「海を渡った日本人の歴史」でした。まず、日本人の海外移住はいつから始まったかという観点でお話がありました。 次に、日系人とはどのような人かという観点でお話がありました。 最後に、近年にみられる日系人の日本への移住についてお話がありました。 締めくくりとして、初めて海を渡った日本人は様々な困難や差別を経験し、それを乗り越えて現在の日系人の地位があります。現在、日本には多くの国から外国人がやってきているが彼らはかつて移住した日本人が体験したのと同じ困難や差別に直面しています。現在のこうした問題は、かつて海を渡って海外に移住した日本人がどのように困難を乗り越えたかを学ぶことで解決策を導き出せると訴えました。
 講演の後は、海外移住資料館の職員に館内の案内と解説をしてもらい、資料館の見学を行いました。資料館には、非常に多くの史料が展示してあり、それぞれについて丁寧に説明していただきました。現地との共生のあり方を考えるよい契機となりました。
 最後に、資料館の資料室で貴重な史料を見せていただき、生徒はカメラで撮影し熱心にメモをとり、各自で学習活動を行いました。
 この日は、日本の移民の歴史に関する貴重な話や史料にふれることができ、課題研究を進める上で非常に有意義な経験となりました。


(写真)
海外移住資料館で学習
2018/
2/3(土)
1,2,3年次生
(15, 14, 13回生)
SGH課題研究発表会「第5回高校生国際問題を考える日」 (1,2,3年次生)
六甲アイランドの神戸ファッションマートで兵庫県教育委員会・大阪大学・WHO神戸センターが主催する「第5回高校生国際問題を考える日」が実施されました。本校からは、課題研究活動を行う1年次生19人、2年次生8人、3年次生2人の合計29人が参加しました。
 まず、WHO上級顧問官である野崎慎仁郎氏による「2050年の世界と日本~世界がうらやむ幸福社会」というテーマで基調講演が行われました。次に、参加する高校生の中から4人の代表生徒によるパネルディスカッションが行われました。テーマは「2050年の世界と日本」でした。午後からは、ポスターセッションが行われました。本校からは9つの発表を行いました。具体的には、1年次生による「日本人移民の歴史発見プロジェクト」、「日本とタイの高校生に対する、将来、海外で学ぶことおよび海外で働くことに関する意識調査からの考察」、「タイの家事労働者の実態と日本での家事労働の受け入れについての考察」、「タイの高校生と大学生の海外で働くことに関する意識調査からの考察」、2年次生による「アメリカ・カナダ・イギリス海外研修における海外に移出することに関する調査結果の報告」、「ベトナムスタディツアー調査結果から日本の移民政策を考える」、「ベトナム人労働者への調査結果からみる日本の技能実習制度への考察~”STEP HARIMA in HANOI”プロジェクトによる外国人労働者の受け入れについて~」、3年次生による「移民が日本に永住してもらうための支援と政策」、「日本とイタリアにおける少子高齢化社会と移民問題の関係性」の発表を行いました。なお、「日本とタイの高校生に対する、将来、海外で学ぶことおよび海外で働くことに関する意識調査からの考察」については英語による発表を行いました。それぞれ10分間の発表と5分間の質疑応答を2回実施しました。特に本校3年次生の発表には大学教員や高校教員、高校生など多くの聴衆が集まり、3年次生は論文にまとめた3年間の課題研究の成果について発表を行い、これに対して聴衆から多くの質問が出され、本校3年次生がそれぞれの質問に対して丁寧に回答し活発な質疑応答が行われました。この後、講評がありこの日の行事が終わりました。
 これからも課題研究活動を続ける1,2年次生にとっては非常に良い経験となり、また論文をまとめた3年次生にとっては成果発表のよい機会となり、非常に有意義な一日でした。








2018/
2/3(土)
1年次生
(15回生)
SGHフィールドワーク in ワン・ワールド・フェスティバル2018 (1年次生)
本校1年次生全員がカンテレ扇町スクエアおよび北区民センターを会場に開催されたワン・ワールド・フェスティバル2018に参加して、フィールドワークを実施しました。今回のワン・ワールド・フェスティバルは、「国連持続可能な開発サミット」で提言されたSDGsが示す17の目標と理念を共有して、様々な団体・機関と出会い、情報と出会い、人と出会って、今後につなげるための「きっかけ」や「場」を提供することを目的に開催されました。NGO・NPO、行政をはじめとする各種団体、学校、企業、教育機関等、100を超える出典団体が国際協力や社会的課題解決の取り組みを幅広く紹介する西日本最大規模のイベントです。これに参加することでSGHの課題である「移民研究」をはじめとする社会的課題や日本の未来の選択肢を考える契機とすることを目的としてフィールドワークを実施しました。生徒たちは事前に考えた調査項目について、各ブースを訪れメモをしながら熱心に聞き取り調査を行いました。中には、ワークショップに参加して他の人とディスカッションをし、世界の諸問題について調査した生徒もいました。この日の活動を終えた生徒たちは聞き取り調査した内容をワークシートにまとめました。国際社会が抱える様々な課題について考える非常に良い機会となりました。



(写真)

2018/
1/27(土)
1年次生
(15回生)
SGH フィールドワーク in 池田 2018~特別養護老人ホームポプラ訪問
(1年次生)
 本校1年次生9人がSGH課題研究活動の一環として特別養護老人ホームポプラを訪問しました。(写真①) 目的は、海外から介護人材を受け入れている特別養護老人ホームを訪問し、日本の介護現場および移民労働の現状を調査し、日本の未来の選択肢を考える契機とすることでした。合わせて、昨年度と継続して調査を行うことで、介護現場における外国人介護人材活用に関する状況の変化を知ることでした。
 まず、施設側から説明を受けました。(写真②)特別養護老人ホームポプラでは、この1月現在で19人の外国人介護人材を採用しています。うち、14人がフィリピン人EPA介護福祉士および介護福祉士候補生です。残り5人は留学生であり、国籍はベトナム人3人、ネパール人2人です。昨年度の1月の時点では、雇用している外国人介護人材はフィリピン人EPA介護福祉士および介護福祉士候補生の10人でしたので、採用人数も昨年より大幅に増やしました。企業側によると、この一年で外国人介護人材の受け入れに関しては新しい法律の施行等で大きな変化があり、同時にこれまでのEPAだけでなく、留学生の介護人材を受け入れたからです。合わせて、介護人材を受け入れる国もフィリピンだけでなく、ベトナム、ネパールと対象国を広げています。
現在、ポプラでは約60人の介護スタッフが働いていますが、2年後には外国人介護人材の雇用を30人に増やす計画であるそうです。この背景には、団塊の世代の多くが75歳に達する2025年には介護人材が40万人不足すると予測されていること、そして国内の介護人材が圧倒的に不足しているという少子高齢化の社会的背景があると説明を受けました。
 次に、ポプラで働く外国人介護人材に本校生が聞き取り調査を行いました。対象は、フィリピン人EPA介護福祉士合格者2人と2017年12月に来日したフィリピン人EPA介護福祉士候補者4人でした。(写真③④⑤)日本に来た理由を尋ねると、EPA候補生の全員が自分のキャリアアップと家族のためと回答しました。次に、日本に来て良かった点を尋ねると、日本は治安が良いということ、衛生状態がよく清潔であること、給与水準が高いことがあげられました。日本で困っていることを尋ねると、全員が日本語に関して、日本語学校などでは標準語で習うが、現場では高齢者は関西弁で話をするので理解するのが難しいと回答しました。そして、将来は日本で働きたいか、自国に帰りたいかという質問に対しては、すべてのEPA候補者が日本で介護福祉士の国家試験に合格して日本で働きたいと答えました。理由として、高齢化が日本ほど進んでいないフィリピンでは介護施設は非常に少なく、フィリピンに帰っても働くところがないということでした。
 最後に、ポプラの施設を見学して、この日の活動を終えました。
 日本の介護現場の現状と介護現場で働く外国人の実態を知ることができ、非常に有意義な体験でした。今後は、この経験を課題研究活動に活かしていきたいと思っています。

 
(写真①)特別養護老人ホームポプラ訪問

(写真②)施設から説明

(写真③)フィリピン人介護福祉士候補生にインタビュー

(写真④)フィリピン人介護福祉士候補生にインタビュー

(写真⑤)フィリピン人介護福祉士にインタビュー
2018/
1/20(土)
1年次生
(15回生)
SGH平成29年度高等学校魅力・特色づくり活動発表会(1年次生)
あかし市民広場で平成29年度高等学校魅力・特色づくり活動発表会が開催されました。学びたいことが学べる高等学校の魅力・特色づくりを推進する中で、高校生ふるさと貢献活動事業及び県立高校特色づくり推進事業~インスパイア・ハイスクール~等における学校独自の特色ある活動内容や成果などを兵庫県下の高校生が発表しました。ステージ発表の部では3校、ポスターセッションの部では28校が参加し、本校は1年次生6人がポスターセッションによる発表を行いました。「タイスタディーツアーの調査結果から日本の移民政策を考える」をテーマに発表を行いました。(写真) 内容は、本校がスーパーグローバルハイスクール課題研究活動の一環として2017年11月に実施したタイスタディーツアーにおいて行ったタイにおける家事労働に関する現状についての実地調査と、日本で実施した家事労働のニーズに関する意識調査を分析し、今後の移民政策についての提言を発表しました。この後、質疑応答が行われ、他校生や高校教員、および一般の方々などから質問を受け、本校生が一つずつ丁寧に応答しました。
 本校の課題研究活動を進める良い契機となりました。



(写真)
県立国際生1年次6名ポスターセッション発表
2018/
1/17(水)
2,3年次生
(14,13回生)
SGH昼休み辻説法(2,3年次生)
2018年1月17日の昼休みに2年次生22人が教室に集まり3年次生の話を聞きました。2年次生は来年度学校設定科目「言語技術」を選択する生徒でした。目的は、これから論文を作成するにあたり、どのようにすすめていけばよいか先輩からアドバイスをもらうことでした。この日は、学校設定科目「提案日本の選択」選択者で論文を完成させた3年次生が2年次生に向けて話をしました。内容は、まずは先行研究をしっかり行うこと、次に論を展開するうえで最も重要なのは根拠であり、そのためにデータを十分に収集することをアドバイスしました。2年次生からは、結論に反するようなデータが見つかった場合はどうすればよいのか等、様々な質問が出され、これに対して3年次生が丁寧に回答しました。最後に、「最初は不安だった私でも論文ができたので、みんなも必ずできるから頑張ってください。」と2年次生を激励しました。なお、この昼休み辻説法には、SGH担当者の他、言語技術担当の教員も参加しました。

(写真)3年次生が2年次生に「辻説法」スタイルでア
ドバイス

2017/
12/23(土)
1,2年次生
(15,14回生)
SGH課題研究活動:甲南大学リサーチフェスタ(1,2年次生)
 甲南大学岡本キャンパスにおいて開催されたリサーチフェスタに、SGH課題研究活動に取り組む本校の2年次生6人と1年次生5人の2つグループが参加しました。2年次生は「ベトナムスタディツアー調査結果から日本の移民政策を考える」というテーマでプレゼンを行いました。日本で働くことに興味を持つベトナム人の多くが日本語習得や日本での生活習慣に不安を感じているという調査結果から、その不安を減らすためのプランを提案しました。1年次生は「日本の高校生に対する、将来、海外で学ぶことおよび海外で働くことに対する意識調査」というテーマで、日本とタイの高校生に行った意識調査の結果の分析と結論についてプレゼンテーションを行いました。2年次生および1年次生とも発表は英語で行い、様々な質問に対しても生徒は英語で丁寧に対応しました。このリサーチフェスタは、課題研究に取り組む高校生の他、大学生や大学院生も参加し、お互いの研究成果を知ることができ、非常に有意義な経験でした。

 


 

2017/
12/19(火)
1-3年次生
(15-13回生)
SGH課題研究中間発表会および海外研修発表会
(1,2,3年次生)
 平成29年度スーパーグローバルハイスクール(SGH)課題研究中間発表会が本校体育館行われ、1,2,3年次生がSGH課題研究の成果を発表しました。
また、2年次生のC.C.C発表会で15回生向け海外研修報告が行われました。
 まず、本校の松本校長から開会のあいさつがあり(写真①)
以下のようなテーマで各学年がSGH課題研究報告を行いました。
1.1年次生
(1)テーマ「日本人移民の歴史発見プロジェクト」の活動報告(写真②)
(2)テーマ「SGHタイスタディツアーにおける調査結果の報告」
(3)テーマ「世界移民マップ」課題研究の取り組み(代表「日本からブラジルへの移出に関するマップとその考察」 (写真③)

2.2年次生 
(1)テーマ;A study of the immigration policy in Japan from the survey of students in Vietnam(写真④)
(2)テーマ「アメリカ・カナダ・イギリス海外研修における調査結果の報告」
(3)テーマ「ベトナム人労働者への調査結果からみる日本の技能実習制度への考察」(写真⑤)
休憩の後、3年次生が「提案日本の選択」の授業で、3年間の課題研究の成果を論文にまとめ、代表3名が発表しました。
3.3年次生
(1)テーマ「日独の現状からみる将来の日本の難民政策の考察」(写真⑥)
(2)テーマ「移民が日本に永住してもらうための支援と政策」(写真⑦)
(3)テーマ「日本とイタリアにおける少子高齢化社会と移民問題の関係性」(写真⑧)
 
 そのあと、2年次生が1年次生が来年の海外研修行先を考える手助けをするため、海外研修(イギリス・アメリカ・カナダ)について報告を行いました。
(写真⑨⑩⑪⑫⑬)


(写真④)"A study of the immigration policy in Japan
from the surveyof students in Vietnam"


(写真⑤)「ベトナム人労働者への調査結果からみる
日本の技能実習制度への考察」


(写真⑥)「日独の現状からみる将来の日本の難民
政策の考察」


(写真⑦)
「移民が日本に永住してもらうための支援
と政策」



(写真⑧)
「日本とイタリアにおける少子高齢化社会
と移民問題の関係性」
 

(写真①)
松本校長開会のあいさつ


(写真②)「日本人移民の歴史発見プロジェクト」の活
動報告


(写真③)「世界移民マップ」課題研究の取り組み






(写真⑨⑩⑪⑫⑬)海外研修(イギリス・アメリカ・カ
ナダ)について報告

2017/
12/4(月)
1年次生
(15回生)
SGHディベート大会決勝(1年次生)
 1年次生によるディベート大会決勝が行われました。ディベート大会決勝が行われました。予選で「肯定側」「否定側」それぞれ得点が最も高かった2班2組A班(肯定)と1組B班(否定)が対戦しました。
テーマは「日本は現在以上に移民を受け入れるべきか」でした。
肯定側の立論は
1.日本の国際化が強まる
2.高齢化、人口減少を緩和する
3.後継者ができ、経済面で活性化する
でした。
否定側の立論は
1.社会秩序が乱れる
2.外国人に対する労力とコストがかかる
3.外国人の人権保障がない
でした。
それぞれが立論に基づき論拠データを提示したり、主張を述べたりしながら議論を戦わせました。ジャッジは対戦者以外の1年次の生徒者と、関西学院大学の2名の先生が行い、否定側が勝利しました。ディベートの後、2名の教授から講評がありました。
社会学部教授の鳥羽美鈴先生からは、「肯定側の引用文献がパワーポイントで提示されよかった。否定側もそうすべきだった。」また、「否定側はその内容から「社会秩序の乱れ」というより「治安・安全が脅かされる」というのがよかった」という講評をいただきました。
また、国際学部准教授の長友淳先生からは、両チームとも引用文献を使い客観的にのべようとしていたのはよかったが、そこから数字などを出すとよかった。また、肯定側はオーストラリアやカナダなどのポイントシステムを使った成功例をだせばよかった」などの講評をいただきました。





 


2017/
12/2(土)
1,2年次生
(15,14回生)
SGHスタディツアー@移民政策学会冬季大会2017(1,2年次生)
 課題研究活動に取り組む本校生1,2年次生6人が名古屋市の南山大学で開催された移民政策学会2017年度冬季大会に参加しました。
最初に、自由報告部会に参加し、学会員による研究発表を聞きました。日本や各国の移民に関連する様々な研究報告を知ることができ、移民研究に取り組む本校生にとって非常に参考になりました。
次に、学会と高等学校の連携セッションが開催され、本校の2年次生が「ベトナム人労働者への調査結果からみる日本の技能実習制度への考察~”STEP HARIMA in HANOI”プロジェクトによる外国人労働者の受け入れについて」というテーマで研究成果の発表を行いました。本校が取り組んでいるフィールドワークin姫路の活動を通して、”STEP HARIMA in HANOI”プロジェクトにより雇用されたベトナム人技能実習生に対する調査結果をまとめ、先行研究と比較した結果についての考察を発表しました。この発表には20人の学会員が参加しました。発表の後、質疑応答の時間が設けられ、「どのような状況で聞き取り調査を実施したのか」や「先行研究はどのようして調べたのか」等、多くの質問が出され、本校生は一つずつ丁寧に応答しました。同時に、課題研究に進めるうえでの、多くの助言やアドバイスもいただき非常に有意義な経験となりました。
最後は、「難民政策の制度構造の再検討-名古屋東海圏の動きから考える」というテーマで行われたシンポジウムに参加しました。難民支援を行う団体からの難民や難民申請者の現状および難民支援の現状報告、弁護士からは難民認定裁判についての報告、そして難民認定を受けたネパール人から難民認定を受けるまでの経緯についての報告を受けました。日本の難民受け入れについて考える良い契機となりました。なお、今回で本校生の学会での発表は3回目でしたが、高校生に学会での発表の機会を与えてくださった移民政策学会に感謝を申し上げます。また、この経験を今後の課題研究活動に活かせるよう継続して努めていきたいです。


 


2017/
11/30(木)
1-3年次生
(13-15回生)
SGH特別講演会「being with の社会構築を目指して」(1-3年次生)
 SGH特別講演会が行われました。立教大学大学院文学研究科 西谷 修(にしたに おさむ)特任教授に、「未来の日本をデザインする~being with の社会構築を目指して」をテーマにご講演をいただきました。1~3年次生全員が受講しました。 ①未来をデザインするとは ②「なりゆき」だとどうなるか考える ③共生とは:《being-with》④近代の世界とこれからの社会:方向性の転換についてお話しいただきました。そのあと質疑応答がありました。具体的にどうすれば、西谷先生の言われることを実践できるか、という生徒からの質問に対して、県立国際高校は教育目標に共生の考え方を含んでいるので、日ごろの学校活動にしっかりと参加してください、という答えがありました。



 

2017/
11/25(土)
2年次生
(14回生)
SGH 全国高校生フォーラム(2年次生)
 2017年11月25日、パシフィコ横浜にて2017年度スーパーグローバルハイスクール(SGH)全国高校生フォーラムが開催されました。全国からSGH指定校およびアソシエイト校116校が集まりました。本校からは課題研究活動に取り組む2年次生4人が参加しました。午前中は京都大学の河合江理子教授より「グローバル人材として世界に飛び立つためには」というテーマで基調講演が行われました。午後には、ポスターセッションが行われました。本校は、”A study of the immigration policy in Japan from the survey of students in Vietnam”というテーマで英語によるプレゼンテーションを行いました。(写真)高度人材としての外国人の受け入れに焦点をあてて、ベトナムの高校生・大学生への調査結果から得られた日本で働くことに興味がある人に対して彼らの不安を減らすためのプランについてプレゼンテーションしました。その後、質疑応答が行われ、「高度人材とはどのような人か」等、多くの質問に対して本校生は丁寧に英語で対応しました。その後は生徒交流会、SGH指定校代表生徒によるディスカッション、ポスターセッション優秀校によるプレゼンテーション、表彰式が行われました。全国での発表会で成果を報告できたことは非常に良い経験となりました。今後の課題研究活動に活かせるように努めたいと考えています。

 

(写真)





2017/
11/5(日)
1年次生
(15回生)
SGH 2017タイスタディツアー(3日目)
(1年次生)
 11月5日(日)、活動日3日目、チェンライにあるメーサイプラシットサート校を訪問しました。メーサイプラシットサート校では日本語専攻および英語専攻の生徒39人が本校生を迎えてくれました。(写真①)
メーサイプラシットサート校より挨拶および学校紹介の後、本校生が日本に関するプレゼンテーション、および本校に関するプレゼンテーション、日本とタイの文化に関するプレゼンテーションをそれぞれ英語で行いました。本校生がお盆の習慣についてプレゼンテーションの後、浴衣で盆踊りを披露しました。(写真②)続けて、メーサイプラシットサート校の生徒がタイ舞踊を披露しました。次に、本校生が事前に行った日本の高校生が将来海外に出ることに関する意識調査の結果を英語でプレゼンテーションを行いました。続けて「海外で働くこと」をテーマに、将来は海外で働きたいと思うか、どこの国で働きたいか、将来は日本で働きたいか等についてメーサイプラシットサート校の生徒に聞き取り調査を行いました。その結果、26人が海外で働きたいと希望しており、働き先はミャンマーが多かったです。一方、日本で働きたいと答えた生徒が15人おり、理由として日本を手本としてタイを発展させたい答えた生徒がいました。この後は両校生による交流会がもたれ、お互いの生徒が情報交換する機会となりました。メーサイプラシットサート校の生徒は非常に友好的で有意義な体験をすることができました。
タイでのすべての活動を終え、チェンライ空港から帰途につきました。

 

(写真①)
メーサイプラシットサート校の皆さんに迎えられる


(写真②)本校生が浴衣で盆踊りを披露

2017/
11/4(土)
1年次生
(15回生)
SGH 2017タイスタディツアー(2日目)
(1年次生)
 11月4日(土)、活動日2日目、バンコクにあるチュラロンコーン大学Sasin日本センターを訪問しました。(写真①)Sasin経営管理大学院は国際水準として認定されているビジネススクールであり、Sasin日本センターは日系企業の若手幹部教育や日本企業の海外進出の支援およびインターンシップ生への教育を行っています。
訪問前日の3日にチュラロンコーン大学副学長の夫人が死去され、この日は大学全体が喪に服することになった都合で、当初予定していた学生が参加できなくなりました。当日は、Sasin経営管理大学院の瀬古氏、および神姫バスグループ神姫インターナショナルの社長三木氏、元Sasin日本センターのインターンシップである戸出氏が参加し本校の活動に協力していただきました。まず、瀬古氏からSasinセンターの説明および日本人が今後世界で活躍するためには何が必要かについて講演をいただきました。次に、本校生が日本に関するプレゼンテーション、および本校に関するプレゼンテーション、日本とタイの文化に関するプレゼンテーションをそれぞれ英語で行いました。続けて、本校生が事前に行った日本の高校生が将来海外に出ることに関する意識調査の結果について英語でプレゼンテーションを行いました。次に「インターンシップ制」をテーマに、なぜインターンシップを希望したのか、インターンシップを通して何が得られたのか等について質問をし、日本人が将来、海外で活躍するためには何が必要かについて戸出氏に聞き取り調査を行いました。(写真②)その結果、日本は品質のよい製品を作れば売れると思っていたが、実際、他国との競争の中で海外では品質がよいだけでは売れないということが分かりました。さらに、日本人は日本のことは知っていると思っていますが、実際に海外に出れば日本の歴史や文化について説明をしなければいけないことが多く、日本について十分に勉強しなければ海外では通用しないということが分かりました。
午後は、翌日の訪問先であるチェンライに飛行機で移動しました。

 





(写真①)チュラロンコーン大学Sasin日本センターを訪問


(写真②)本校生がインターンシップについて質問
2017/
11/2(木)
3(金)
1年次生
(15回生)
SGH 2017タイスタディツアー(1日目)
(1年次生)
  11月2日(木)兵庫県立国際高等学校1年次生20人は朝、関西国際空港を出発し、夜、タイのスワンナプーム国際空港に到着しました。
11月3日(金)、活動日1日目、まずバンコクにあるタイ国日本人会を訪問しました。 このタイ国日本人会では月に2回、タイ在住の日本人の夫人が集まり「タイを知る会」の活動を行っています。目的は、日本からタイに来て家にいてはわからないタイの文化や生活習慣などを学ぶことです。この日は、「タイを知る会」のメンバー11人に集まっていただきました。本校生はこの11人を対象に、タイにおける家事労働者の現状を知ることを目的に聞き取り調査を実施しました。(写真①)その結果、11人中8人が家事労働者を雇っていることが分かりました。家事労働者を雇用する理由は、居住する家が非常に広く一人で家事をするのは難しい状況にあるということ、また、何も知らないタイにやって来た日本人にとって家事労働者がタイの生活や様々な情報を提供してくれる役割を果たしているということでした。雇用している家事労働者はタイ人が多かったです。しかし、タイ全体における家事労働者はミャンマーやラオスなどの隣国からの移民が増えているということでした。理由は、タイでは最近、最低賃金に関する法律が制定されたことで厳しい労働状況にある家事労働者になるタイの若者が減少しているということでした。家事労働者を雇う上でのメリットとデメリットは何か等、本校生の質問に対して「タイを知る会」の方々に丁寧な回答をいただき、タイにおける家事労働の実態を知ることができました。日本では現在、特区において家事労働者として外国人の受け入れが始まっており、今回の調査結果を日本における家事労働者としての外国人受け入れのあり方を考える契機としたいです。
次に、バンコクにあるシーナカリンウィロート大学附属中等学校を訪問しました。(写真②)この日はタイ全土でローイクラトン(灯篭流し)と呼ばれる大きな祭りが行われることもあり、シーナカリンロート校の約50人の生徒と本校生が一緒に祭りで使う灯篭作りを行いました。(写真③)この後、完成した灯篭を校内の池に流しました。短い時間でしたが、シーナカリンウィロート校の生徒ととてもよい交流ができました。
午後からは、バンコクの泰日工業大学を訪問しました。(写真④)泰日工業大学のホリカワ副学長に挨拶をいただき、泰日工業大学の学校説明を受けました。その後、泰日工業大学のインターナショナルビジネスコースの学生(3回生)13人と本校生がお互いに自己紹介を行いました。次に、本校生が日本に関するプレゼンテーション、および本校に関するプレゼンテーション、日本とタイの文化に関するプレゼンテーションをそれぞれ英語で行いました。続けて、本校生が事前に行った日本の高校生が将来海外に出ることに関する意識調査の結果を英語でプレゼンテーションを行いました。(写真⑤)次に「海外で働くこと」をテーマに泰日工業大学の学生に英語で聞き取り調査を行いました。その結果、12人の学生が将来、海外で働くことを希望しており、そのうち8人は日本で働きたいと考えていることが分かりました。海外で働きたいと希望する学生のうち、6人が将来はタイに戻ってきたいと考えており、残りの5人は他の国で暮らしたいと回答しました。この後、泰日工業大学の学生からタイに関するプレゼンテーションがあり、本校生はタイの文化をより詳しく学ぶことができました。次は、本校生が日本のお盆に関するプレゼンテーションを英語で行い、(写真⑥)浴衣で盆踊りを披露しました。盆踊りは泰日工業大学の学生にも参加してもらい、一緒に楽しい時を過ごすことができました。最後に、大学構内で行われているローイクラトンの祭りに本校生も参加しました。タイの文化に触れることができ、とても有意義な経験ができました。



(写真⑤)日本の高校生意識調査の結果をプレゼン


(写真⑥)日本のお盆に関するプレゼンテーション
 

(写真①)タイ国日本人会のみなさんと本校生


(写真②)シーナカリンウィロート大学附属中等学校を訪問


(写真③)
ローイクラトン(灯篭流し)の祭りの灯篭作り


(写真④)泰日工業大学を訪問
2017/
11/4(土)
1, 2年次生
(15, 14回生)
SGH平成29年度高大連携課題研究合同発表会
in 京都大学 (1, 2年次生)
 課題研究に取り組むスーパーサイエンスハイスクール(SSH)およびスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校を中心に兵庫県立高校から約120名の生徒と京都大学の教員5名および京都大学の学生・大学院生約30名が参加して京都大学百周年時計台記念館で開催されました。本校からは2年次生徒5名・1年次生徒7名と教員3名が参加しました。
 京都大学 特定准教授 大澤公一氏による記念講演「心の計量とテストの科学」を聞いた後、1分間でポスター発表をアピールする「1分プレゼンテーション」を行い、ポスターセッションが行われました。
 発表内容は、1年次生「①日本人移民の歴史発見(日本語発表)」2年次生「ベトナムスタディーツアー調査結果から日本の移民政策を考える(日本語発表)」の2グループが発表しました。
 この後行われたグループ討論では、本校生と京都大学の学生が発表についてグループ討議がおこなわれ、熱心な議論を展開しました。



 

2017/
10/30(月)
1年次生
(15回生)
SGH講演会「ディベート『日本は移民を現在以上に受け入れるべきかどうか』に関して」(1年次生)
 SGH講演会が行われ、1年次生全員が参加しました。関西学院大学国際学部の志甫 啓(しほ けい)教授をお迎えして、「ディベート課題研究『日本は移民を現在以上に受け入れるべきかどうか』に関して配慮すべきこと」をテーマにご講演をいただきました。特に、「国際的な人の移動研究に関して」の話で、①人の移動の規模や外国人数を追いかけるだけでなく、どうしてそうなのか考え核心に迫る必要性がある②歯切れのよい見解には警戒が必要であり、そのような見解は、多くの仮定を前提としている、またどのようなことにもメリットとデメリットがある、ということを学びました。
そして、ディベートで最も大事なのは、当日の勝敗でなくそれまでの準備だ、というお話を聞きました。


 

2017/
9/29(金)

SGH中間評価の結果について
            SGH校内推進委員長 前川裕史

文部科学省よりスーパーグローバルハイスクール(平成27年度指定)の中間評価の結果が公表されました。その中で、本校の取り組みについては、「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成が可能と判断される」という評価をいただきました。本校にとりましては、上位より2つ目の高い評価をいただきました。これも、ご支援ご協力を賜りました皆様のお力添えのおかげと感謝申し上げます。今後も継続して課題研究活動に取り組みたいと考えております。
 なお詳細につきまして、下記のサイトをご参照ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/09/1396726.htm

 


2017/
9/26(火)

SGHフィールドワーク in 子ども多文化共生センター2017
 本校生3年次生1名と2年次生5名が子ども多文化共生センターで聞き取り調査を行いました。目的は、子ども多文化共生センターを取材することで、兵庫県が実施している外国人に対する支援活動の現状を知ることでした。
 聞き取り調査の結果、子ども多文化共生センターは主に4つの事業を行っていることが分かりました。そのうちの事業の1つに「サポーター派遣事業」があります。これは神戸市を除く兵庫県在住の在日1年未満の6~18歳の小学生から高校生で希望者すべてにサポーターを派遣し、精神的なケアをはじめ学習支援や生活支援、進学支援などを行うものです。
 生徒たちは子ども多文化共生センターでの聞き取り調査を通して、多くのことを学ぶことができ非常に有意義な経験となりました。これらの成果を今後の研究活動に活かしていこうと考えています。


 


2017/
8/28(月)
2年次生
(14回生)
SGHスタディツアー@関西学院大学2017 (2年次生)
 関西学院大学にて「SGHスタディツアー@関西学院大学」を実施しました。目的は、本年度に結成されたSGHプロジェクトチームの2年次生4人が一学期の活動をポスターにまとめてプレゼンテーションを行い、これを関西学院大学の長友先生に見ていただき質疑応答を通して、課題研究を深める契機とすることでした。まず本校生が「多文化共生を目指した日本の魅力の発信」というテーマでプレゼンテーションを行いました。(写真①)これに対して関西学院大学の長友先生と質疑応答を行いました。この後、本校生と長友先生がテーマに関するディスカッションを行いました。(写真②)今後の課題研究活動を深めるよい機会となりました。


(写真②)
長友先生とディスカッション
 

(写真①)
プレゼンテーション
2017/
8/25(金)
1年次生
(15回生)
SGHフィールドワーク in 姫路 2017 (1年次生)
 「SGHフィールドワークin姫路2017」が実施され、本校1年次生16名が参加しました。今回で三回目になる「フィールドワークin姫路」はタイ人の技能実習生を雇用している姫路市内の企業を訪問し、タイの労働者の現状を調査し今後の課題を考察することを目的に実施しました。  この日、シンワ工業株式会社にはシンワ工業株式会社の代表取締役CEO渡邉陽介氏、シンワ工業株式会社で雇用されているタイの技能実習生2人、および三光塗装工業株式会社から工務部部長の山中直氏、三光塗装工業株式会社で雇用されているタイ人の技能実習生2人、また受け入れ機関の代表として関西メタル工業協同組合の理事長の関光弘氏が参加しました。
 まず、シンワ工業株式会社の渡邉氏よりタイ人の技能実習生受け入れの経緯について詳細な説明を受けました。特にタイの送り出し機関における日本語教育や職業訓練の現状について報告を受け、送り出し機関に自ら出向き企業説明をしたうえで技能実習生を雇用した経緯の説明を受けました。
 次に、シンワ工業株式会社の工場見学を行いました。タイ人の技能実習生は主に溶接の業務を行っていました。次に会議室に戻り、日本の受け入れ機関として関西メタル工業協同組合の関氏より、受け入れ機関の役割について詳細な説明を受けました。 
 最後に、タイ人の技能実習生との質疑応答が行われました。本校生の多くの生徒が積極的に質問をし、これに対してタイ人の技能実習生の方々が丁寧に答えてくれました。タイ人の技能実習生の現状を知るよい機会となりました。


 

2017/
8/9(水)
1年次生
(15回生)
SGHフィールドワーク in 神戸 2017 (1年次生)
 SGHフィールドワーク in 神戸が行われ、1年次生14名と教員2名が参加しました。まず、JR元町駅に集合し、実際に海外移住者が「移民収容所」から「神戸港」まで歩いたルートを辿りながら「神戸市立海外移住と文化の交流センター」に徒歩で向かいました。「神戸市立海外移住と文化の交流センター」に到着し、センターの研究員である天辰様による、神戸と海外移民の歴史についての講義を受講しました。
 講義終了後は、センター1階の移住ミュージアムに移動し、天辰様から展示物の解説をしていただきました。日本国内での移住希望者の募集の仕方や、海外渡航の準備の様子など、海外に移住するまでの国内での出来事や、船内の様子、移住先に到着してからの移住者の体験などを学びました。
 最後に講義室に戻り、当日の学習内容をまとめてフィールドワークを終えました。


 

2017/
7/19(水)
1-3年次生
(13-15回生)
SGH特別講演「日本で暮らす”外国人”の現在―「共に生きる」社会を目指して」(1-3年次生)
 SGH特別講演会が行われました。国士館大学文学部の鈴木 江里子(すずき えりこ)教授に、「日本で暮らす”外国人”の現在―「共に生きる」社会を目指して」をテーマにご講演をいただきました。1~3年次生全員が受講しました。 ①多文化化する日本 ②"外国人"にとっての「不平等」 ③労働市場における"外国人" ④外国ルーツの子どもの教育 ⑤「共に生きる」ために についてお話しいただき、そのあと質疑応答がありました。



 

2017/
7/10(月)
1年次生
(15回生)

SGHスタディツアー@神戸大学 2017 (1年次生)
7月10日(月)、SGH課題研究に取り組む本校1年次生全員が40人ずつのグループに分かれてスタディツアーを実施しました。「SGHスタディツアー@神戸大学」に参加した40人(写真①)は、午前中、大学の説明を受けました。その中で、本校卒業生の神戸大学の学生からSGH課題研究活動に取り組む1年次生が激励を受けました。(写真②) その後、図書館の見学を実施しました。午後からは国際文化学部にて辛島理人准教授より移民研究に関する講義を受けました。(写真③) その後、質疑応答の時間が設けられ、移民研究に関する理解を深めるよい機会となりました。


(写真①) 県立国際生1年40名、神戸大学訪問

 

(写真②) 県立国際卒業の神大生が1年次生を激励


(写真③) 移民研究の講義受講


2017/
7/10(月)
1年次生
(15回生)

SGHスタディツアー@立命館大学 2017 (1年次生)
7月10日(月)、SGH課題研究に取り組む本校1年次生全員が40人ずつのグループに分かれてスタディツアーを実施しました。
 「SGHスタディツアー@立命館大学」に参加した生徒は、午前中、文学部の米山裕教授の講義を受けました。(写真①) 講義の内容は、アメリカ合衆国における移民史を中心に、アメリカ合衆国の日本人移民に関するものでした。講義の後、質疑応答の時間が設けられ移民研究に関して理解を深めるよい契機となりました。午後は、キャンパスツアーを実施しました。(写真②)


(写真②) 立命館大学キャンパスツアー


 

(写真①) アメリカ日本人移民の講義受講
2017/
7/10(月)
1年次生
(15回生)

SGHスタディツアー@国立民族博物館 2017
(1年次生)
7月10日(月)、SGH課題研究に取り組む本校1年次生40名が国立民族博物館スタディツアーを実施しました。(写真①) 午前中、グローバル現象研究部三島禎子准教授による講義を受けました。(写真②) 講義のテーマは「移動する人」であり、移民マップ作成を行っている生徒にとって、人が移動する原因について考えるよい契機となりました。その後、博物館の見学を実施し、世界の様々な文化について学習しました。(写真③)


(写真①) 県立国際40名が民博スタディツアーへ


 

(写真② )「移動する人」の講義受講


(写真③) 世界の様々な文化について学習

2017/
6/16(金)

平成29年度第1回スーパーグローバルハイスクール(SGH)連絡協議会・連絡会
「平成29年度第1回スーパーグローバルハイスクール(SGH)連絡協議会・連絡会」がお茶の水女子大学及び筑波大学東京キャンパス文京校舎を会場に開催され、SGH123校、アソシエイト56校、各教育委員会など関係者約350人が集まりました。この第三部では、11会場に分かれ、指定校22校の教員による分科会(指定校報告)が行われ、本校からSGH担当の前川主幹教諭が「高校生による学会発表への道のり~「移民マップ」作成、国内スタディツアー、海外フィールドワーク、学校設定科目における取り組みを通して~」というテーマで本校SGH課題研究活動の成果についての報告を行いました。

 

2017/
6/15(木)
1,2年次生
(14,15回生)
SGH課題研究活動「昼休み辻説法(1,2年次生)
2年次生4人と1年次生24人が中央廊下に集まり、第1回「昼休み辻説法」が行われました。1年次の24人は「移民マップ」作成班の班長でした。目的は、昨年度「移民マップ」を作成し校内外で発表を行った2年次生が1年次生にアドバイスを与えることで1年次生の課題研究活動を進める契機とすることでした。まず、2年次生が作成した「移民マップ」とその考察についてプレゼンテーションを行いました。その後、2年次生が「移民マップ」作成や考察の進め方について1年次生にアドバイスを与えました。1年次生は全員が真剣に聞き入っていました。



 

2017/
6/5(月)
1年次生
(15回生)
SGH講演「移民研究の意義―『移民マップ』作成から見えてくること―」(1年次生)
 SGH講演会が行われました。関西学院大学国際学部の長友 淳(ながとも じゅん)准教授に、「移民研究の意義―『移民マップ』作成から見えてくること―」をテーマにご講演をいただきました。1年次生(15回生)が受講しました。 ①移民とは:社会学での2つの定義(狭義「永住」前提、広義「移動者(留学生)」含む) ②国によって異なる移民の位置づけと政策 ③移民研究の意義(移民偏見からの脱却、自分の意見を持つ重要性)についてお話しいただき、そのあと移民研究に関して活発な質疑応答がありました。



 

2017/
5/28(日)
2,3年次生
(13, 14回生)
 SGHスタディツアー@移民政策学会2017年次大会(2,3 年次生)
 2017年5月28日、東京の成城大学で開かれる移民政策学会(Japan Association for Migration Policy Studies (JAMPS)) 2017年度年次大会に、本校より2年次生2名、3年次生8名の計10名が参加しました。
 学会と高等学校の連携部会で、本校3年次生の嶺山さんと本校の前川主幹教諭が「日本とイタリアにおける少子高齢化社会と移民問題の関係性」について報告しました。

詳しくは移民政策学会のHPをご覧ください。
ココをクリック






2017/
5/24(水)
1,2年次生
(14, 15回生)
SGHベトナムスタディツアー報告会  (1,2 年次生)
 2016年11月にベトナムスタディツアーに参加した20名が1,2年次生に対して報告会を行いました。
 1)現地で行った日本文化や国際高校の紹介 2)訪問した学校で行った調査の結果 3)ベトナムの町や文化 などについて報告しました。また、次回のスタディツアーの目的地がタイと発表されました。






2017/
5/1(月)
1年次生
(15回生)
SGH基調講演「移民研究を始めるにあたって―移民研究の意義とは何か―」(1年次生)
 SGH基調講演が行われました。立命館大学国際関係学部の南川 文理(みなみかわ ふみのり)教授をお迎えして、移民研究を始めるにあたって―移民研究の意義とは何か―」をテーマにご講演をいただきました。1)現代世界の国際移民 2)移民研究とは何か についてお話ししていただきました。 そのあと移民研究に関して質疑応答がありま
した。


 

2017/
3/19(日)
1,2年次生
(13, 14回生)
SGH甲子園2017  (1,2 年次生)
 2017年3月19日、関西学院大学の上ヶ原キャンパスにて全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会2017「SGH甲子園」が開催されました。(写真①)本校からは、口頭発表に1グループ、ポスター発表に3グループ、グループディスカッションに1名、(写真②)計24名が参加しました。口頭発表およびグループディスカッションは1次審査を通過しての出場となりました。本校の課題研究のテーマである「移民研究」について、これまでの成果をそれぞれが発表を行いました。口頭発表は英語での発表を行いました。(写真③)全国の発表会があり、多くのアドバイスを受け、また他校の取組にふれることができ、有意義な一日となりました。


 (写真②)本校より1名グループディスカッションに参加


(写真①) SGH甲子園、関西学院大学で開催

(写真③) 本校「移民研究」について英語で発表




2017/
2/18(土)
1年次生
(14回生)
SGHスタディツアーin東京 2017(2日目)
(1年次生)
 午前中は東京学芸大学附属国際中等教育学校で生徒課題研究成果発表会に参加しました。発表会はSSHに関する研究発表が4つとSGHに関する研究発表が4つでした。どの発表も先行事例の研究、リサーチ、分析、考察と非常に高いレベルで研究活動が行われていることがわかりました。特に様々なデータを使い、説得力のあるプレゼンテーションは非常に参考になりました。
 午後からは本校生と東京学芸大学附属国際中等教育学校の生徒が一緒に昼食をとりながら交流する機会を持ちました。次に本校生がプレゼンテーションを行いました。(写真1)本校のプレゼンテーションの内容は、「フィールドワークin姫路」、「ベトナムスタディツアー」、「移民マップ」でした。このスタディツアーに参加したすべての生徒がプレゼンテーションを行いました。次に東京学芸大学附属国際中等教育学校の生徒によるプレゼンテーションが行われました。内容は日本のハラール料理を調査分析し、ムスリムがより安心して日本で食生活を楽しめる提案がなされました。非常に興味が持たれる印象に残るプレゼンテーションであり、本校の活動に非常に参考になりました。最後に本校生と東京学芸大学附属国際中等教育学校の生徒が一緒にグループワークを行いました。テーマは「今後どのように移民政策を進めていくか」というもので、各グループでお互いに意見を交換しながら提案を紙にまとめました。(写真2)
 本校生にとってはよい刺激となり、今後の課題研究活動に対するモチベーションを高めるよい機会となりました。

 


(写真1) 県立国際生移民マップについて発表

(写真2) 移民政策提案について意見交換




2017/
2/17(金)
1年次生
(14回生)
SGHスタディツアーin東京 2017(1日目)
(1年次生)
 2017年2月17日(金)、18日(土)本校の1年次生36名が「SGHスタディツアーin東京2017」に参加しました。(写真1)このスタディツアーの目標は、SGHの課題研究の一環として、「移民研究」における大学の研究者とのディスカッションやSGH指定校の生徒との交流を通して課題研究を深める契機とすることでした。
  東京工業大学にて、まず学校説明を受けました。(写真2)次にキャンパスツアーを行い、図書館等の施設を見学しました。次に本校生がプレゼンテーションを行い(写真3)、東京工業大学の佐藤由利子准教授との質疑応答が行われました。本校のプレゼンテーションの内容は、「フィールドワークin姫路」、「ベトナムスタディツアー」、「フィールドワークin池田」でした。このスタディツアーに参加したすべての生徒がプレゼンテーションを行いました。それぞれのプレゼンテーションに対して佐藤先生より丁寧なアドバイスをいただきました。次に佐藤先生より「世界の留学生・高度人材受入れ政策の概観と日独の政策の比較」というテーマでプレゼンテーションを行っていただきました。(写真4)この後、質疑応答があり本校生は佐藤先生に積極的に質問をしました。非常に意義のある活動ができました。


(写真1) 県立国際生36名が参加
 


(写真2) 東京工業大学の学校説明

(写真3) 国際生のプレゼンテーション

(写真4) 佐藤先生のプレゼンテーション


2017/
2/11(土)
1,2年次生
(14,13回生)
SGH「ひょうご・こうべワールドミーツ for YOUTH」参加
(1,2年次生)
 神戸国際展示場で「ひょうご・こうべワールドミーツfor YOUTH」第4回高校生「国際問題を考える日」が開催され、本校から1年次生および2年次生の30人が参加しました。午前中は基調講演、パネルディスカッションが行われました。午後は国際的な取組を行う団体との交流に参加した後、ポスターセッションが行われました。本校は7つのポスター発表を行いました。2年次生の1つのグループは「移民研究を通して未来の日本の選択肢を提案する」というSGH課題研究活動の成果を英語で発表しました。その他、2年次は「カンボジア実地調査に関する発表」および「海外研修における調査結果発表」を行い、1年次生は「ベトナム実地調査に関する発表」および「移民マップについての発表」を行いました。さらに、JRC部、および本校の学校設定科目である国際ボランティア研究の授業を選択している生徒による発表も行われました。発表の後に聴衆との質疑応答が行われ、それぞれ活発な意見の交換が行われました。非常に有意義な一日を過ごすことができました。

 









2017/
1/28(土)
1年次生
(14回生)
SGHフィールドワークin池田~
池田さつき会特別養護老人ホームポプラ訪問
(1年次生)
 本校1年次生9人がSGH課題研究活動の 一環として池田市にある特別養護老人ホームポプラを訪問しました。(写真①)今回の目的はEPAを通じてフィリピンから介護福祉士候補者を受け入れている特別養護老人ホームを訪問し、日本の介護現場および移民労働の現状を調査し、未来の日本の選択肢を考える契機とすることでした。今回、特別養護老人ホームポプラで働くフィリピン人の女性5名にインタビューしました。(写真②)
 まず、伊丹谷理事長からの施設の説明があり、(写真③)続けて本校生徒の質疑応答が行われました。
 次に、本校生が特別養護老人ホームポプラで働く5人のフィリピン人にインタビューしました。インタビューは日本語および英語で行いました。本校生は介護の現場で働いている感想や将来設計について質問しました。本校生の多くの質問にフィリピン人職員の皆さんに丁寧に答えていただき、介護現場で働く移民労働の現状を理解することができました。この調査結果をまとめて今後の活動に活かしていきたいと考えています。

 


(写真①)老人ホームポプラ訪問

(写真②)フィリピン人介護福祉士にインタビュー

(写真③)伊丹谷理事長から説明


2016/
12/19(月)
1,2年次生
(14,13回生)
SGH課題研究中間発表会およびC.C.C.発表会
(1,2年次生)
 平成28年度スーパーグローバルハイスクール(SGH)課題研究中間発表会が本校国際交流ホール行われ、1,2年次生がSGH課題研究の成果を発表しました。また、最後に2年次生のC.C.C発表会で14回生向け海外研修報告が行われました。
 まず、本校の秋宗校長と兵庫県教育委員会の的塲指導主事より開会のあいさつがありました。(写真①②)
 続いて、本校のSGH校内推進委員会の前川委員長が本校SGH事業の概要説明を行いました。
 そして1年次生のSGH課題研究中間発表会がありました。(1)1学期のディベート(日本語)の取り組みについての報告
(写真③) (2)夏休みの企業訪問の報告 (3)2学期の世界移民マップ作成の取り組み(代表(A)ニュージーランド (B)ケニア (C)ベトナム)についての報告(写真④) 
(4)11月のベトナムスタディツアーの報告でした。
 さらに、2年次生のSGH課題研究中間発表会がありました。(1)昨年11月のカンボジアスタディツアーの報告 (2)ハイスクールサミットおよび京都大学課題研究発表会の報告
 (3)移民政策学会2016冬季大会の報告(写真⑤)
 (4)海外研修の取組みについての報告
がありました。
 後半は2年次生のC.C.C.発表会で、海外研修(イギリス・カナダ・アメリカ)についての報告がありました。(写真⑥)

(写真⑥)海外研修報告

 

(写真①)秋宗校長開会挨拶(写真②)的塲指導主事挨拶 

(写真③)ディベートについて

(写真④)移民マップ発表

(写真⑤)移民政策学会での報告

2016/
12/3(土)
1,2年次生
(14,13回生)
SGHスタディーツアー@移民政策学会2016冬季大会(1,2年次生)
 移民政策学会2016年冬季大会が神戸女学院大学で開かれ、本校から4名の1年次生と6名の2年次生が参加 し(写真①)、自由報告部会にて本校2年次生 政所奈乃羽さんが2016年3月に行われたSGHカンボジアスタディツアーでの調査から、彼らの現状、日本で取るべき移民政策について考察を報告しました。(写真②)
 発表後の質疑応答では「カンボジアの現状の分析・考察と日本の状況」に関する議論が交わされました。(写真③)


(写真①)県立国際10名参加
 

(写真②)自由報告部会で発表

(写真③)質疑応答
2016/
11/24(木)
1,2年次生
(14,13回生)
SGH特別講演・人権講演会(1,2年次生)
 平成28年度SGH特別講演・人権講演会が行われ、お茶の水女子大学名誉教授の宮島喬(みやじまたかし)氏を迎えて、「移民研究を通して日本の多文化共生社会のあり方を考える」という題で講演をしていただきました。全校生徒が参加しました。
(1)なぜヨーロッパは"新移民大陸"になったのか (2)4つの移民(migrants)のタイプ (3)移住者(migrants)から定住者(settlers)へ
(4)移民の社会的統合はどう進められたか (5)移民から市民へ~西欧のシティズンシップの考え方 (6)文化的な共生とその問題点
(7)日本の"国際化"とその認識 (8)移民・マイノリティと向き合い始めた日本(80年代から) (9)外国人労働者の受け入れ開始(90年)
(10)なぜ外国人労働者をフロントドアから受け入れないのか (11)移住女性の人権と労働者の権利 (12)永住・定住外国人の増加
(13)多文化共生を目指して という内容でした。(写真①)
 講演のあと、生徒からの質問に答えていただきました。(写真②)

 

(写真①)宮島先生の講演

(写真②)生徒からの質問
2016/
11/6(日)
1,2年次生
(14,13回生)
SGH「平成28年度高大連携課題研究合同発表会in京都大学」参加(1, 2年次生)
 課題研究に取り組むスーパーサイエンスハイスクール(SSH)およびスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校を中心に兵庫県立高校から約120名の生徒と京都大学の教員5名および京都大学の学生・大学院生約40名が参加して京都大学百周年時計台記念館で開催されました。本校からは2年次生徒11名・1年次生徒5名と教員4名が参加しました。
 京都大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻特定助教 岸本将史氏による記念講演「エネルギー問題について考えよう」を聞いた後、
1分間でポスター発表をアピールする「1分プレゼンテーション」を行い(写真①)、ポスターセッションが行われました。
 発表内容は、1年次生「①本校におけるディベートによる課題研究の報告、②夏季休業中に実施した企業訪問の報告
(日本語発表)」。2年次生A班「カンボジアフィールドワークの報告・考察(日本語発表)」。B班「多文化共生をめざす未来の日本の選択肢を提案(英語発表)」の3グループが発表しました。(写真②)
 この後行われたグループ討論では、本校生と京都大学の学生が移民研究について熱心な議論を展開しました。
 

(写真①)ポスター発表の1分間プレゼン

(写真②)ポスターセッション
2016/
11/06(日)
1年次生
(14回生)
SGHベトナムスタディツアー(5日目)
 すべての学校訪問を終え、多くのベトナム人と交流することができ有意義な体験ができました。
 その後ハノイ空港に移動し、空路ホーチミン経由で11月6日に関西国際空港に帰ってきました。
 


2016/
11/05(土)
1年次生
(14回生)
SGHベトナムスタディツアー(4日目)
 午前中は公立のタックタット高校を訪問しました。(写真①)ここでは高校1年生の28人と交流することができました。前日と同様に本校生全員が英語でプレゼンテーションを行いました。(写真②)その後「日本で働くこと」をテーマとした意識調査を実施しました。質疑応答はすべて英語で行いました。結果、日本で働くことに興味がある生徒は3人であり、日本語の支援があれば日本で働くことに興味を持つという生徒は3人であり、日本人の英語力が向上すれば日本で働くことに興味を持つと答えた生徒も3人でした。一方で、日本に留学したいと答えた生徒は17人でした。その理由を聞いたところ、日本のアニメが好きである、日本のファッションに興味がある、日本人は親切だからという回答が得られました。日本語を学んでいる生徒が少ないことが日本で働くことに対する興味の少なさの原因と推測されました。調査の後、グループに分かれて交流会をしました。ベトナムの高校生はスマートフォンを取り出してお気に入りの日本の歌手の歌を流すなどして交流しました。また本校生はプレゼンテーションで浴衣で踊るパフォーマンスをしましたが、浴衣に興味を持つベトナム学生は非常に多かったです。

 午後は、市内のホテルを会場に、ハノイ医療大学の看護師志望の学生12人に調査することができました。(写真③)まず大学の教員によるベトナムと日本の医療事情についての講義を受けました。その後はこれまでと同様に本校生全員が英語でプレゼンテーションを行いました。その後「日本で働くこと」をテーマとした意識調査を実施しました。結果、日本で働くことに興味がある学生は7人でした。ここで日本におけるEPA看護師候補者についての現状について報告を行いました。具体的には、日本における看護師国家試験の合格率は10%と非常に厳しいことを報告しました。その上で、それでも日本に来て働きたいかと聞いたところ8人がYESと答えました。理由は、日本で働くことはよい経験になるから、日本は安全だからという回答が得られました。ただし、何を支援してほしかと質問したところ日本語の支援と答えた学生が8人おり、ここでも言語教育が大きな課題と認識しました。この後、グループに分かれて英語でディスカッションを行いました。


 

(写真①)タックタット高校生と交流


(写真②)国際生、日本についてプレゼン


(写真③)ハノイ医療大学の看護師志望者と交流


2016/
11/04(金)
1年次生
(14回生)
SGHベトナムスタディツアー(3日目)
 午前中はアルフレッドノーベル校を訪問しました。小学5年生から高校2年生まで70人と交流することができました。(写真①)本校生全員が英語でプレゼンテーションを行いました。その後「日本で働くこと」をテーマとした意識調査を実施しました。質疑応答はすべて英語で行いました。その結果、日本で働くことに興味がある生徒は3人、日本に留学したいと答えた生徒は2人でした。あなたが日本で働きたいと思うためには何が必要かと質問したところ、日本人の英語力という回答がありました。プライベートスクールであるアルフレッドノーベル校は小学生から英語で授業をしており、英語が使える仕事や国に興味があると推測されました。その後、グループに分かれて構内見学を行うなど交流する機会を持つことができました。

 この日の午後は、ハノイ工科大学を訪問しました。日本語を学んでいる大学2,3年生の12人と交流することができました。(写真②)本校生がプレゼンテーションを行いました。その後「日本で働くこと」をテーマとした意識調査を実施した。質疑応答はすべて英語で行いました。その結果、日本で働くことに興味がある学生は10人であり、あなたが日本で働くならどのような支援を期待するかという質問には、高い給料という回答が得られました。また、日本語の支援があれば日本で働くことに興味を持つという学生は12人全員であり、日本人の英語力が向上すれば日本で働くことに興味を持つと答えた学生が11人でした。ここでも言語の問題は大きな課題であると認識しました。調査の後、本校生とベトナムの学生が英語でディスカッションをして交流をしました。
 

(写真①)アルフレッドノーベル校訪問


(写真②)ハノイ工科大学訪問

2016/
11/03(木)
1年次生
(14回生)
SGHベトナムスタディツアー(2日目)
 午前中は国立ベトナム大学を訪問しました。国立ベトナム大学の学生35人とグローバル・イシューに関する講義を受け、本校生全員がプレゼンテーションを行いました。具体的には、日本についてのプレゼンテーション、本校についてのプレゼンテーション、本校のSGH課題研究活動についてのプレゼンテーションを英語で行いました。(写真①)その後、国立ベトナム大学の学生に「日本で働くこと」をテーマとした意識調査を実施しました。(写真②)質疑応答はすべて英語で行いました。その結果、日本で働くことに興味がある学生が34人おり、日本に非常に高い関心があることがわかりました。また、日本語の支援があれば日本で働くことに興味を持つという学生は35人全員であり、日本人の英語力が向上すれば日本で働くことに興味を持つと答えた学生が10人いました。移民政策を考える上で言語の問題は大きな課題であると認識しました。

この日の昼食会場であったハノイ・サフル・ホテルでは、姫路経営者協会が主催するSTEP HARIMA in HANOIが開催されており、これを本校が取材しました。(写真③)このプロジェクトは人材不足に直面する播磨地区の中小企業がハノイで企業説明会を行い、直接ベトナム人を雇用するのが目的でした。

その後、JVC(日本語習得の会)に移動しました。ここでは高校生から社会人までの35人に調査することができました。まず、本校生全員が日本語でプレゼンテーションを行いました。その後に「日本で働くこと」をテーマとした意識調査を実施した。その結果、日本で働くことに興味がある学生は35人全員でした。日本語を勉強している理由を聞いたところ、ベトナムの日系企業で働きたい、日本に留学したいなどの回答が得られました。また、日本に関する情報はインターネットで得ており、多くのベトナム人が日本のアニメや漫画、アイドルなどの日本文化に興味があることがわかりました。調査の後、本校生とベトナム人がグループに分かれて交流会をしました。ベトナム人の意見交換ができたことは非常に有意義な体験となりました。


(写真⑧)ベトナム人生徒との交流
 


(写真①)国立ベトナム大学でプレゼン


(写真②)大学生にインタビュー


(写真③)
ステップ・ハリマ・イン・ハノイ

(写真④)JVC(日本語習得の会)訪問


(写真⑤)国際生、日本語でプレゼン
2016/
11/02(水)
1年次生
(14回生)
SGHベトナムスタディツアー(1日目)
 1年次生21人が2016年11月2日~6日の日程でベトナムスタディツアーを実施しました。
前回のスタディツアーはカンボジアの農村を訪問し、多くのカンボジア人はタイに「出稼ぎ」で働きに行ったが、低賃金や違法労働のため帰国していたことがわかりました。彼らの多くが字の読み書きができない「教育を十分に受けられなかった」人たちでした。2年目は、「教育を受けている人」を対象にベトナムで調査を行うことにしました。これは現在行われている「フィールドワークin姫路」において、日本の企業で雇用されているベトナム人に対する調査の延長です。実際にベトナムを訪問し「日本で働くことについてどう考えるか」を調査し、将来、日本が海外から多くの移民を受け入れるための方策や海外から多く人がやってきた場合、海外からやってきた人も日本にいる人も共に幸せに暮らせる日本のあり方を提案することを目的としました。
 また、帰国してから、調査結果をまとめ、分析し、自分の考えを他の生徒や広く国内外の人々に発信することを目的としました。

11月2日。関西国際空港を出発し(写真①)13:40にハノイ空港に到着しました。その後はハノイ市旧市街地を歩いて見学をしました。(写真②)中国とフランス統治時代の影響を受けた街並みを見学し、ベトナムの歴史について学びました。(写真③)


(写真③)カトリック教会前

 

(写真①)関西空港出発



(写真②)ハノイ旧市街

2016/
9/26(月)
1年次生
(14回生)

SGH活動:ディベート(決勝)(1年次生)
  ディベート大会決勝が行われました。予選で「肯定側」「否定側」それぞれ得点が最も高かった2班が対戦しました。
 ディベートのテーマは「日本は移民を受け入れるために二重国籍制度を導入する」です。
 肯定側<立論>
・日本の人口減少を食い止めることができる
・日本人も外国人も自国に帰ってきやすい
・日本の経済成長が期待できる
 否定側<立論>
・二重国籍を持つ子供と元々その国に居た親を持つ子供とで、教 育格差が生まれる 
・観光地が特別でなくなる。
・公報上の権利義務関係が複雑になる
それぞれの立論に基づき論拠データを提示したり、主張を述べたりしながら議論を戦わせました。(写真①②)
 特別審査員の関西学院大学法学部の水戸教授、関西学院大学国際学部の長友准教授より講評がありました。「色々な文献を読み、内容をまとめることが大事である」との講評を頂きました。(写真③)
 今回は否定側代表チームが勝利しました。
 議論した両チームはもちろん、ジャッジとして参加した他の1年次生も今回のディベートを通じて移民についての理解を深めることができました。(写真④)


 (写真③)特別審査員   (写真④)1年次生結果集計中 


(写真①②)ディベートの様子 
2016/
9/2(金)
1,2年次生
(13,14回生)
SGH昼休み辻説法(1,2年次生)
 9月2日の昼休み、本校2年次生4名と1年次24名が廊下に集まりました。(写真)目的はディベート大会を来週にひかえた1年次生に2年次生がアドバイスをするためでした。昨年度ディベートを行った2年次生がディベートを行ってみせ、そのあとディベートを進める上で重要な点について話をしました。各班の班長・副班長が集まった1年次生は熱心に耳を傾けていました。
 

(写真)2年次生が1年次生に「辻説法」スタイルでア
ドバイス

2016/
8/29(月)
1年次生
(14回生)
SGHスタディツアー@関西学院大学(1年次生)
 8月29日、関西学院大学にて行われた「SGHスタディツアー@関西学院大学」に本校1年次生10名が参加しました。(写真①)このスタディツアーの目的は、9月に行われるディベート大会に向け、課題研究活動を深めることでした。ディベートのテーマは「日本は移民を受け入れるために二重国籍制度を導入する」です。参加した生徒たちは事前にまとめた質問事項について、関西学院大学国際学部の志甫先生と長友先生とディスカッションをおこないました。(写真②)両先生から、ディベートの進め方をはじめ、国籍制度に関して他国の事例や市民権などの権利の問題まで多岐にわたって話がありました。生徒たちも積極的に議論に参加し、国籍制度や移民研究について理解を深めるよい契機となりました。この成果を9月のディベート大会に活かせるように努めたいです。



 

(写真①)1年次生10名

(写真②)先生方とディスカッション
2016/
8/26(金)
1年次生
(14回生)
SGH フィールドワークin 姫路(1年次生)
 8月26日、本校1年次生18名が高度人材としてベトナム人を雇用している企業を訪問し調査を行いました。訪問先は姫路市にある梶原鉄工所株式会社(写真①②)と神崎郡にある高田工業協業組合(写真③④)でした。会社の説明を受け、工場を見学した後、雇用されているベトナム人と話をする機会をもちました。梶原鉄工所は1名、高田工業協業組合は4名のベトナム人にインタビューすることができました。まず、雇用側から、中小企業では現在、高度人材が不足しているため、ベトナムの優秀な人材を雇用したという経緯を聞きました。両社とも雇用したベトナム人は非常に真面目で社内によい影響を与えているという話も聞きました。ベトナム人からは日本に来て、進んだ技術を学べることが一番よかったという感想を得られました。社員がみな勤勉でよく支援してくれるので非常に働きやすいと話していました。日本で困っていることは、全員が日本語の問題をあげていました。方言やあいまいな表現がわかりにくいと話していました。日本では英語でコミュニケーションできないので困ると話すベトナム人もいました。私たちはこの調査結果を持ち帰り、未来の日本のあり方を考える契機としたいです。



 

(写真①②)梶原鉄工所

(写真③④)高田工業協業組合
2016/
8/21(日)
2年次生
(13回生)
「ひょうご・こうべ保健医療ハイスクールサミット」参加(2年次生)
 G7神戸保健大臣会合のプレイベントとして、WHO神戸センターとG7神戸保健大臣会合推進協議会の主催で、ひょうご・こうべ保健医療ハイスクールサミットが神戸国際会議場で開催され、本校2年次生の15名が参加しました。本校からは2つの班がポスターセッションを行いました。
 1つの班は’A future vision of Japan based on the study of immigration’というテーマで次の内容のプレゼンテーションを英語で行いました。「2015年は多くの移民難民が欧州に流入し『「移民危機』という状況を生み出しました。日本は現在、基本的に移民は受け入れておらず、難民受け入れ数も極めて少数です。一方で、日本は少子高齢化により、人口減少社会へと移行しています。私たちは様々なフィールドワークで得られたデータより、多文化共生をめざす未来の日本の選択肢を提案する。」というものです。
 もう一つの班は「移民研究を通して未来の日本の選択肢を提案するプロジェクト」というテーマで、2016年3月に実施したカンボジアでのフィールドワークに関するプレゼンテーションを英語と日本語で行いまし
た。内容は次の通りです。「私たちはスーパーグローバルハイスクール課題研究活動の一環として2016年3月にカンボジアでフィールドワークを行いました。多くの移出者がいるカンボジアの農村で、移出経験者に聞き取り調査を行い、『なぜ人の移動が生じたのか。その背景にある社会的な要因は何なのか。』等についての考察を進め、未来の日本のあり方について提案をする。」というものです。
 プレゼンテーションの後には質疑応答が行われました。その中でWHO神戸センター所長であるアレックス・ロス氏と本校生が英語でディスカッションを行いました。本校生が提案した日本が将来移民を受け入れるための様々なプランについて、ロス氏から次のようなコメントをいただきました。「日本の人口が将来減少するのは避けられない問題であり、これに対してはドイツのように人口減少問題に対処し成功した他国の事例を調査すべきであるということ。また、日本人は移民に対してネガティヴな先入観をもっていることが問題で、こうした意識の問題を解決することが重要である。」という意見をいただきました。本校生にとって非常に有意義な経験となりました。
 またハイスクールサミットでは全体会が行われ、本校生も積極的に意見を述べディスカッションに参加しました。



 


2016/
8/10(水)
2年次生
(13回生)
SGHフィールドワーク@子ども多文化共生センター(2年次生)
 2016年8月10日14時~16時、本校2年次生2名がSGH課題研究活動として「子ども多文化共生センター」を訪問し、兵庫県教育委員会の人権教育課の堀内みち子主任指導主事にお話しを伺いました。目的は日本に住む外国人に対して、どのような日本語指導の支援が行われているかを調査するためです。これまで本校ではSGH課題研究活動としてカンボジアでの移出経験者への取材、姫路の企業で働くベトナム人への取材を通して、日本が将来移民を受け入れた場合、移民に対する日本語指導の支援が大きな課題であると考えています。そこで現在、日本で生活する外国人や外国にルーツを持つ子どもたちにどのような日本語指導の支援が行われているかを調査しました。「子ども多文化共生センター」は本校の敷地内にあり、主に日本語指導が必要な外国人児童生徒に対してサポーターを派遣し、学校教育における支援を行っています。この日の調査で、「子ども多文化共生センター」が行っている日本語指導の支援について知ることができました。取材を通して、日本語指導の支援が必要な人々に対してさらに継続的な支援活動を行う必要性や、子どもだけでなく親に対する日本語指導の支援の必要性を感じました。

 


2016/
7/12(火)
1,2年次生
(14,13回生)
SGH特別講演「人口減少時代の日本の選択 ~移民受入は是か非か~」(1,2年次生)
 SGH特別講演会が行われました。公益財団法人 日本国際交流センター 執行理事 毛受 敏浩(めんじゅ としひろ)氏を迎えて、「人口減少時代の日本の選択 ~移民受入は是か非か~」というテーマでご講演をいただきました。1,2年次生(14,13回生)が受講しました。 そのあと質疑応答がありました。

 

2016/
7/11(月)
1年次生
(14回生)
SGHスタディツアー@京都大学・大阪大学・立命館大学(1年次生)

SGHスタディツアーat 京都大学・大阪大学・立命館大学が行われ、1年次(14回生)120人が参加しました。目的は、課題研究活動の一環として、大学を訪問し移民について研究をしている教員による講義およびディスカッションを通して、移民研究を深める契機とするというものでした。

(1)SGHスタディツアー@京都大学
 1年次生40人がバスで京都大学を訪問しました。(写真①)10時すぎに到着し、京都大学総合博物館を見学しました。その後、10時30分から12時まで、総合人間学部の西山教行教授の「移民政策を通して未来の日本のあり方を考える~フランスとの対照のもと日本の問題を考える~」というテーマで講義を受けました。(写真②)内容は、日本における移民の現状、フランスにおける移民の歴史、フランスにおける移民の現状、これからの日本の姿という構成でした。特にフランスが移民を受け入れるようになった経緯を歴史に沿って丁寧に説明していただきました。そして人口学の観点から、日本は人口減少社会に迎えるにあたり、将来、他国に類を見ない少子高齢社会が出現することを説明され、これからの日本のあり方を考えるうえで移民研究を行う意義の重要性について説かれました。この後、本校生徒と西山教行教授とのディスカッションが行われ、活発な質疑応答により移民研究について理解を深める契機となりました。この後、京都大学附属図書館の見学をしました。構内で昼食をとりバスで本校に帰ってきました。

(2)SGHスタディツアー@大阪大学
 1年次生40人がバスで大阪大学を訪問しました。(写真③)9時すぎに到着し、9時30分から総合図書館でOPACを使用して図書館利用の実習を受けました。その後、8つのグループに分かれてOPACで検索した書籍を図書館で探しました。(写真④)10時30分から12時まで、言語文化研究科の山下仁教授の講義を受けました。(写真⑤)テーマは「これからの多文化共生のあり方~日本が将来移民を受け入れるにあたり考慮すべきこと~」でした。過去に起きた移民問題や人種差別問題から、現在の移民問題の解決策や改善策を考えるという内容でした。特にドイツの事例を取り上げ、次いで日本人の外国人に対する差別意識についての話がありました。「シンパシーではなく、エンパシーを」、つまり相手の立場に立って相手の考え方や態度を理解しようとする態度や能力を身につける重要性を説かれました。この後、4人ずつのグループに分かれて、4つのテーマについて話し合いました。「私たちにできるのはどんなことか?」、「日本の社会は多言語・多文化するだろうか?もしそうなったら、どんな問題が生じるか?」、「移民の問題を自分の問題として考えることができるか?」、「移民の問題を考える上で、一番大切なのはどんなことか?」というテーマについて話し合い、最後に各グループで意見をまとめて発表を行いました。この後、大阪大学総合学術博物館を見学し、構内で昼食をとりバスで本校に帰ってきました。

(3)SGHスタディツアー@立命館大学
 1年次40人がバスで立命館大学衣笠キャンパスを訪問しました。(写真⑥)10時すぎに立命館大学に到着し、10時40分から12時10分まで国際関係学部の南川文里教授による講義を受けました。(写真⑦)テーマは「国際関係学部で学ぶ国際移民と多文化共生」でした。最初に、イギリスのEU離脱問題やヨーロッパへの難民危機、アメリカ合衆国でのトランプ旋風などを例にあげ、現代社会における社会的な諸問題に関して移民や難民が与える影響の大きさについて言及されました。一方、移民は文化的多様性と革新性に満ちた活力を社会に与える存在であることを、アメリカ合衆国の発展を例にあげて説明されました。一方、少子高齢化問題に直面する日本においても、移民・難民問題に向き合うことが未来の日本を考える上で極めて重要であると主張されました。南川先生による講義の後、質疑応答が行われ本校生徒と南川先生の間で活発な議論が行われました。この後、大学紹介を受け構内で昼食をとりました。昼食後はキャンパスツアーを行った。かつての陪審法廷がある末川記念会館などを見学しました。(写真⑧)すべての行事を終了しバスで本校に帰ってきました。

 

(写真①)

(写真②)

(写真③)           (写真④)

(写真⑤)

(写真⑥)           (写真⑦)

(写真⑧)
2016/
6/20(月)
1年次生
(14回生)
SGH講演「日本および世界の移民問題」(1年次生)
 SGH講演会が行われました。関西学院大学法学部の水戸 考道(みと たかみち)教授をお迎えして、「日本および世界の移民問題」をテーマにご講演をいただきました。1年次生(14回生)が受講しました。 そのあと質疑応答がありました。

 

2016/
6/19(日)

2年次生
(13回生)
SGHスタディツアー in 東京 (2日目)(2年次生)
 大妻女子大学にて、本校2年次生の10人がプレゼンテーション「A future vision of Japan based on the study of immigration」を行いました。(写真①)内容は次の通りです。―2015年は多くの移民難民が欧州に流入し,「移民危機」という状況を生み出した。日本は現在、基本的に移民は受け入れておらず、難民受け入れ数も極めて少ない。一方で、日本は少子高齢化により、人口減少社会へと移行している。―そこで、本校生が様々なフィールドワークで得られたデータより、多文化共生をめざす未来の日本のあり方について英語で提案を行いました。このプレゼンテーションを大妻女子大学久保先生、社会デザイン学会佐野敦子氏に聞いていただき、英語による質疑応答を行いました。最後にプレゼンテーションの内容について、両先生と本校生がディスカッションを行いました。(写真②)活発な意見交換が行われ、生徒たちは自分たちの提案したプランについて考えを深めるよい機会となりました。

(写真②)

 

(写真①)
2016/
6/18(土)

2年次生
(13回生)
SGHスタディツアー in 東京 (1日目)(2年次生)
 立教大学で、社会デザイン学会公開討論会「いまあらためて社会デザインを考える:共同体を支える理念とは何か~倫理、制度、現実の交錯する中で」が開催され、本校2年次生10人が参加しました。(写真①)
まず、東京外国語大学西谷修名誉教授から、共同体を共同体として成立させる理念、とりわけその倫理的基盤とは何かについて講演がありました。西谷先生から「共に生きる」ことの意義ついて、丁寧にわかりやすい説明がありました。次にお茶の水女子大学宮島喬名誉教授から、フランスをはじめとする欧州諸国がそれぞれに異なる国家理念と歴史のしがらみを超えて、いかなる共同体を目指してきたのか、そして、そうして目指されてきた欧州諸国内での制度的合意がいま世界を席巻する人口移動の圧力の中でいかなる困難に直面しているかについて講義がありました。ついで社会デザイン学会佐野敦子氏からは、国民国家への執着がとりわけ強かったドイツがいまどのような共同体をめざしどのような努力を傾けているか、その現状について報告がありました。
最後に講師3人の先生よるパネルディスカッション、フロアとの質疑応答が行われ、本校生は質問し、積極的に討論に参加しました。(写真②)本校のSGH課題研究活動のテーマである「移民研究を通して未来の日本の選択肢を提案するプロジェクト」に関して、異なる個人やグループが共に生きることを可能にする日本のあり方について考えるよい契機となりました。

 

(写真①)

(写真②)
2016/
6/6(月)
1年次生
(14回生)
SGH講演「日本が考えるべき移民政策と世界情勢への対応」(1年次生)
 SGH講演会が行われました。関西学院大学国際学部の志甫 啓(しほ けい)准教授をお迎えして、「日本が考えるべき移民政策と世界情勢への対応」をテーマにご講演をいただきました。1年次生(14回生)が受講しました。 そのあと移民研究に関して活発な質疑応答がありました。

 

2016/
6/1(水)
2年次生
(13回生)

SGH事業「ドイツ・フンボルト校生との移民難民政策に関するプレゼン&ディスカッション」(2年次生)
 本校に来校中のドイツ・フンボルト校生との本校生が移民難民政策に関するプレゼン&ディスカッションを英語で行いました。
 ドイツ・フンボルト校からは12名の高校生が、本校からは22名(プレゼンテーション担当者7名とディスカッション参加者15名)が集まりました。
 まずドイツ・フンボルト校生4名が現在のヨーロッパにおける移民難民問題の現状とドイツでの取り組みについて報告しました。
 これに対して本校生が「なぜ様々な問題をかかえながらもドイツは多くの移民難民を受け入れるのか」という質問をしました。これに対してドイツ・フンボルト校生は「ドイツは経済大国であり、移民難民を受け入れるのは当然の責任である」と答えました。(写真1)
 つぎに本校生が「移民研究を通して未来の日本の選択肢を提案するプロジェクト」というテーマでポスターセッションによるプレゼンテーションを行いました。(写真2)これに対してドイツ・フンボルト校生から様々な質問があり、本校生がこれに答えました。(写真3)
 この行事が終わった後もドイツ・フンボルト校生と本校生がお互いに話をしていました。両校にとってとても有意義な経験となりました。

(写真3)
 

(写真1)

(写真2)
2016/
5/25(月)
2年次生
(13回生)

SGHカンボジアスタディツアー報告会(2年次生)
 2016年3月11日~14日にカンボジアスタディツアーに参加した2年次生20名が報告会を行いました。1,2年次生が参加しました。現地での活動や現地の人へのインタビューの報告をしました。

 

2016/
5/2(月)
1年次生
(14回生)
SGH基調講演「移民研究の意義―移民研究を通して何を学ぶべきか―」(1年次生)
 SGH基調講演が行われました。関西学院大学国際学部の長友 淳(ながとも じゅん)准教授をお迎えして、「移民研究の意義―移民研究を通して何を学ぶべきか―」をテーマにご講演をいただきました。1年次生(14回生)が受講しました。 そのあと移民研究に関して活発な質疑応答がありました。

 

2016/
3/25(金)
1年次生
(13回生)
SGHフィールドワーク in 姫路
 兵庫県立国際高等学校スーパーグローバルハイスクール課題研究活動の一環として「フィールドワークin姫路」を実施しました。
 目的は、姫路経営者協会が主催するSTEP HARIMA in HANOIプロジェクトを通して、高度人材として外国人労働者を雇用している姫路市内の企業を訪問することでした。県立国際生は、日本の中小企業の現状と移民労働について調査し、未来の日本の選択肢について考える契機となりました。本校1年次生12名が参加し、午前に蔦機械金属株式会社、午後にサワダ精密株式会社を訪問させていただきました。
 蔦機械金属株式会社では外国人雇用について説明していただきました。(写真①)蔦機械金属株式会社での外国人労働者の雇用はインドシナ難民の受け入れから始まり1985年には4人の外国人労働者を雇用していたと報告を受けました。2000年代に入り実習生として外国人労働者を雇用するようになり、2015年には実習生を含み15人の外国人労働者を雇用しました。国籍はベトナム、タイ、ペルー、韓国です。外国人雇用の理由は、社会情勢の変化により製造業就職希望者が減少したことにより安定した雇用を確保するためです。また蔦機械金属株式会社では、2016年度にも就労ビザの年数制限のない技能実習生を2名雇用する予定であると聞きました。日本では少子化が進み大学を卒業した優秀な理系の人材が中小企業では不足している現状があることがわかりました。説明の後、工場を見学し外国人労働者が働いている様子を見学しました。
 午後はサワダ精密株式会社を訪問しました。まず会社の概要について説明を受けた後、工場を見学しました。(写真②)サワダ精密株式会社では技能実習生6人、社員2人の外国人労働者を雇用しているという報告を受けました。工場では実際に働いている外国人労働者にインタビューすることができました。工場見学の後、サワダ精密株式会社で雇用されている3名のベトナム人と本校生が質疑応答する機会を設けていただきました。(写真③)調査の結果、雇用されているベトナム人は日本の優れた「ものづくり」の技術を学びたいという希望があり日本にやってきたということ、また、将来は日本で学んだことを活かしベトナムに帰って会社を作りたいと考えていることがわかりました。また、社内では日本語が使われており、ほとんどの外国人労働者が日本語の学習に苦労していることがわかりました。社内でも土曜・日曜に日本語の勉強会を実施するなど支援をしていることもわかりました。
 今回のフィールドワークは将来の日本のあり方について考える非常に良い機会となりました。この経験を今後の課題研究活動に活かしていきたいと思います。


 

(写真①)蔦機会金属(株)での説明

(写真②)サワダ精密(株)の工場見学

(写真③)ベトナム人労働者への聞き取り調査
3/14(月)
(2016年)
SGHカンボジアスタディツアー(4日目)
 朝7時40分、フィールドワークに出発し、8時40分にシュムリアップのプロン村に到着しました。プロン村では村長に出迎えていただきました。(写真①)
生徒は2つのグループに分かれ、シアン村長に紹介いただいた三組の家族を対象に、移動労働経験者にインタビューして調査活動を行いました。生徒は用意していた質問事項について質問し、通訳者がクメール語で現地の人に質問し本校生に答えるという形式で行いました。
(写真②)
 計8名のカンボジア人に調査を行いました。移動労働先はタイが圧倒的に多く、中には家族が賃金の高い韓国に出稼ぎに行っているという事例もありました。タケオ州シュムール村との違いは、タイでの仕事はサトウキビ農園での農業従事や缶詰工場や手袋製造工場での労働など多様な業種にわたることでした。移動の理由はよく多くの収入をえるためというものでした。タケオ州シュムール村との共通点は、移動労働経験者のほとんどが字の読み書きができないため情報が収集しにくい等の理由で不法労働に従事させられる事例が多く発生していることが推測されました。その他、多くの聞き取り調査のデータが得られました。(写真③)
 フィールドワーク終了後は、アンコールトムおよびアンコールワットの近くを通り(写真④)夕方にシュムリアップ空港に到着しました。ベトナムハノイ経由で15日朝に関西国際空港に到着しカンボジアスタディツアーを無事終えることができました。
 フィールドワークで得た貴重な経験を今後の課題研究活動に是非活かしていきたいと思います。

(写真④)アンコールワットを通って帰路へ
 

(写真①)プロン村に到着

(写真②)移動労働経験者にインタビュー

(写真③)プロン村での聞き取り調査
3/13(日)
(2016年)
SGHカンボジアスタディツアー(3日目)
 朝、タケオ州のシュムール村で朝食をしました。3名のカンボジアインターナショナルスクールの学生や子供たちと最後の交流をもちました。(写真①)英語でのコミュニケーションや現地の子供たちと簡単なクメール語でのやりとりになれてきました。朝早い出発にもかかわらず村の子供たちがたくさん集まり記念撮影し最後の別れを惜しみました。(写真②
 プノンペンに移動し昼食後、市内のトゥール・スレン虐殺犯罪博物館を訪問し、カンボジアの歴史について学習をしました。(写真③)ポルポトによる虐殺やこれ以降続いた内戦の影響を受け、現在カンボジアでは30代以上が極端に少ない人口構成になっていることを学びました。
 その後プノンペン空港に移動し、空路でシュムリアップに着きました。
 シュムリアップでカンボジア人のポム氏に会いました。ポム氏は専門学校で日本語を2年間学び、現地で主に日本人観光客のガイドをしています。夕食時に本校生はポム氏に様々な質問をして移民研究に関する調査をすすめました。(写真④)


(写真④)ポム氏に聞き取り調査
 

(写真①)シュムール村での交流

(写真②)村の子どもたちと記念撮影

(写真③)トゥール・スレン虐殺犯罪博物館

3/12(土)
(2016年)
SGHカンボジアスタディツアー(2日目)
 朝、プノンペンからタケオ州に移動し、国際高校の募金で作られた村の井戸を見学し、村の人たちと交流を持ちました。
(写真①)
 お昼はタケオ州シュムール村に移動し、村の人に作っていただいたカンボジアの郷土料理を食べました。この村の活動拠点である仏教寺院にはたくさんの村の子供が集まってきました。(写真②)本校生は用意をしていたクメール語の辞書を片手にカンボジアの子供たちに日本の手遊びや折り紙を教えたりして、一緒に遊びながら交流を深めました。
(写真③)
 昼食後、生徒は3つのグループに分かれ、それぞれ三軒の家庭を訪問し、移動労働経験者にインタビューして調査活動を行いました。
(写真④)生徒は用意していた質問事項について英語で質問し、通訳者がクメール語で現地の人に質問し英語で本校生に答えるという形式で行いました。計9名のカンボジア人に調査を行い、移動労働先はタイが圧倒的に多く理由はタイ以外の国の情報がないという結果でした。ほとんどの人が字の読み書きができないため、情報が収集しにくいことが推測されました。その他、多くの聞き取り調査のデータが得られ非常に有意義で貴重な体験となりました。
 夕食後は、シュムール村の人々との文化交流会が行われました。本校生は妖怪ウオッチの踊りを披露しました。その後は現地の人たちとカンボジアの踊りを一緒に踊りました。この交流会は21時まで続きました。現地の人たちと交流を深めることができた一日でした。(写真⑤)

(写真④)シュムール村の家庭を訪問し聞き取り調査

(写真⑤)シュムール村でのフィールドワーク
 

(写真①)国際高校の送った井戸見学

(写真②)シュムール村の寺院でのミーティング

(写真③)シュムール村の子どもたちと交流

3/11(金)
(2016年)
SGHカンボジアスタディツアー(1日目)
 8時に関西国際空港に集合し、ベトナム経由で17:15にプノンペン空港に着きました。(写真①)
 その後は夕食会場に移動し、カンボジアのインターナショナルスクールに通う3人の学生と一緒に食事をしながら交流会を行いました。本校生は英語で質問したり、学生たちとたくさん話しました。(写真②)
 調査の結果、カンボジアのインターナショナルスクールの生徒は、日本は高い技術を持つ国という印象をもっていること、日本のODA援助で道路や下水道の整備が進んでおり日本に対して好印象を持っている人が多いということ、彼らは将来機会があれば日本に行ってみたいという希望を持っていることが聞き取り調査でわかりました。
 また、この交流会にはカンボジア政府関係者も参加しカンボジアでの移動労働の現状について詳細な報告をしてくださいました。 
 この交流会は現地時間の21時まで行われ、とても有意義な勉強会となりました。


 

(写真①)プノンペン空港到着

(写真②)カンボジア学生と交流会

2/17(水)
(2016年)
SGHスタディツアーin東京(二日目)
 スタディツアーin東京の二日目は、東京都港区南青山で、UNHCRの職員の方と難民支援協会の職員の方による勉強会が行われました。
 最初にUNHCR職員の北川愛里氏より「もし今、紛争が起きたら、何をもって逃げる?」についてのディスカッションを行いました。
(写真①)

 次にUNHCR広報官守屋由紀氏による勉強会が行われました。
(写真②
)事前に生徒からの質問事項を送り、これに対して守屋氏が答えながら勉強会は進められました。守屋氏はUNHCRが難民に対しどのような支援活動をしているか説明したうえで、難民が置かれている厳しい現状を理解してほしい、との訴えがありました。特に現在、難民が大量に発生しているシリア情勢にふれ、シリア近郊の難民キャンプの困難な状況により、小さな子供たちが命がけで小さなボートでヨーロッパ諸国にやってきていることを話されました。守屋氏はユニクロが行っている使わなくなった服を難民キャンプに届ける活動を例にあげ、高校生ができる支援のあり方を考えてほしいと訴えました。
 次に難民支援協会の赤阪むつみ氏の勉強会が行われました。
(写真③)
赤阪氏は、日本にやってくる難民の現状と、支援活動について話しました。難民支援協会では一日60本もの難民からの電話に対応している現状と、日本は難民認定数が少ないが、難民申請者も含め、帰れない難民が日本に多数いる現状を訴えました。日本にいる難民に対する支援をもっと多くの人にやってもらうべきだ、という生徒の意見に対して、赤阪氏は支援してあげる人がいることが大切であり、「量よりも質」の支援を訴えました。
 実際に現場で難民支援を行っている方の話を聞いて、難民が置かれている現状について理解が深まりました。
 帰宅途中、生徒たちはで報告書を書きながら帰り、スタディツアーin東京を無事に終えました。

 

(写真①)ディスカッション

(写真②)UNHCRワークショップ

(写真③)難民支援協会ワークショップ
2/16(火)
(2016年)
SGHスタディツアーin東京(一日目)
 スタディツアーin東京の一日目は、東京大学で佐野敦子先生と大重史朗先生との勉強会を行いました。(写真①)
 このスタディツアーの前に、佐野敦子先生の博士論文と大重史朗先生の書籍「移民時代の日本のこれから」を参加者32人全員が読んで事前学習会を2回行いました。
 まず、東京大学工学部の教室で、東京大学大学院工学系研究科熊田亜紀子准教授から東京大学の紹介がありました。(写真②)
 次に東京大学の佐野敦子先生より、ドイツの移民政策についての話がありました。(写真③)
 
事前に佐野先生に生徒が質問事項を送っており、佐野先生がこれらの質問に答えました。佐野先生が最も強調されたのは、ドイツが移民国となったのは第二次世界大戦の歴史認識によるものであり、決して少子化対策が先にあったわけではない、ということでした。また「ドイツが受け入れたのは労働者ではなく人であった」という言葉を出され、日本が将来、移民を受け入れるのに際して考慮すべきことを示唆されました。
 次に大重史朗先生に話していただきました。(写真④)
 大重先生にも事前に生徒の質問事項を送っており、これに先生が答える形で勉強会は進められました。 大重先生が最も強調されたのは、日本が移民を受け入れるか否かという前に、すでに多くの移民が日本で生活している現状を認識する必要がある、ということでした。
 お二人の先生の話が終わった後も、生徒たちが個人的に両先生の所に行き質問をして、両先生はお話しくださった概念についてさらにわかりやすく答えてくださいました。(写真⑤)生徒は移民政策の背後にある理論について理解を深めることができ、非常に有意義な経験となりまいした。
 この後ホテルに帰り、食事後、全員この日の報告書を作成しました。
 
(写真⑥)報告書作成
 

(写真①)東京大学

(写真②)熊田准教授による東大紹介

(写真③)佐野敦子氏ワークショップ

(写真④)大重史郎氏ワークショップ

(写真⑤)追加質問


2/7(日)
(2016年)
SGH事業フィールドワークinワンワールドフェスティバル実施
 スーパーグローバルハイスクール(SGH)課題研究の一環として、1年次生全員がワンワールドフェスティバルのフィールドワークに参加しました。 ワンワールドフェスティバルはNGO/NPO・国際機関・政府機関・教育機関・企業などの150近くの出典団体が社会的課題解決のための国際協力を幅広く紹介する西日本最大規模のイベントです。このフィールドワークを通して、SGHの課題である移民をはじめとする社会的課題や未来の日本の選択肢を考える契機とすることを目的としました。(写真①)
 当日は本校に集合し、バスで大阪市北区扇町にある会場に移動しました。事前に興味のある団体や企業をホームページで調べ、それらのブースを訪れました。(写真②
 各企業のブースでは、外国人の雇用状況や企業がどのように国際問題解決に向けて取り組んでいるか取材しました。
 NGO/NPOのブースでは、難民支援や社会的に困難な立場にある人々に対する支援のあり方について取材しました。生徒の一人はベトナムから来た留学生に取材し、日本に来た理由を聞き取り調査しました。彼女はベトナムで日本の公益財団法人の奨学金の紹介を受けて現在日本の大学に通っています。(写真③)
 政府機関のブースでは、JICAの活動内容や国際貢献のあり方について多くの生徒が話を聞いていました。SGH課題研究に取り組む1年次生にとって有意義な一日になりました。
  

(写真①)150の出典団体

(写真②)興味あるブースへ

(写真③)聞き取り調査
2/6(土)
2016年
SGH事業 第3回高校生「国際問題を考える日」参加
 大阪大学コンベンションセンターにて第3回高校生「国際問題を考える日」が開催されました。兵庫県内のスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校7校およびSGHアソシエイト校3校を含め、計22校、260名余りの高校生が参加しました。本校からは、1年次生11名が参加しました。(写真①)
 午前中は、大阪大学グローバルコラボレーションセンター敦賀和外特任准教授の基調講演の後、4人の高校生が国際問題について話し、本校からは1年次の政所奈乃羽さんが、移民問題について話しました。そして司会の大阪大学大学院国際公共政策研究科松繁寿和教授が生徒たちに質問をしました。(写真②)
 政所さんは、現在、ドイツでは移民が多数流入しており、日本おいては今後、少子高齢化が進むことにより地方の過疎化、社会保障負担の増大、労働人口の減少等の社会的な問題が深刻化することが予想され、これらの問題を解決する一つの方策として移民を受け入れる必要性を説きました。
 午後からはポスターセッションが行われ、41の発表が行われました。本校からは1年次から2グループ10人がポスターセッションに参加しました。(写真③)
 
グループAは「移民マップ」作成を通した課題研究の成果を中心に発表し、グループBは「ディベート」を通した課題研究の成果を中心に発表を行い、他の参加者の質疑応答に答えました。特に両チームとも「移民研究をする目的は何ですか」という質問があり、「日本が将来、移民を受け入れた場合、移民も日本人も幸せに暮らせる日本のあり方を提案したい」と答えました。グループAの「移民マップ」で、移民の動きが理解しやすくなったという評価がありました。グループBの「ディベート」に対しては、移民を日本に受け入れるかの賛否についてのディベート形式でプレゼンテーションを行うことで論点がわかりやすかったという評価をいただきました。
 
ポスターの原画はコチラをクリック
 

(写真①)県立国際1年次11名

(写真②)政所さんパネリスト参加

(写真③)ポスターセッション
1/23(土)
(2016年)
SGHスタディツアーin 関学
「高校生公開討論会」
 スーパーグローバルハイスクール(SGH)スタディツアーin 関学が実施されました。関西学院大学上ヶ原キャンパス中央講堂で、EUIJ関西によるシンポジウム「EUの難民政策の経験をふまえて日本の難民支援について考える」が開催され、高校生公開討論会が行われました。兵庫県立国際高等学校からはSGHの移民問題に取り組む1年次生12名が参加しました。(写真①
 午前中、関西学院大学経済学部井口泰教授による基調講演「EUの難民受け入れの現状と課題」、衆議院議員小池百合子氏による特別講演、「日本の難民支援についての現状と課題」がありました。
 午後には、高校生公開討論会が行われました。 (1)「EUの難民対策~昨今のシリア難民の問題を中心に~」、(2)「日本は難民を受け入れるべきか」、(3)「日本が難民を受け入れるにはどうすればよいか」という3つのテーマについて、大阪府立北野高等学校、兵庫県立長田高等学校、関西学院高等部などの生徒とともに白熱した討論が展開されました。 本校から参加した生徒も積極的に発言し、討論会を盛り上げることに貢献しました。(写真②)

 

(写真①)県立国際からの参加者12名


(写真②)公開討論会で発言する本校生
1/18(月)
(2016年)
H27SGH講演会(1回生安東氏)
平成27年度スーパーグローバルハイスクール(SGH)講演会が行われ、本校卒業生の1回生 安東 宇さんが「多文化共生国家アメリカ合衆国から見た日本~日本が多文化共生国家を目指すために必要なこと~」について話してくださいました。
 安東さんは、現在コロンビア大学の大学院で経済学を研究しています。1年次生は先輩である安東さんの講演を興味を持って聞き、質疑応答では、移民に関する内容やアメリカでの生活、国際高校時代の学生生活など様々な質問をしました。


 

12/22(火)
(2015年)
SGH課題研究「世界移民マップ」作成
 1年次生がスーパーグローバルハイスクール(SGH)課題研究で、総合的な学習の時間(C.C.C.)6時間(10月5日,19日,26日,11月9日,16日,30日)を使い、「世界移民マップ」を作成しました。
 生徒は12班(1班10名)のグループに分かれ、それぞれが12カ国のうちの1つを調査しました。地図作成のため、「社会と情報」の授業と連携して、ウェブサイト「THE GLOBAL FLOW OF PEOPLE」から取り出したデータを使いました。
 模造紙に世界地図を描いたものに、人の移動(他国からその国への移入とその国から他国への移出)を図示しました。そして人の移動がなぜ起こるか、その要因について考察し、まとめました。
 12月のC.C.C.発表会で移民マップの成果が発表されました。また完成した移民マップは、知識を共有するために、校内に掲示します。

移民マップはココをクリックしたください
12/17(木)
(2015年)
H27SGH課題研究中間発表会(1年次生)
C.C.C.発表会(2年次生)
平成27年度スーパーグローバルハイスクール(SGH)課題研究中間発表会で1年次生がSGH課題研究のこれまでの成果を発表し、2年次生がCommunication, Cultural Understanding, Contribution(C.C.C)発表会で、海外研修に関するC.C.C(総合的な学習の時間)取組の成果をそれぞれ本校の国際交流ホールで発表しました。
 まず、本校の秋宗校長と兵庫県教育委員会の桂主任指導主事より開会のあいさつがありました。(写真①)
 そして、本校のSGH校内推進委員会の前川委員長が本校SGH事業の概要説明を行いました。(写真②)
 続いて1年次生のSGH課題研究中間発表会がありました。(1)1学期のディベート(日本語)の取り組みについての報告
(写真③) (2)夏休みの企業訪問の報告 (3)夏休みの大学訪問(関西学院大学での移民研究に関するディスカッション)の報告 (4)2学期の高大連携課題研究合同発表会in 京都大学の報告
(5)SGH特別講演会(瀬谷るみ子氏)の報告 (6)2学期の世界移民マップ作成の取り組み(代表(A)ドミニカ (B)ブラジル (C)ドイツ (D)カンボジア (E)オーストラリア)についての報告(写真④) (7)12月の移民政策学会2015冬季大会の報告でした。
 後半は2年次生のC.C.C.発表会でした。(1)海外研修テーマ"Easy Peasy Japanesey"の現地調査のまとめ (2)C.C.Cの学習内容について(写真⑤) (3)海外研修 各国の報告((A)イギリス (B)アメリカ (C)カナダ)(写真⑥) (4)小学校高校交流プレゼンテーション再現と説明(写真⑦)
がありました。
 最後に校長より閉会のあいさつがあり、期待以上の発表だったというコメントがありました。(写真⑧)
 

(写真①)桂氏開会挨拶
(写真②)前川氏SGH概要説明

(写真③)ディベート報告  (写真④)移民マップ報告

(写真⑤)C.C.Cの説明    (写真⑥)海外研修報告

(写真⑦)交流プレゼンテーション(写真⑧)校長閉会挨拶
12/12(土)
(2015年)
SGHスタディツアーin名古屋
 移民政策学会2015年冬季大会が中京大学名古屋キャンパスで開かれ、1年次生の16名、教員2名が参加しました。(写真①
 全員が自由報告部会における学会発表に参加しました。
自由報告部会1には5人、自由報告部会2には3人、自由報告部会3には2人、自由報告部会4には6人が参加しました。各自が自分の興味関心のある部会に参加しました。
 生徒にとって本格的な学会参加はこれが初めてで、生徒みな最初は緊張していましたが、質疑応答では積極的に質問する生徒もいました。「兵庫県の国際高等学校から来ました」と言うと高校生で学会に参加することに対してとても感心されました。(写真②)
それぞれの生徒が勉強になり、非常に刺激を受けました。
 自由報告部会1では、本校がディベートで資料を引用させていただいた東京大学佐野敦子先生の報告を聞くことができました。実際に資料を使った田坂君が佐野先生の論文を読んだことを言うと、高校生が読んだことに非常に感心されておられました。この後、佐野先生とお話をして写真を撮りました。(写真③)
 

(写真①)
移民政策学会会場の中京大学名古屋キャンパス

(写真②)自由報告部会に参加

(写真③)佐野敦子先生(東京大学大学院)と共に
11/26(木)
(2015年)
SGH特別講演・人権講演会
「難民と人権~難民問題と日本の進むべき方向性について~」というテーマで、NPO法人日本紛争予防センター(JCCP)理事長の瀬谷ルミ子氏に来ていただき、講演を行いました。
(写真①)
 ①世界の難民についてのデータ②難民の多い国③難民の逃げる理由④難民の受け入れ国⑤グローバル化のメリットデメリット⑥テロの排除VS難民受け入れ⑦日本の中でできること、などについて瀬谷氏からの質問を通して考えました。
 最後に生徒からの①現地での住民同士の仲介方法②職種の金銭的保証などの質問にお答えいただきました。(写真②)そして、日本人は、現地で第三者として平和構築のため信頼醸成をするというような役割がうまく果たせる立場にある、というお話を聞きました。
 本校のSGHのテーマである移民に関連しており、またシリア難民やフランスのテロなどがニュースになっており、生徒は非常に大きな関心をもって講演を聞きました。
 瀬谷ルミ子氏は本校の創立10周年で記念講演をしていただいて以来の来校でした。 

(写真①)瀬谷氏講演


(写真②)生徒からの質問

 
11/3(火)
(2015年)
「平成27年度高大連携課題研究合同発表会in京都大学」に参加
 課題研究に取り組むスーパーサイエンスハイスクール(SSH)およびスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校を中心に兵庫県立高校から約130名の生徒と京都大学の教員4名および京都大学の学生・大学院生約40名が参加して京都大学総合人間学部で開催されました。本校からは1年次生徒5名と教員3名が参加しました。
  京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻講師松井康人氏による課題研究の進め方についての記念講演を聞いた後、各分科会会場に分かれてポスターセッションが行われました。本校は、加古川東高校、姫路西高校、豊岡高校のグループでポスター発表を行いました。(写真①)
 発表内容は、①本校におけるディベートによる課題研究の報告、②夏季休業中に実施した企業訪問の報告、③夏季休業中に行った関西学院大学での移民研究に関するディスカッションの報告でした。発表は10分で質疑応答が10分、分担して発表を行い、質疑応答にも的確に答えることができました。本校の発表に関しては京都大学の教員と学生から高い評価をいただきました。
 寶馨(たから かおる)京都大学防災研究所 社会防災研究部門 防災技術政策研究分野 教授から、「大変面白い発表でした。ディベート形式での研究プロジェクトの進め方は今後も大いに発展させてほしいと思います。国際高校らしい特徴を活かしていってください。」とのコメントをいただきました。
 また、本校生は他校の発表についても積極的に質問しました。この後行われたグループ討論では、本校生5人と京都大学の学生3人が移民研究について熱心な議論を展開しました。(写真②)

ポスターの原画はコチラをクリック
  

(写真①)ポスター発表

(写真②)グループ討論

 
10/5(月)
(2015年)
SGH活動ディベート(決勝)
  ディベート大会決勝が行われました。予選で「肯定側」「否定側」それぞれ得点が最も高かった2班が対戦しました。
 ディベートのテーマは「50年後、日本の人口1億人を維持するために、毎年20万人の移民を受け入れる」です。
 肯定側<立論>
・1億人の人口を維持する必然性 
・両国の文化が発展する 
・国際交流が深まる
 否定側<立論>
・移民は労働者だけではない 
・言語の問題 
・予算の不合理性
それぞれの立論に基づき論拠データを提示したり、主張を述べたりと議論をたたかわせました。(写真①②)
 特別審査員の関西学院大学法学部の水戸教授は、「もっと大きな視野でみましょう。目先の現象だけでなく今後を見通した正当な理由を考えてほしい。」という講評をしてくださいました。また、関西学院大学国際学部の長友准教授より「両者とも結論が良かった。もったいないのは立論が浅いこと。また、感情に訴えるのではなくロジックを使いましょう。質問の場面では、相手の矛盾をつくようにすればいい。」との講評を頂きました。(写真③)
 今回は否定側代表チームが勝利しました。
 議論した両チームはもちろん、ジャッジとして参加した他の1年次生も今回のディベートを通じて移民についての理解を深めることができました。(写真④)


 (写真③)特別審査員   (写真④)1年次生 


(写真①②)ディベートの様子 
9/14(月)
(2015年)
SGH活動ディベート(予選2日目)
  ディベート大会予選の2日目が行われました。今回は予選の2回目という事もあり、全体的にスムーズに流れ、ディベート参加者は豊富な資料をもとに試行錯誤しながら議論しました。(写真①②③)
 今回も関西学院大学より大学院生を特別審査員に招き、講評をいただきました。その中には「全体的によく調べ、論拠データと主張をうまく結び付けられていて良かった。あとはもっと、どういう日本にしたいかという理想のビジョンや夢を大きく持ち、現状をより深く掘り下げて分析し、突き詰めていってほしい」とアドバイスをいただきました。
 9月28日(月)はいよいよディベート大会決勝です。より白熱した議論が期待されます。


(写真③)▲ディベート全体の様子
 
  

(写真①)▲ディベートの様子
(写真②)▲資料をもとに 
9/7(月)
(2015年)
SGH活動ディベート(予選1日目)
   9月7日(月),SGH活動としてディベートを日本語で行いました。1年次生120名が10のチームに分かれて参加しました。ディベートのテーマは「50年後、日本の人口1億人を維持するために、毎年20万人の移民を受け入れる」でした。
 1年次生は6月22日(月)6月29日(月)にディベートに向けたグループ研究を行っており、肯定側・否定側チームは、協力し議論を進めることができました。
(写真①②)

(写真②)▲ディベート (写真③)▲審判員講評
 ディベート参加者は移民受け入れの是非についての知識を深めることができたようで、ジャッジ担当生徒も、来週の予選の参考となったようです。さらに関西学院大学大学院生である特別審判員の講評に生徒は皆真剣に耳を傾けていました。(写真③)
 なお、9月14日(月)にディベート予選の2日目が行われそれぞれの代表チームが9月28日(月)にディベートの決勝を行います。

 
  

(写真①)▲ディベートの様子
8/24(月)
(2015年)
SGH課題研究活動「SGHフィールドワークinポーアイ」
   日本における移民労働の現状を調査するため、海外からの移民を労働力として雇用している企業である上組ポートアイランド総合物流センターおよび株式会社ファーマインド神戸センターの2か所を訪問し、概要説明を聞き(写真①)工場見学(写真②③)をしました。1年次生の希望者8名が参加しました。

(写真①)▲概要説明 (写真②)▲工場見学
 

(写真③)▲工場見学
6/15(月)
(2015年)
SGH講演「移民から日本を考える」
 1年次生を対象に、SGH講演が行われました。関西学院大学法学部の水戸 考道(みと たかみち)教授をお迎えして、「移民から日本を考える―日本的思考の特色と限界―」をテーマにご講演をいただきました。  事前課題は、(1)移民するあるいはしない理由 (2)移民を多く受け入れる国の受け入れる理由と日本が移民をあまり受け入れたがらない理由、でした。講演会は、①人々はなぜ移民するのか②日本はなぜ移民をあまり受け入れたがらないのか③日本的思考の特色とは何か④日本的思考の限界とは何か、というお話でした。そのあと質疑応答がありました。

 

6/8(月)
(2015年)
SGH講演「オーストラリアを通して『移民社会』を考える」
 SGH講演が行われました。関西学院大学国際学部の長友 淳(ながとも じゅん)准教授をお迎えして、「オーストラリアを通して『移民社会』を考える―多文化主義への移行過程と今日の姿―」をテーマにご講演をいただきました。1年次生が受講しました。  講演会は、①イントロダクション:多民族国家オーストラリアの姿・問題設定 ②白豪主義から多文化主義への大転換③多文化主義の光(プラス面)と影(統合原理としての多文化主義の矛盾)④多文化主義社会における移民コミュニティの事例としての在豪日本人社会:組織型コミュニティからネットワーク型コミュニティへ、というお話でした。そのあと質疑応答があり終了しました。

 

6/1(月)
(2015年)
SGH講演~「二言語・多文化カナダの理想と現実」
 本校のスーパーグローバルハイスクール(SGH)研究開発構想名は「移民研究を通して未来の日本の選択肢を提案するプロジェクト」です。それに関するSGH講演が行われました。関西学院大学国際学部の大石 太郎准教授をお迎えして、「二言語・多文化カナダの理想と現実」をテーマにご講演をいただきました。当日は1年次生が聴講しました。  講演会は、「カナダってどんな国」で始まり、「移民政策の変化」「カナダの理想と現実」など様々なお話を伺い、熱心な質疑応答があり盛況のうちに終了しました。

 

4/27(月)
(2015年)
特別講演~SGHに向けて~「これからの移民研究が果たすべき役割」
 県立国際は平成27年度文部科学省によりスーパーグローバルハイスクール(Super Global High School=SGH)に指定されました。本校の研究開発構想名は「移民研究を通して未来の日本の選択肢を提案するプロジェクト」です。このSGHの事業に向けて関西学院大学国際学部の志甫 啓(しほ けい)准教授をお迎えして、「これからの移民研究が果たすべき役割-新しく未来志向的な考えを持つ若い皆さんへの期待を込めて-」をテーマにご講演をいただきました。当日は1年次生が聴講し、熱心に耳を傾けていました。  講演会は、近年の移民関連のニュースで始まり、移民の定義・現状、問題に対し新たな仕組みを構想する力など、様々なお話を伺いました。講演後、多くの質問が寄せられ、それに答えていただき、盛況のうちに終了となりました。


 

3/31(火)
(2015年)
平成27年度スーパーグローバルハイスクール指定!
 兵庫県立国際高等学校は、平成27年度「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」指定校となりました。この事業は、文部科学省が平成26年度から開始したもので、高等学校において国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図るものです。平成27年度は190校の応募があり、審査により56校が指定されました。本校の構想名は「移民研究を通して未来の日本の選択肢を提案するプロジェクト」です。指定期間は5年間(平成27年度~31年度)です。